「オリックス・バファローズ」な日々

Since2004.11.1 
3年目の「オリックス・バファローズ」も見守ってみます。

案外吉井はイケるかも(2.27 2-3阪神)

2005年02月27日 | オリックス・バファローズ
吉井 稲尾投法で2回無失点(スポニチ)
入団発表の際、傍らに立つ中村GMは苦い表情を浮かべていたという記事もあった。
一度解雇した選手をすぐに採用するというのはいかにも仰木マジックといった感もあるが、フロントサイドの人間にとっては決定事項が覆されたわけで、不本意なことに違いない。
しかし、吉井からはわだかまりの念はうかがえず感謝の言葉しか聞かれないし、これでそれなりの結果が出てしまえば、全ては丸く収まるのではないか。

昨秋のトライアウトの時もそうだったが、ここのところ吉井はストレートにこだわりを見せているようだ。
ベテランであればテクニック、すなわち変化球主体の方向に流れていくのが大抵の場合だが、吉井はここにきてストレートを有効に使おうとしている。
それはもちろん力でねじ伏せるということではなく、コンビネーションの中でうまく活用するということだ。

「何とか2ストライクとって後はフォーク」がお決まりパターンの飛ぶボール全盛期だったが、今年から従来と比べて飛ばないボールが採用される。
北別府や東尾など、かつては30歳代後半で球威を失った投手でも、コントロールとコンビネーションを武器に一線級に留まり続けることが出来た。
飛ばないボールで「打たせてとるピッチング」が可能となれば、経験のある吉井は結構やれる気がする。

オープン戦開幕(2.26 11-3阪神)

2005年02月26日 | オリックス・バファローズ
Bs仰木マジックいらず!!打ちも打ったり16安打11点(スポニチ大阪)
打ちこんだのは杉山とダーウィンが相手で、吉野以降からは点がとれていないわけで、手放しで喜ぶわけにはちょっといかない。
しかしこうしてチームとして試合をしている姿をみると、何とかパリーグの1球団としてやっていけるかなと、安堵に近い感情も湧いてくる。
ただ、近鉄がなくなってしまったことを再確認させられてしまった側面もあるわけだが…

阪神の攻撃時には、鳴り物と太鼓の音で賑やかになる。
対照的に、オリックスの攻撃時はほとんど音がなく、テレビではスタンドからのぼそぼそという話し声しか聞こえない。
鳴り物の是非うんぬんというより、オリックスの攻撃への注目度の低さが気の毒になってしまった。
山沖に石嶺に星野伸、FAで阪神行きを望んだのも分かる気がする。

山本省はいい出来だったが、町は無失点で切り抜けるもまだまだ。
上半身が大きく反る感じのフォームは、素人目にも球がバラつきそうに見える。
あとよかったのは松村かな。
野手はまだまだ、1試合のせいぜい2、3打席では判断がつきかねる。

快勝だった割に素直に喜んでいいのか、今ひとつ釈然としないのはこれがオープン戦だからなのか。
それとも、「合併」へのわだかまりからなのか…

「藤本博史」といえば

2005年02月15日 | オリックス・バファローズ
元オリックス・藤本サバイバル…紅白戦初打席は“左飛”(サンスポ)
藤本博史といえば、元ダイエーのヒゲの内野手をまず連想するが、同姓同名の選手がかつてオリックスにもいた。

2001年のドラフト14位(あの「先生」橋本泰由が次の15位)、例によって契約金ゼロの選手で、ポジションは捕手であった。
ドラフト時、所属が「元阿部企業」となっており何やら正体がつかみにくかったが、ドラフト前の1年間はアメリカの独立リーグの「ザイオンパイオニアズ」という一度では覚えられない名前のチームでプレイしていたのだという。
橋本の次に異色の経歴を持つルーキーであったが、橋本ともども2年で姿を消してしまった。

吉井と同じく出戻り希望組であるが、吉井のような内定通知はまだ出ておらず、1軍での出場実績も皆無であることから、有望とは言いがたい。
チームにはすでに7人の捕手が所属しているし、他のパ5球団も捕手登録は7人。
必要人員は満たされていると考えてよい。

採用は厳しい情勢だが、ぜひとも悔いのないファイトを。
20日まで、彼にまだ打席が残されている。

10.19戦士、吉井理人が戻ってくる

2005年02月14日 | オリックス・バファローズ
吉井 一転復帰へ!(デイリースポーツ)
「採用するくらいならなんで解雇したの?」と見えなくもないが、オリックス入り以降ここ2年間の状態と年齢を鑑みれば、解雇は至極妥当であったと思う。
それをもう一度テストして、戦力になる状態であることが確認できたのなら、獲得を決めることもまた妥当であって、変に体面にこだわらなかったところも評価出来る。

