「オリックス・バファローズ」な日々

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3年目の「オリックス・バファローズ」も見守ってみます。

川越好投、日高逆転タイムリーで貯金1(3.25 5-2西武)

2006年03月25日 | オリックス・バファローズ

ソフトバンク対ロッテのヤフードームは黙っていても大入りになるだろうし、日本ハム対楽天の札幌ドームも43,000プロジェクトなるものを掲げて頑張っている。
西武対オリックスのインボイスドームだけ入りが悪かったらいやだなぁ、また不人気球団としてクローズアップさせるんだろうなぁとちょっと鬱になっていたのだが、とんでもない。
相当余裕を持ったつもりで11時に球場に着いたのだが、もうすでに人であふれ返っている。
私は内野指定席の引換券を持っていったのだが、危うく券が尽きて引き換えが叶わなくなるところだった。
長い列に並んで三塁側の指定席券を手に入れた瞬間、
「本日の引き換え分は終了しました」
とのアナウンスが流れた。
さすがにネット裏には空きもあったが、内外野の席は超満員と表してもいい状況だった。

で、その開幕戦のスコアはこちら


松坂、和田のWBC結果報告に引き続き、開幕セレモニー。
そして金メダリスト荒川静香の始球式が終わった後、いよいよプレーボール。
さっそくオリックスの先頭塩崎がヒット。
思いのほか拍手が大きい。
一塁側の指定席券は早々に売り切れてしまったと聞いていたので、三塁側にも西武ファンがかなり流れ込んできていると思っていたのだが、少なくとも私の周囲は皆オリックスに肩入れしているようであった。
「清原までまわせ~」
とヤジが飛ぶ中、ひとり前の中村ノリが併殺打に倒れてしまい初回は得点を奪えず。
その裏しっかりとカブレラにタイムリーを打たれ、先制を許す。
4回に北川が打って追いつくが、その裏すぐに和田の渋いタイムリーで勝ち越しを許す。
チャンスでも攻めきれず、要所で抑え切れない。
これじゃ去年と変わらないじゃないか…と思っていると、周囲からもそんな声が聞こえてくる。


しかし、それにしても印象に残ったのは西武の炭谷である。
随分前から評判は高かったが、実際球場で見たことがなかったので「すみたに」なのか「すみや」なのかも知らなかった。
しかし初ヒットも出て、リードされる西口にもサインを嫌ったり間合いが合わずプレートを外すような素振りは全くなく、試合には敗れたが堂々とデビューを飾ったといってもいいのではないか。
オリックスの3点リードで迎えた9回裏、この回先頭のGG佐藤が出塁した後炭谷に打順がまわったが、江藤も貝塚も残っているにもかかわらずそのまま打席に入った。
もうレギュラー捕手としての信頼を勝ち得ているのである。
ちょっとでもボールに土がつくと大抵の捕手は交換を要求するが、多少の汚れなら炭谷は丁寧に土を落とし、ボールをこねて投手に返球する。
その動作が実に初々しい。
春休みで遠征試合にでも来ているのか、平安高校の坊主頭の後輩たちもスタンドに座っていて、炭谷先輩に声援を送っていた。


8回途中からの大久保投入はシーズン大詰めならありえても、いくらなんでも開幕戦からそんなことしてたら1年間持たないだろう…とも思ったが、そのおかげで勝利できたことも確か。
中村監督の中では、きっと今日の試合は単なる「1試合」ではなかったのだろう。
谷、中村ノリ、清原といまいちオープン戦では冴えなかったクリーンナップ3人衆にも、それぞれヒットが出た。
懸案だった二塁は、塩崎がしっかりと守りきった。
代打水口も、見事期待に応えるタイムリー。
オープン戦ではパリーグのチームを相手に5敗1分けだったオリックスが開幕戦でしっかりと勝利してしまうのだから、やはり野球は面白くも難しいものなのだ。
だからこそ楽しめる。


1年間、熱い戦いをして欲しい。
今日だけでなく、今後もたくさんの人たちに球場へ足を運んでもらえるよう、いい試合を続けて欲しい。
WBCで野球への注目度が再び高まった今、プロ野球とパリーグの素晴らしさを証明して欲しい。
今はチャンスだ。