猟盤の日々改めDEADMAN IS ALIVE!

ヴィニル・ジャンキーの猟盤話から死んだ人の話を経て、呑み屋の話になったり、ギターの話になったり。。。

成毛 滋 60歳 R.I.P

2007-05-02 | 訃報
ロックギタリストの成毛滋が3月29日、大腸がんのため亡くなった。享年60。

僕が高校時代ロックギターを始めた当時、日本にはほとんど楽器や奏法の情報がなかった中、唯一発信していたのが彼だった。ライトギターで3弦プレインの弦がまだ日本で販売されていなかったため通常のゲージをひとつずらして張る(1弦用を2弦に、2弦用を3弦にといった具合、1弦には当時で一番細かったバンジョーの弦を使用)というのも彼の雑誌の記事で教わった。その他にもアップダウン・ピッキングやクラプトンの得意なウーマントーンなど数え切れない。

最初に彼の演奏を見たのは1971年のBBキングの来日オールナイト・コンサートでのストロベリー・パス時代だった。ベースレスでハモンドとギターを同時に弾く成毛もすごかったけれどドラムの角田ヒロのパワーにもびっくりした記憶がある。ちなみにこの時の出演者はPYG、エム、増尾好秋、稲垣次郎とソウルメディア(ボーカルはヒット前の尾崎紀世彦)、などなどでBBは日本製のエーストーンの小さなギターアンプで弾いたのだが素晴らしい音だった。

写真はストロベリー・パス唯一のアルバム「大烏が地球にやってきた日」(1971年)、FIVE MORE PENNIES名曲。ライナーは大学時代の友人景山民夫、ゲストに柳譲治、江藤勲(黛ジュンと結婚していたこともある当時のトップスタジオベーシスト、ジャズベの音が心地よい)。しっかりアナログ持ってます。

あんなに長くてたくさんあった髪がほとんどなくなってからもフジテレビの寺内ヘンドリックスへの出演など活躍していたのだが1996年頃から体調が悪くなりギターも弾けなくなっていたらしい。
Dr.Siegel's Archives」という日本のロック創世史ともいえる成毛滋の完璧なサイトがあるのでぜひご覧することをすすめる。

ここには未発表音源も多数あるのだが1977年自宅スタジオでの竹田和夫、金子マリ達とのセッション「Nobody Knows You When You're Down And Out」を聴きながら合掌。。。
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