私はメジャーから戻った後の吉井があまり好きではなかった。
アメリカで目ぼしいオファーがなかったことでやむなく日本へ帰ることを選んだように見えたし、キャンプでは早速セットポジションでの静止の解釈をめぐって「アメリカでは…」とうんちくを垂れていた。
明らかに長いイニングを投げきる力がないのに(故障の影響もあったか)繰り返し先発で起用される姿にも、「ローテーション確約の契約でも結んでいるのか」と納得がいかなかった。

その吉井が、何と自分を解雇した球団の入団テストに挑戦した。
トライアウトでも声が掛からず、それでも現役にこだわった上での選択である。
プライドよりも、まずは選手であり続けることを望む。
限りなく最低に近い条件(もしかして最低条件そのもの)での契約になるだろうが、義務より権利を重視する選手が多い中、こういう「現役であることの喜び」を教えてくれる選手は、応援したくなる。
「僕の夢は、このチームと新しい楽天が強くなること。そうじゃないと先輩たちが築いたものが台なしになる」
この言葉も嬉しいではないか。

テクニックと経験はあるわけだから、問題は身体面。
この時期に140キロを越えるボールを投げていて、なおかつ故障も癒えているのなら、話題づくりのための「仰木マジック」にとどまらないかもしれない。

帰ってきた加藤大輔

2005年02月13日 | オリックス・バファローズ
オリ仰木監督、加藤には“カミナリ”(大阪日刊スポーツ)
記事の中身そのものより、加藤がこの時期に投げていることに驚いた。
昨年は最後の最後に1試合投げただけの、故障上がりの投手である。

03年、石毛監督解任後もチームは低迷を続けていた。
たびたび20失点を記録する投壊ぶりはちょっと想像を越えたもので、二軍からも成績を問わずに投手を抜擢したが、二軍でも通用していない投手が一軍で結果なんぞ出すわけがない。
「もう二軍にも投手がいないんだ」と、レオン監督もお手上げ状態だった。
試合展開に関わらず、毎試合のように本柳、小倉、加藤がリリーフで登場していて、あからさまに駒が不足していた。

ある日東京ドームで対日本ハム戦を観た時、やはり先発投手が持ちこたえられず、なし崩しで投入されるリリーフ投手の中に彼の名前があった。
「やれやれ、加藤もお疲れさんだな」と思いながら、投球練習をする姿を見ていると何やらおかしい。
ボールの大半がワンバウンドなのである。
それでもプレイがかかると何とかボールは捕手まで届くようになったのだが、130キロ前半の中途半端なボールばかりで、どれがストレートなのか得意な(はずの)ナックルなのか判別もできない。
結果彼は得点を奪われつつも、何とか最後の打者をピッチャーゴロに打ち取った。
ただ、その一塁への送球がまたワンバウンドになっていたから、加藤が普通の状態でないことは素人にも察しがついた。
しばらくして、彼は一軍から姿を消した。

この早い時期から、いかに温暖な宮古島の地とはいえ、紅白戦で登板している。
仰木監督にカミナリを落とされたらしいが、それも実戦で投げられる体があってこそ。
ひとまず復活への第一段階はクリアしているようだ。

「スカイマークスタジアム」で

2005年02月13日 | オリックス・バファローズ
選手や首脳陣ならともかく、球界OBの敬称を略すのは不自然との意見を受けた。
私も若干違和感を持ちながら、しかしそれほど深くは考えずに書いていたのだが、言われてみればもっとも。
新聞での表記も「球界の組織に属しているかどうか」に敬称有無を分けるラインを作っているようなので、今後はそれでいこうと思う。

神戸球場・ネーミングライツのスポンサー企業決定(オリックス・バファローズ公式サイト)
宮城球場のネーミングライツ(フルキャストスタジアム)も直前まで名乗り出る企業がないとかで、結構話題になっていた。

新球団とはいえ、純然たる本拠地球場でさえそうなのに、こちらは今年から準本拠地になり開催試合も半減するさらに厳しい条件下で果たして入札があるのかどうか、正直無理ではないかと思っていた。
しかし格安航空券でお世話になっているスカイマークエアラインズに決まった。
仮称の「神戸球場」でもまあいいじゃないか、それとももう一度「グリーンスタジアム神戸」に戻したらどうかなどと思っていたが、それなりに通りも響きもいい線に決まってくれたので、ほっと一息といったところか。

あとは早めに、公式サイトの右側にある「大阪ドームとyahoo!BB Stadiumに関することは…」のところも直してくれれば。

稲尾臨時コーチはいつまで宮古島にいるの?

