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山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

雪かきコミュニティー再開

2025年02月07日 | 日記

 ゴゴゴゴゴゴ・・・

 地響きが徐々に大きくなり、家が揺れ始めた。

 布団の中で気づいた。

 時刻は、まだ午前4時台。外は真っ暗闇だ。

 ということは、昨夜のうちに市の除雪車が動き出すほど雪が積もったと言うことだ。

 確か、新たな積雪が15cmを越えると出動することになっていたはず。

 まあ、今回の寒波なら、当然ありえますね。

 大量に積もった雪を市民に代わって除雪する。ありがたいと言えばありがたいサービスなのだが、我々市民からすると、そんなに嬉しくないサービスでもある。

 それは、除雪車が通った後の置き土産が厄介者だから。

 確かに、除雪してくれると、きれいな車道がある程度の道幅で整備されるよ。

 でも、道の両脇には、重くて硬い雪の塊が大量に残るんですね。

 これを片付けないと、歩行者が歩くスペースがなくなり、かえって危険になってしまうのだ。

 夜明けとともに、除雪車のしりぬぐいと言うか仕上げの作業を開始する。

       まずは南側の雪

 分かるかな?まだ片付いていない左側の雪が道幅を狭くしています。

        こちらは北側の画像

 道を挟んで向こう三軒両隣で、協力し合うと、道幅がぐっと広くなります。

 これだと歩行者も自動車も快適に通れます。

 この向こう三軒両隣の協力というのが大切なことは、前回も書いた通りです。

 交わす会話の内容は、ごくごくたわいもないことなんだけど、お互いがお互いのために力を合わせているという実感が、みんなにあるから声が弾むんですね。

 「いよお、なんだか、暫くぶりだんねが?」

 向かいのM氏だ。

       山仲間のM氏もがんばってる

「ご無沙汰っす。実は、先週まで入院してたのよ。」

「何?それで、大丈夫なのか?」

「大丈夫って言えば大丈夫なんだけど、来月から声出さんねぐなるみたいなのよ。そんでだな・・・。」

予定していたコミュニケーション方法を伝える。

「OK!分かった。・・それにしてもお大事にな。」

こんな連絡も出来てしまうから、この雪かきコミュニティーはありがたい。

 ありふれた世間話を交わしたり、今回みたいに連絡を取り合ったりしながら、親睦を深めてゆく。

 これが、声には出さないけれど、地域に貢献しているという実感のもとで交わされるからいいんだよね。

 お互いの生活をお互いに(特に無理することもなく)支えあいながら快適にしていこうとする仲間が目の前にいる。

 すごく大事な感覚だと思うんですね。

 雪よ、もっと降れ! とは言いたくないけど、年に何回かは降ってくれた方がありがたいと思った朝仕事でした。

       まだ雪下ろしのレベルでないから助かってます


検査の後の滋味料理

2025年02月05日 | 日記

 一応退院はしたのだが、これはあくまでも仮のもの。

 手術本番までの間に、検査も続くし治療も続くようだ。

 今日は、入院していたのとは別の病院に出掛けて検査を受ける。

 朝に受け付けしてから午後1時までかかるそうだ。

 こういう長丁場の検査にもイライラすることなく向かえるようになってきたのは、進歩と言ってよいでしょうな。

 で、『ご案内』のプリントの『検査前のご注意』というところを読むと、薬のこと、持参品のこと、来院方法のこと等々、いろいろな注意事項が書いてある。

 その中の『食事について』では、「検査受付時間の6時間前から食事をとることができません」と書いてある。

 受付が10時だから夜明け前の4時まではOKってことか。

 だからって、わざわざ夜明け前までものを食べたって仕方がないよね。

 普通に夕ご飯を済ませて、普通に眠りに就くことにした。

 そうして翌朝、検査を受け終わってみたら、予定通り丁度午後1時だった。

 さて、さすがにお腹がすきましたね。

 『あれ』を作って空っぽの胃袋を満たそうではありませんか。

 使うのは、昨日作ってとても美味しかったミルフィーユ鍋のスープ

 AJINOMOTOさんによると、ミルフィーユ鍋を作ると、とても美味しいスープができるので、「シメのお餅」、「シメうどん」、「シメ雑炊」がお勧めですと書いてあったので、作りたいと思っていたんですよ。

