モラルハラスメント 防衛策①

モラルハラスメント（モラハラ）とパワーハラスメント（パワハラ）の違いとはなんだろう。
パワハラは、職場での立場や権力など強い力関係を利用して、精神的・身体的攻撃を行うことだ。
これに対して、モラハラとはあくまで力関係の強さに関係なく、精神的な攻撃を与えることだ。
加害者が悪意を持っておらず、相手に精神的苦痛を与えていることに自覚もないことも特徴である。
モラハラについて、法律で明確に規定はされておらず、その基準についても曖昧だ。

モラハラの事例は多岐にわたる。
いつも、親から束縛されている。
いつも、夫や妻から人格を否定される。
いつも、自分だけが理由なく怒鳴られる。
いつも、恋人から理不尽な言いがかりをつけられる。

なぜ、自分だけが攻撃のターゲットとされているのかわからない。
何をしても、また何もしなくても、自分だけが攻撃される。
何をどうすればこの攻撃から逃げられるのだろうか？
このことは、学校などでの「いじめ」の被害者を想像するとわかりやすい。
何かをした子がいじめられるのではなく、「いじめられやすいキャラ」の子が、何をしても、しなくてもいじめられるのだ。

モラハラを受けたために精神障害を発症し、我慢できなくて証拠を集めて損害賠償を求めることは可能である。
しかし、多くの場合は我慢して自分の不幸を嘆いて終わりである。
そうならないように自己防衛の手段を考えてみたい。

（つづく）