「鍵となる質問」とは、責任を持って変わろうとするクライエントの決意のほどを試す質問である。
鍵となる質問の真髄とは、「次は何か?」ということである。
その例を以下に挙げる。
「では、現在、このこと全てについてどう思いますか?」
「では、この時点で喫煙についてどう考えていますか?」
「あなたは自分が何をなさると思いますか?」
「あなたにとっての第一歩とは、どのようなものでしょうか?」
「もし、あるとすれば何をなさる計画ですか?」
「何を目的とされておられますか?」
これらの質問に対する通常の答えはどれも、決意の言葉となることに注目したい。
クライエントによって表現される決意の確かさは、変わる可能性を予測させる。
決意が曖昧であれば、その面接、または次の面接において、さらにDARN(願望、能力、理由、必要)を検討する必要があるだろう。
調査研究によれば、人々が行動を変える可能性は、自分の意図を、何を、いつ、どのように、といった具体的な言葉で表現する時に、はるかに高くなることが明らかにされている。
しかしクライエントに準備ができていないことについて、無理矢理決意させようとしないほうが良い。
その人が今、何に対して準備ができていて、意欲的で、実行する能力を持つかということが大切である。