「オリックス・バファローズ」な日々

Since2004.11.1 
3年目の「オリックス・バファローズ」も見守ってみます。

岩隈は楽天入り有力もこういう時は巨人の動きに注意

2004年11月27日 | オリックス・バファローズ
オリックス軟化 岩隈に移籍の道(スポニチ)
昨日までは岩隈とオリックスフロント、お互い歩み寄りの気配すらなかったが、今日になりソースのスポニチのみならず各紙がこういったニュアンスで報じるようになった。
それ自体に効果があったのかは分からんが、小泉球団社長と古田の会談後に小泉から譲歩気味の発言があったらしい。

岩隈の問題に関しては、事前の決め事に曖昧な部分を残したまま合併の実務に入ってしまったことが全ての要因であった。
「チーム愛がない」との理由で礒部がプロテクトから外れるのなら、自分だってと考える思考回路も理解できるし、岩隈はどこのチームに行っても三顧の礼で迎えられるだけの実力を持った選手である。

「義父(広橋コーチ)のいる楽天に行きたいのでは」など、野球ファンはその選手の人間性に触れるエピソードが往々にして好きだが、しっかりとしたシステムが構築されていれば、外部にゴタゴタした印象を与えることもなく、オリックスも岩隈もそのシステムに沿って動くだけで済んだのである。

そもそも中村ノリに入札はあるのだろうか?

2004年11月26日 | オリックス・バファローズ
近鉄、ノリの入札金は全額確保?(日刊スポーツ九州)
先ごろ諸事情あって?司会者が交代した「行列のできる法律相談所」に、すぐにでも相談に行きたくなるような出来事だ。
一見近鉄が言うことをもっともだと思ったが、しばし考えると「うーん」と唸らずにはいられなかった。

近鉄はあくまで吸収された側である。
確かに中村は近鉄が育てた選手だが、やはり入札金は近鉄の合併球団への出資率に比例して分配されるべきであると、私は思う。
今月末で手続き上近鉄バファローズは完全消滅するのだ。
ファンの前からチームを消しておいて、「フロントにお金が入ってくるまでの間、12月になってもノリは近鉄バファローズの選手」という扱い方をすることが、感情的に気に入らないということもある。

しかしもっと気に入らないのは、こういう想定内の出来事に対しても、事前にしっかりとした決め事を作っていない近鉄とオリックスのフロントだ。
こうした場当たりな動きを見ていると、とりあえず合併ありきでろくなビジョンも持たずにここに至ったことがあらためてうかがえてしまう。

悲しくなってくる。

とにかく巨人、か?

2004年11月25日 | プロ野球全般
ソフトバンク社長:渡辺巨人前オーナーらと会談(毎日新聞)
まあ、要するに巨人は新参者にとって「まずは押さえておきたいところ」なんだろうな。
脅威でもあり、仲間につければ美味しい思いもできる。
巨人もご丁寧に、舞台裏へ引っ込んだはずのナベツネまで出てきて対応してあげている。

楽天とライブドアがあれだけ新規参入をめぐって、本来審査資格もないような恥知らずの人間達に審査を受け、ああだこうだ色々言われていたことを考えれば、ソフトバンクがこれだけすんなり参入できてしまうというのはにわかには信じがたい。
新規参入と買収との違いはあるが、球界への新規参入という点では同じであるはずだ。
こうしてしっかりと巨人へ挨拶に行くことからも分かるように、ソフトバンクは球界の一番の実力者が誰であるかを理解していて、かつナベツネにとっての「俺の知らないヤツ」でもなかった。
それが参入の決め手であったのだろう。

だいたいソフトバンクが巨人を訪れ、巨人に対してダイエー買収の理解を求めるというのもおかしな話である。
全球団を行脚し同様の説明をしていくのなら理解できるが、そんな気配ではない。
明らかに、巨人を選んで訪問している。
何事についても取り仕切っているのは巨人、とにかく巨人ということか。

大阪楽天…愛称はどうなってたんだろう?

2004年11月24日 | オリックス・バファローズ
大阪を去った三木谷社長へ(朝日新聞・大阪)
しかし後味の悪い記事で…。
宮内も、なにもここまでヒールに徹することはないと思うんだけど。

楽天は最終的に仙台を選んだ(選ばざるを得なかった)。
しかし、本当は大阪を選びたかった。
今となっては「ハムを見習って積極的な地方展開を」とか「所詮関西では阪神を越えるのは無理」とか言われているが、楽天が企業としてプロ野球チームを持ち、かつ大阪に本拠地を置くことがベストであると考えたのなら、そこには根拠があったのだろうし、本拠地設定後の運営プランもすでに頭の中にあったはずである。