 もう時間的にも遅いんだけど、これだったら簡単に出来るはず。

 行ってみます。

 ※使う材料が、昨日の残りスープと残りご飯と卵1個と醤油だけというのも嬉しい

 ・昨日の残りスープに、残りご飯を茶碗2杯分ほど入れて暫く煮ます

 ※今回は米を洗わなかったけど、問題なし

 ・卵1個を溶きほぐして

 ・おじやに回しかけたら、クルクルッと広げて

 ・醤油を数滴たらしたら出来上がり

       ミルフィーユの残りをおかずにして戴きました

 これが旨いのよ。

 例によって、たっぷりと電磁調理器の恩恵にあずかっております。

 慌てて食べると火傷してしまいそうな熱さなんですけど、ここがいいのね。

 ふうふうと冷ましながら、一番いい頃合いで口に運びます。

 昨日使った調味料は、鶏がらスープの素とほんだしだけど、勿論、それだけではこの旨みは出ません。

 やっぱり一番は、よく煮込んだ白菜のエキスでしょうな。

 大変癒される優しい味です。

 ああ~、あったまったし、お腹も満たされた。

 今回は、ミルフィーユ様に感謝ですな。

 それから、料理のヒントをくれた病院の調理師さん達にもお礼を言いたい。

 ご馳走様でした。

 そして、ありがとうございました。


今のうちに何をする?

2025年02月02日 | 日記

       ようやく冬らしくなった周囲の景色

 期間限定とは言え、せっかく声が戻ってきたんだから、何をすればよりよいか考えてみた。

 せっかくしゃべれるようになったんだから、人とのコミュニケーションをとることは大事だ。

 でも、それよりも大切なのは、コミュニケーションの相手に対して連絡をとる方法を相手に応じて確立させることではないか。

 つまり、声が出なくても、相手によってコミュニケーションをとる手段が決まっていて、いつでも連絡を取り合えるようにすること。

 例えば、家族であれば、外から連絡を取るときに、『Line』を使うと家族全体の会議もできるし、個人同士での話し合いや連絡もできるので、現在試しているところだ。 なかなか便利が良い。

 それほど連絡を取る頻度が高くない親戚の場合、家の固定電話にかけてもらうように切り替えてもらおうかな。

 で、大抵は事務連絡が多いと思うから、妻に対応してもらっても何とかなるんじゃなかろうか。

 ちょっと難しいと思うのが、釣り仲間、山仲間の皆さん。

 いつもスマホで安否確認をしてから、日程調整をしてきたのだが、音声抜きとなるとその辺が難しくなる。

 とりあえず、各自の使いやすい連絡手段を選んでもらって、一人一人と連絡の取り方を練習しておこう。

 

 この期間中に、この連絡体制を構築しておけば、手術後も孤立無援の世捨て人状態になることはなかろう。

 ある意味でラッキーだったのは、山菜や釣りの本格シーズン突入前に準備が整いそうなところ。

 山に春が来る前には、何とかなっていることだろう。

 ただ、具体的に出かけた時の情景を想像してみると、やっぱり多少の違和感を覚える。

 一緒に山を歩きながら、収穫の喜びを分かち合うには、どんなコミュニケーションがいいかな?

