

その入場葉書 ⤴ と、このことについて書かれた、本日の産経新聞『正論』新保裕司さんの『時代思潮の混迷と大和への思慕』の当該箇所。

これでやっと当神宮さん蔵 谷本蘇牛さん作『神武天皇御一代記御絵巻』との邂逅が叶うのですが・・・ご参考までに、以下は、H29年でしたか お伺いしたとき、境内のテント下で展示されていた当該絵図ポスターを撮影させていただいたものです。





















昭和39年3月、 JR津山駅→岡山駅→寝台特急 瀬戸→東京駅→上野駅→日立駅→志学寮 といった旅程にて 社会人生活のスタートを切ったオイラですから、同年 大ヒットした 井沢八郎さんの『ああ 上野駅』には、特別な想いを抱いておりまして、
2017.3.2 に【オイラにとっても上野駅は ココロの駅 ~ 井沢八郎さんの「 ああ上野駅 」 聞けば 泣けてくるんです】を投稿いたしておりますが、当駅に限らず、その界隈の『アメ横』『上野公園』『不忍の池』『国立博物館』『東京都美術館』等々、馴染みある施設・懐かしい場所が散在してまして、
さらに先月 13,14日には、『当県遺族連盟戦没者遺族慰霊研修事業』の、靖国神社参拝・九段会館於の研修会および 昭和館見学に参加させていただき、
『みたま祭』の提灯の前で━━同行の、御霊の曾孫でらっしゃる 娘さん
御霊に献上された展示品の中に、安倍さんの肖像画がありました
↓ は、九段会館内『昭和館』に展示されているポスターです.
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江利チエミさんの娘時代の写真、可愛いですねぇ ⤴
夕食は『浅草 麦とろ』、泊りは『ホテル・モントレ半蔵門』ときますと、当地に対する愛着は深まるばかりでございますが、そんな折、
R5.7.20 BSテレ東『日本歌手協会・歌の祭典 2023』で、.
工藤夕貴さんが、お父上 井沢八郎さんがお歌いの『ああ 上野駅』を、カバーなさったのです。
もう、素晴らしい歌でした。涙が滲んできました。五木ひろしさんも泣かれてました。かすれ声を混えた歌唱は、感情豊かで 盛り上げ方も抜群。たいそうお上手でした。特筆すべきはセリフ。こんな心に染む台詞、聞いたことがありません。
この歌が、オイラの鬱々とした気分と、オイラにへばりついている暑さを、いっぺんに吹き飛ばしてくれました。この歌のお陰で、前回そして今回の投稿が成りました。歌の力は、実に 実に、偉大です。
当然、CDを拵えております。
オイラは、魂の籠った歌でないと 決して取り込みませんが、今CDは、とりわけ充実しているのではないかと自賛しております。中でも とりわけ印象的なのは、この2曲。
R5.7.30 BS日テレ『その時、歌は流れた~時代を彩った昭和名曲』のイルカさん『なごり雪』.
R5.7.30 BSテレ東『BS演歌の花道』の中での、まさに ”旬” 石川さゆりさんの『風の盆 恋歌』
どうか、他の楽曲も ご覧下さいますか?。どれもこれも 素晴らしい楽曲ばかり !!! 。これらに 80分弱、浸ってられるんです。このシアワセ、皆さま方、ご想像 いただけますでしょうか。
< 追 伸 > R5.10.1 記
当庵に飾り付けてる『遊就館』さんで求めた ミニ旭日旗です。受け駒を作り、ほんの少し右肩上がりとなるようにしています。
< 追 伸 > R5.12.21 記
3度目のオンエアだと思いますが、工藤夕貴さんの『あゝ上野駅』、CDに収めました。
今回は着物姿でして、1番は五木ひろしさんのギター伴奏で。
引き続き歌った『父さん 見てますか」は、 今回がステージ初披露。合田道人さん詞、五木ひろしさん曲の 歌手デビュー曲。
親譲りというのでなく 彼女自身のキャラクターでしょう。全身全霊傾注・渾身のセリフ入り歌唱は、聴く者を惹き付けて止まず 存在感抜群。やはり、涙なくしては聞けない歌でございました。
イタリア ベネチアの島々のひとつで、ヨーロッパ屈指のリゾート リド島
1971年 イタリアの巨匠 ヴィスコンティさんが、この地を舞台に 一本の映画を撮る
トーマス・マンさん原作の『ベニスに死す』
映画を彩った音楽が、マーラーさんの作曲された『アダージェット』でした
主人公の作曲家 グスタフ (マーラーさんと同じです) は 病気療養のため、この島を訪れます
ホテルにくつろいだ 主人公は、次のようにつぶやきます
(ピアノ演奏の『アダージェット』が流れています)
覚えている
砂時計があった 父の家にも
砂の落ちる穴が とても狭くて
初めのうちは 砂の高さが変わらない
同じに見える
砂が残り少ないのに気づくのは
終わりのころだ
それまでは誰も気にしない
最後の瞬間まで
気づいたときにはー
時 すでに遅く
砂は何も残っていない
(まさに 今がそうなんや と大いに納得。じーんと心に深く沁みました)
そして ホテルで出会った美しい少年に恋をするのです
少年を追い 疫病(コレラ)が蔓延するベネチアの街をさまよう初老の男
映画のラスト.