それをオリックスは嫌った。
この時点では合併で本当に2球団分のファン(売り上げ)を取り込めると考えていたようだ。

結果的に仙台に本拠地を置くことが画期的で、美談のように語られていることも多いのだが、これは当初の大阪プランが実現せず、言わば次善の策の産物である。
なぜ仙台プランが次善であったのかといえば、経営的に、本拠地を置くメリットが大阪>仙台であったからに違いない。

繰り返すが、楽天は本当は大阪を本拠地にしたかったが、オリックスからわけの分からぬ妨害をされ、突如仙台を選択せざるを得なくなった。
これで楽天が満足に戦えず、経営困難に陥り、解散やむを得ずということにでもなったら、やはり宮内は「それみたことか」の態度をとるのだろうか。

ホークスファンが羨ましい

2004年11月23日 | オリックス・バファローズ
オリックス・ブルーウェーブ公式サイト 変更のお知らせ(オリックス・ブルーウェーブ公式サイト)
とうとうこの日がきたか、と思う。
週刊ベースボールの「12球団WEEKLYトピックス」も、次号から大阪近鉄バファローズの欄がなくなり、東北楽天ゴールデンイーグルスが加わる。
こうしてどんどん、これまであったものが消えていく。

基本的に、球団の身売りというものはあっても仕方がないことであると思う。
そりゃ独立採算が理想かもしれないが、親会社が「広告宣伝費」の名目で支出してくれることにより、その分をファンが享受しているという考え方もできる(人の懐の話とはいえ、裏金だのむやみな年俸引き上げだの、余計な出費はカットすべきだとは思うが)。
サラリーキャップ制も放送権料の分配も実現されないようなシステムの中では、その「広告宣伝費」を捻出できる親会社が、時代時代によって代わっていくのは、これはもう必然である。

つまるところ、買い手があるのになぜか合併を選択してしまったオリックスと近鉄の姿勢への今さらながらの憤りと、本拠地も戦力もいわば「居抜き」でソフトバンクに買収されるホークスのファンへの羨望、ということなのである。

岩隈が「任意引退」なんて…

2004年11月22日 | オリックス・バファローズ
岩隈トレード熱望 任意引退も辞さず(スポニチ)
岩隈ネタが連日になるが、あまりに見出しが衝撃的だったもので。

岩隈自身の口から「任意引退」の言葉が飛び出したわけではないようだ。
しかし、「覚悟はしなきゃいけないと思っている」のコメントから察するに、相当なレベルでの決意を持っていることは分かる。
これだけ引き止められ、おそらくは周囲からもいろいろと言われ、なおかつ住環境から全てが変化する移籍を望んでいる。
岩隈がここまで意固地になるのは、おそらく新球団への魅力というよりも、オリックスでプレイしたくないという後ろ向きの動機によってであろう。
今までにも移籍を志願し、ゴリ押しといってもいい態度をとる選手もいたが、選手生命と秤にかけてまで移籍を志願する選手はそうそういなかった。
ここまでくると、不気味な感じすらある。

91年に10勝をあげ新人王を獲得した中日の森田幸一投手は、その1年目のシーズン後突然移籍を志願(もちろん認められず)した。
その後は何かのトラブルに巻き込まれたと噂になったりして、結果たった5年で球界から姿を消した。
成績は確かに尻すぼみであったが、新人王を5年で見切るというのも当時の球界では不自然で、そこに何か「大人の事情」が隠されていることは、当時中学生だった私にも容易に察しがついた。
蛇足だが、引退後森田についてはOB会でも全く消息がつかめない状態が続いているという。

岩隈自身が考え、そのうえでオリックスへの拒否反応を示しているのならそれでいい。
ただ、何だか小出しに意思表示をしている姿を見ると、つい余計な心配までしてしまう。

岩隈、はっきりトレード希望

2004年11月21日 | オリックス・バファローズ
近鉄:岩隈投手、オリックス入り拒否(毎日新聞)
これまで「オリックスには行きたくないんだけど、はっきり言ってしまうと角がたつし…」てな態度を取り続けてきた岩隈。
残りたくないことはとっくに分かっていたが、明確に言い切ってしまったのは今回が初めてか。

「オリックスに魅力を感じないというより、そこでプレーする気持ちになれない。」

オリックスには岩隈が決定的に嫌悪感を覚える、もしくは都合の悪いことがあるのだろう。
合併自体へのわだかまりも残っているのだろうが、このコメントだけを見ると「人」か「事柄」か、オリックスのどこかにピンポイントで岩隈が敬遠するものがあるに違いない。
岩隈クラスの選手であれば、ある程度の「事柄」は主張することによって改善されるだろうし、年俸についてもオリックスはほぼ岩隈の希望を満たす金額を提示しているとのこと。
ということは、やはり「人」かな…。