 今、頭に浮かんでいるのは、カメラとビデオの活用。

 この辺の楽しみ方は、春が来てから工夫したり磨きをかけたりしていこうと思う。

       本日の昼食 洋風豆腐入りのし鶏(左上)のお味が初体験でした

 多分、ささみか胸肉をしっかり蒸して、豆腐と一緒に摺り崩してから、つなぎを入れて、もう一回蒸し固めてるんじゃないかな。

 和風みたいなんだけど、トマトソースとコンソメ風味が効いてる。

 この病院食も、意外と勉強になってます。


声の一時帰還

2025年02月01日 | 日記

       1月の終わりまで来て、また雪の山形に

 手術中の気道確保のために通していた管は、肺と外気とをつなぐためだけのものだったので、声を出せなくなった。

 ただ、現状では声帯が残っているので、ある機器を使えば、会話ができるようになるのだそうだ。

 機器の名前は『カニューレ』。

 前回の手術のあと、多分、傷口が落ち着くのを待って、管と『カニューレ』とを交換してもらえることになった。

 すると、今まで一切の侵入を拒まれてきた空気が、喉を通れるようになったのが分かる。

 そうして、おそるおそる声を出してみると、

「あ~、い~、う~、え~、お~・・・。」

おおっ、声が出るではないか。

 嬉しいねえ、久しぶりだねえ、自分の声。

 ついでというか、非常に重要なことなのだが、ものの『におい』も分かるようになった。

 ここまでの数日間は、全く匂いを感じることのできない孤独な世界に閉じ込められてきたのだが、急に世界が明るく煌めきだした感じがする。

 これだと、料理を食べることも作ることも、以前のように楽しめそうじゃないの。

       日が射すと、雪景色は美しい

 なんだか、今回のことで、身体の一つ一つの場所が、連動しながら、とても大切な役割を果たしていたことが実感できている気がする。

 こうやって力を合わせながら、マタギの身体と暮らしを支えてくれていたんだねえ。

 身体中のそれぞれの場所に、愛おしさを感じてしまう。

 さて、『声』が出せる、『におい』が嗅げるようになったのは、とても嬉しいことなのだが、実は、この処置、期間限定になってしまいそうだという。

 2月末の大手術までの約4週間になりそうだ。

 戻ってきた自分の機能。

 この期間中、最大限に生かすことを考えてみたいですね。

 当然、しゃべるだろうし、料理も作るだろう。

 ただ、今までみたいな向かい方とは、ちょっと違ってくるんじゃないかな。

 期間限定という事実を心にとどめて、どう暮らしていこうか。

 不安でもあるけど、楽しみでもある。


なんて嬉しい日本の食

2025年01月31日 | 日記

 検査結果をもとに、今後の治療についての説明が、お医者さんからあった。

 大きな手術になるため、日程調整が難しく、2月末になること。

 それまでの間に、いくつかの検査を追加で受けてもらいたいこと。

 その中に、今入院している病院ではできない検査があるため、一度退院してもらって、早いうちにそちらで検査を受けてきてもらいたいこと(総合病院の二股は禁止みたいです。もう予約とってた)。

 で、検査が終わったらまた戻って、細かい説明をする予定なんだそうだ。

 だけど、その後、あえて1か月間入院を続けても、特別な治療をするわけではないから帰宅してはどうかとおっしゃる。

 それは、望むところよ!

 マタギの目が輝いたのをお医者さんは見逃さなかったようだ。

「ただし、帰宅しても、お酒はダメね!」

ふわぁい、分かりましたあ~。

 まあ、それでも帰宅すれば、今までの囚人食を脱出できるのだから、嬉しいことではないか。

 だいたい、この病院に入院してから1週間、口にしたものと言えば、『水』と『薬』と『囚人食』だけなんだから。

 『囚人食』って失礼ではないかと思うかもしれないけど、全然そんなことはない。

       飲むカロリーメイトってところでしょうか

 これを飲むしかない食事で1週間過ごしてみ? 心が荒んでくるよ。

 『食』は、人生の喜びの半分を占めているとマタギは思っている。

 だから、この悲しい食生活を脱出できるってのは、とてつもなく大きな喜びなのだ。

 「でも、家に帰ったら、突然ご飯って言うのも心配ですね。」

 妻が懸念を表明。

 そりゃそうだ。 妻よ、ナイスご意見!

「じゃあ、退院前にご飯が食べられるかどうか、食事を切り替えて試してもらいましょう。」

ということになった。

 そして、昨夜、

       おおおおおおおおおおおお!!!

 米だ! おつゆだ!! おかずだ!!!

 ああ~、嬉しい。

       早速、お粥を掬って口に運ぶ

 うんまあい!

 おかずなしよ。

 それでも、美味しくて仕方がない。

 ああ、お米って、こういう味だったんだよね。

 日本人であることに感謝しつつ、

       椀物を口に含む

 かつおだしの効いた薄口しょうゆ味。

 ああ~、たまらん!

 日本人に生まれてきてよかった!!

 メインディッシュは、

       大根をメインにした煮物です

 これが、トロトロで味が染みて美味しいのよ。

 多分、消化がよくなるようにしっかり時間をかけてあるのだろう。

 喉ごしが、とても優しい。

 ああ、やっぱり日本人の食事だ。

 これに、カリフラワーのマヨ味噌和えとデザートを加えてのラインナップでした。

 これを、一口一口味わいながら楽しませていただき、

       完食です

 食事って、こんなにありがたいものなんだっけ?

 食べながら、感謝の念がこみ上げてきます。

 とにかく、みんなありがとう!

 そして、御馳走様でした!