2005年02月09日 | オリックス・バファローズ
サッカー日本代表の北朝鮮戦を観ていた。
得体の知れぬ相手に再三タックルを受けながらも、最後の最後まで前を向いて相手ゴールを目指す選手たち。
日本選手はもとより、北朝鮮選手の必死の姿にも感銘を受けた。
決勝点が入った後、倒れこんだキーパーとひざまずいたディフェンダーの姿は、残り時間が少しでもある以上好ましくはないのだろうけれど、彼らがサッカーロボットではなく心ある人間であることを証明していた。

サッカーではそんな熱い戦いが行なわれていたのに、かたや野球界は「ふざけるなという金額」とか「応援してくれとは一言も言わなかったし…」とか、いくらペナントレースはまだ先だとはいっても、これではきっと見捨てられる。

稲尾氏が“神様講座”オリックスバッテリー陣に心得伝授(サンスポ)
古きよき時代の、というと決めつけすぎかもしれないが、記事を見る限り比較的シンプルな野球論が繰り広げられたようだ。

稲尾というと相当昔の人のようなイメージがあるのだが、実は67歳だから仰木監督よりも下。
現場でも積極的に動いて技術指導をして欲しいのだが、いつまで宮古島に滞在するのだろうか。
イチローは3時間半で田口は1泊2日、稲尾臨時コーチにはせめて1クールは見ていって欲しいのだが。

昨年までの2年間、投手陣は史上最悪といってもいい状態だったので。

歌藤、山本省、高木、菊地原では物足りない

2005年02月08日 | オリックス・バファローズ
仰木監督、外国人左腕獲得へ特命スカウト(大阪日刊スポーツ)
どこのチームもそうだろうが、オリックスも左腕は不足している。
歌藤は去年の過投のツケが出る気がしてならないし、山本省も昨シーズン終盤は先発で結構よく投げていたが、まだアテに出来るレベルではない。
高木もそれなりの素質は感じるがまだくすぶっている状況で、菊地原もそれほど上がり目があるとも思えないから、外国人で補おうというのは理解できるし、ぜひそうして欲しい。

外国人投手となると「MAX○キロ」というところに目が行きがちだが、今年からの飛ばないボール採用に伴って、近年死語になりつつあった「打たせてとる」ピッチングに復活の芽が出てきた。
かつてロッテに在籍したヒルマン(95~96)のよう軟投派でも、結構面白そうだ。

ただ、記事中にもあるが外国人枠が問題。
パウエル、バーンの力はすでに証明されているわけで、煽りを受けそうなのがパーラか。
最初からパーラでなくて左腕を狙いに行っておけばよかった気もするのだが。

大西がサード挑戦

2005年02月05日 | オリックス・バファローズ
オリ大西に三塁守備、仰木マジック第1弾(大阪日刊スポーツ)
オリックス・バファローズの外野の層は確かに厚い。
分配ドラフトでは比較的ネームバリューと打撃力でプロテクト選手を決めたきらいもあり、結果外野に関してはかなり充実している。
もったいなくもあぶれてしまいそうな大西、下山あたりをコマにして投手でも獲ったらどうかと思っていたのだが、この手で来たか。

記事中にある大西の対左腕成績(.330、本塁打9本)に驚いた。
ここ数年、パリーグでは左腕が極端に減っている。
昨季の防御率ランキングを見ても、12位のダイエー和田(4.35)まで左腕は登場しない。
というより、規定投球回に達した左腕は和田1人であって、他にまともな先発投手は西武の帆足くらいしかいなかった。
左腕のほうがレベルも落ちる傾向にはあるので、右腕より打ち込んでいるのは理解できなくもないが、対戦の絶対数も減ってくる中、9本の本塁打は評価できる。

サードを守るのは初めてのようだが、まだ若いのでそこは総合力でなんとか。
内野から外野に替わるケースは結構あるのだが、大抵スローイングがネックとなってのコンバートだ。
今回は逆の形だが、やはりスローイングが課題になってくるのではないか。

ところで、サードには塩谷もいるはずなのだが。
阪神移籍の噂は何だったのだろうか?

中村ノリ、ドジャース入り

2005年02月04日 | オリックス・バファローズ
ノリ、ドジャース入団決定「66」プロ入り時の背番で再出発(スポニチ大阪)
ずっと中村ノリはオリックスに入るものとばかり思っていた。
この条件で契約するとはかなり意外。

契約内容については、最近聞かれるようになったスプリット契約(マイナーに終わった場合とメジャーでプレイした場合で別に年俸を設定しておくこと)ではなく、はっきりと「マイナー契約」と書かれている。
メジャーに昇格しても5200万にしかならないらしく、5億の年俸を捨てての挑戦は勇気がいるものであったと思う。
オリックスからの「手切れ金」3億があったからこそ、かもしれない。

あの大きくタイミングをとるバッティングでそのまま通用するとは思えないし、適応するにしろ時間はかかりそうだ。
ただパワー自体はあるし、守備だって結構うまい。
いきなりクリーンナップに座り大活躍とはいかなくとも、マイナー生活に終始するようなレベルの選手でもないと思っている。
知名度も高く、オリックス・バファローズのヒール性を象徴できる存在だっただけに(これ、そうは見えないだろうけど褒め言葉!)、いなくなるのは惜しい。