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山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

マイタケ料理Ⅱ(みんな上手に食べ切ってやりたい)

2019年09月27日 | キノコ料理
 昨夜のマイタケ料理は旨かった。家族も大喜びだった。

シンプルなんだけど満足な料理でした

 出来上がった料理を、家族が喜んで食べてくれている様子を見るだけで、私も満足です。苦労を重ねた報いです。本当に嬉しい。
 ただ、困ったのが、残った収穫物のアフターケア。前回書いたけど、下ごしらえが半端でなく大変なんですよ。手つかずのマイタケは多分、まだ、2㎏ぐらいはあるはず。その中で、特に、シロマイタケが厄介。
 マイタケは、その色合いから、「クロ」「チャ」「シロ」に類別される。確かに、山中で出会うマイタケは、この3種類に分かれる。
 この中で、「クロ」が一番珍重され、「シロ」が軽視される(高値がつかない)ようだ。いろいろと情報を集めてきたが、この傾向は日本中のマイタケ産地で共通の傾向のようだ。
 私の経験では、シロマイタケに出会うのは、倒れた木の幹と地面の境目に出来た隙間や、ミズナラの木の根元の奥。つまり、シロは、日が当たらないために日焼けできずに育ってきたマイタケ。謂わば「深窓の令嬢」なのだと思う。逆にクロマイタケは、日当たりの良い場所で出逢うことが多い。だから、「健康優良児」と言ってよい。
 でも、日に当たって育ったか否かだけで格付けされてしまうなんて、何だか人間社会の不条理を見るみたいで可愛そうになってしまいますよ。

同じマイタケでも、色は明らかに違います

 本日は日勤。勤務先から帰ったら、まずは、手つかず状態のマイタケの下ごしらえをと考えていた。
 ところが、家に帰ってみると妻が、
「これ以上は無理。」と言って、下ごしらえをしたシロマイタケを見せてくれた。おおっ!!
 妻は、使える時間を見つけて、残っていた(シロ)マイタケの下ごしらえを進めてくれていたのだ。4~500gぐらいあるかな。感動!これは、大変だったでしょう。ありがとうね。

ここまで来るにはかなりの苦労がいるはず

 ここで、先ほどのマイタケ格差社会の話題に戻る。なぜ、「クロ」が珍重されて「シロ」が軽視されるのか。
 理由は、味ではない(「シロ」も美味しいですよ)。日に当たらずに育ってきたひ弱そうな姿でもない。 多分、その生育環境に起因する「扱いにくさ」が、最大の理由なのだと思う。
 その要素は、「汚れ易さ」「湿りやすさ」「脆さ」(詳しくは後日)。
 そんな「シロ」をここまできれいにしてくれた貴女は、女性版ジョバンニかもしれないね。
 帰宅後、この作業を引き継いで、「シロ」を中心に下ごしらえを進めていく。「天ぷら用食材」スタンバイOK。それから、冷凍保存用パックを2つ完成させた。
 ところで、私もそろそろ限界(一杯やりながら作業しているから限界も早い)。残りは、乾燥保存させてみましょう。

本日のメインディッシュはマイタケのホイル焼き(娘に作ってもらいました サンキュ-♡)

 妻が言うには、市販の『雪国マイタケ』が売れる理由がよくわかったそうだ。だって、買ってきてすぐに使えるもの。それに対して、天然物の下ごしらえは、半端なく大変だ。それは、よく分かります。
 でもねえ、この大変さを理解しあった上で、作り上げた食事の美味しさを共有する一時は、なにものにも代えがたい喜び。変な言い方になるかもしれないけど、団らんに深みが加わるような気がするんですよ。いただきます。