波頭きらめく海へと向かう少年を見つめながら、男は息絶える
やがて失われるであろう その美しさを、永遠に とどめるように・・・・.
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(不思議なことに、アウトドアチェアの向きが 90度 廻っています)
マーラーが 19歳も齢の離れた恋人 (妻となるアルマ) にささげた『アダージェット』は
倒錯の世界に身を滅ぼしてゆく芸術家の姿を、より甘美に映し出した と。
━━ 以上は R5.4.18 NHK-BSP『プレミアムシネマ』『ベニスに死す』と、
R5.5.17 NHK-BSP『名曲アルバム』『アダージェット』を、オイラの気に向くままに
編集させていただいたものです━━
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実は、今日の日を待っていました。NHK-BSP『クラシック倶楽部』で『ラトビア放送合唱団』さんの再放送が、早朝 あったからです。
早速、録画画像を繙(ひもと)き、やりたかったことに取り掛かります。
勿論、初回放送時、録画し CDに落としていましたが、いつもと違い 楽曲切り分けすることなく、ベタで取り込んでおりました。で それを聴いていた時、この世のものとは思えないほどの めっちゃめちゃキレイな澄み切った声のアダージェットが聞こえてきたのです。
オイラはきょとんとしました。アダージェットなんてどこにも記されていないのに、どうして?。曲目リストの マーラーさん作曲分は『ここはドイツの空ではない』だけ。すると この歌は、アダージェットに詞をつけた楽曲ということに違いなさそう。
そうだとすれば、では そこで、いったい どんなことが謳われているのだろう、それを無性に知りたくなった次第でして、それが今 叶うということであります。以下、画面に表示された 寺倉正太郎さんの対訳文を、興味津々 転記させていただくとします。
(ゴンドラ! ゴンドラ!)
私は船から降りる ひと気ない港に
ここはドイツの空ではない
大理石の館に 着飾った人形
ここで私の感じやすい心は揺さぶられる
私たちは青銅の翼が そびえたつのを見る
私をあなたに近づける方法はなし
ときおり呼び掛けるだけ
あなた方 画家は 私を永遠の生命へいざない
アルプスへと導いてくれる
ベネチアの水は そのまま飲んではいけない
夕方には さまざまな音が聞こえてくる
狭い路地 ちぎれた布地が
スラボニアの美しい岸辺を飾る
(岸辺!)(岸辺!)
ここには ティツィアーノの力も 強烈な色彩もない
(テンペラ画)
悪趣味が 幸せな光に照らされる
形と顔が 湿気に悩まされている
沈黙 沈黙
音楽は黙り込み ひそやかに涙があふれる
ここには 緑の草原は見えず
舟に揺られた めまいが残っている
ここでは 芸術が色とりどりの雲に照らされて飛翔する
そして アルプスへ (最後に)
ベッリーニの絵が 壁からはずされた
さまざまな形の何という豊かさ
この静かな場所では 邪魔になることはまれだ
ときおり呼びかける声が
(ゴンドラ!)(ゴンドラ!)
私は船から降りる ひと気ない港に
ここはドイツの空ではない 大理石の館に
10月の朝なのに もう芸術家はいない
いつも あの旗がひるがえる 今日は日曜日だから
あなた方 画家は 私を永遠の生命へいざない
あなた方が いなくなったことは耐えがたく
永遠の喜びを あきらめることもできない
どうやら、喧噪のシーズンを終えたベネチアに身を寄せた芸術家さんの、ドイツに想いを馳せつつ、当地の気の抜けた日常を前に、彷徨する自らの心のうちを綴った詞のように思えます。
< 追 伸 > R7.4.3 記
R7.3.10 NHK-G『感想戦 3月11日のマーラー』という番組は、東京『すみだトリフォニーホール』於いて、2011.3.11 大地震発生 (Pm2:46) 当日の夕刻 ( 7:15) 開演を 敢えて予定通り、余震に見舞われる中 決行なさった、グスタフ・マーラーさん作曲『交響曲第5番』演奏会を、
指揮者の ダニエル・ハーディングさん ・津波被害地域ご出身の方もおられる 新日本フィルハーモニー交響楽団 93名のメンバーさん、そして 出席された 105名 (予約は1800人) の方々 という3方面から、しかも 第1楽章から終章の第5楽章まで なぞらえながら捉えた、追体験も交えた追想録でありました。
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第1楽章の トランペットのソロによる出だし、第4楽章の『アダージェット』が、これほど身に沁みたことはありません。心に残る素晴らしいドキュメンタリー番組でありました。しかしながら、こんな運命の日の演目が マーラーさんの 5番とは、やはり 特別の何かを持っている楽曲なのかもしれません。
当日 座席に座ってらした 105名の方々と ハーディングさんとの 記念スナップかと思われます。