忘備録の泉

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メソポタミア③

2017-10-18 10:27:13 | Library
16世紀になると、イスラム世界を制して欧州を圧倒した「オスマン・トルコ帝国」が全盛期を迎えた。
この帝国が中東地域を完全に制圧していたため、欧州では陸路を使った貿易ができなくなり、海路を開いて大航海時代が訪れた。

これによりポルトガル、オランダ、スペイン、イギリスなどが勢力を拡げ、世界各地を植民地化していく。
またイギリスで起こった産業革命により強力な兵器が生まれ、ヨーロッパ諸国はさらに力を持つようになる。
「オスマン・トルコ帝国」もヨーロッパ諸国との戦争に押されていき、徐々に中東地域であるアラビア半島だけを支配する国となっていく。
こうした時期(1900年ごろ)に、中東地域で石油という大きな発見がされた。
この石油の存在は、ただの砂漠地帯であった中東地域を大きく変えていく。
中東が油田の宝庫であることが判明すると、各国は一斉にこの地域の利権を求め始めた。

こうして、「民族間の争い」「宗教間の争い」に加わったのが「石油利権をめぐる争い」である。

(つづく)

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