マスコミが伝えてくれる言葉というのは大抵都合よく編集されたダイジェスト版だし、文字と実際ではだいぶニュアンスも変わってくる。
こういう状況を長く続けていると、からかいや悪意を前提に報道されるケースも出てくる。
大雑把な心境だけでもいいから、「誰々が気に入らないから行きたくない」とかそんなことまで言わなくてもいいから、できれば自身のHPにて、自身の言葉で説明して欲しい。

中村GM談「球界のバブルは、はじけた」

2004年11月20日 | オリックス・バファローズ
楽天組、厳しい契約更改=プロ野球・契約更改(時事通信)
これから楽天に移る選手にとって、この契約更改は何の意味があるのだろうか。
楽天との契約時に、この金額をベースに交渉するということなのかな?
この記事の題名は「楽天組…」となっているが、合併球団に残る選手にも同じような姿勢で臨むのだろう。

今のところ楽天組の小倉が20%減の6000万を提示されたことくらいしか分からないが、単純に考えて4勝5敗で6点近い防御率の投手に対する提示額としては立派なものである。
もちろん減額率の縛りがあるから好きなように下げることはできないが、思い切って信賞必罰、やらなかった選手はガッと額を下げ、やった選手にはしっかり報いてやって欲しい。
複数年契約での「誠意」の表現を要求する選手には不評かもしれないが、若手が希望を持って野球に取り組める環境をつくれば、それはそれで意義がある。
今までのオリックスの契約更改を見ていると、そういう方向でやろうとしていた気配もあるのだが、すぐに余計な言葉を発してしまうフロント陣の不器用さもあり、結果的には単なるケチ球団としか見られてこなかった。

実績の積み重ねを全く考慮せず、というのも冷たすぎる気がするが、単年ごとの成績を大きく反映する形のほうが、ベテラン選手が高年俸を理由に余力を残して解雇されるケースも減るし、ファンも感情移入しやすい。
ただ今年の成績では、アップよりダウンの選手が多いと思うけれど。
5位と6位の合併だったんだしさ。

フロントのエラーを金子が救った?

2004年11月19日 | オリックス・バファローズ
トヨタ自動車・金子スッキリBs入団 直前のドタバタにも平然(スポニチ大阪)
こう言ってくれるならありがたい。
フロントはぜひとも契約金をはずんでやってください。
でも裏金はダメ。

ただ、金子は自由獲得枠でなくとも獲れたんじゃないかな…。
元来プロ志向はそれほど強くなかったものの、オリックスから話をもらってプロ入りを決めたという。
金子に関しては、むしろオリックスが知名度を高めた感が強い。
他球団が動いていたわけでもないようだし、抽選のリスクを負えばダルビッシュも涌井も実に1/2!の確率で挑戦できたのである。
新垣、内海と高校生に蹴られており臆病になっているのかもしれないが、もうちょっと頑張ってみてもよかったのでは。
日本ハムのダルビッシュ単独指名なんか、明らかに気合勝ちだった。

結局ドラフトは4人。
もう少し楽天に選手を譲って枠を空けてでも、せめて高校生の1、2人は獲って欲しかった。

果たして、金子千尋投手は入団すべきなのか

2004年11月18日 | オリックス・バファローズ
ドラフトの日、どこのチームも大概「この選手が獲れてよかった」「あの選手に期待している」てな話題で盛り上がっているもんだと思うんですが…

オリックス「前代未聞」自由獲得枠放棄要望していた(スポニチ大阪)
結局指名したんだけどね。

思うところがあるのならば、この場合真っ先に説明する相手は金子サイドである。
にもかかわらず、トヨタ自動車の廣瀬監督のもとにも、全く連絡はなかったという。
確かにオリックスは買い手であるが、それにしてもちょっと態度がいい加減すぎやしないか。
ひとりの人生を変えてしまうという自覚が、あまりになさ過ぎる。

確かに「契約締結を内定した後で大きな故障が発覚した場合どうするんだよぉ」とか、現行のシステムの問題を提起したりするのであれば、今回の出来事もまあ全く意味のないことではない。
しかし「オリックス側が、このような行動に出た背景はなぞに包まれたままだ」と書かれてしまうくらいで、そんな気配は微塵もない。
ただの思いつき、何となく金子を気に入らなくなったか、今頃になってわざわざ自由獲得枠を使う必要がなかったことに気がついたか、それとも突然ダルビッシュが欲しくなったのか。

とにかく、事前に金子に連絡を入れなかったことが考えられない。
手際が悪いとか、そういうレベルの問題ではない。
球界再編の過程でああだとか、球団運営に対する宮内の姿勢がこうだとか、そういったものとはまた違った意味でこの球団が信じられなくなった。