猟盤の日々改めDEADMAN IS ALIVE!

ヴィニル・ジャンキーの猟盤話から死んだ人の話を経て、呑み屋の話になったり、ギターの話になったり。。。

東京レコード・CD祭り出品商品、その5、「MAH-NA-MAH-NA」

2007-06-27 | 音楽
1968年のイタリア映画「フリーセックス地帯を行く/天国か地獄か」のサントラに収録された2分12秒の短い曲が世界中でこんなに有名になるとは作ったピエロ・ウミリアーニもびっくりだと思います。当時日本でも小ヒットして記憶があったのですが数年前のモンドミュージックブームとともにクラブ定番曲になってしまいました。

世界中に珍カバーがあってアンリ・サルバドール、ジョルジョ・モロダー、ポップコーンなどさまざまですが完成度としてはこのDave Pell Singers版がやはりおすすめです。他にも「Oh Calcutte」「Honky Tonk Woman」「Suger Suger」などいいカバー多数収録、カット盤、シールドでズバリ8800円でのご紹介です。

ところでテープ早回しもの好きの僕としては後にチップマンクスを創るデヴィッド・セヴイールの1958年の「ウィッチ・ドクター」も思い出深い曲です。小学校の時に小さなトランジスタ・ラジオのFEN放送からたまたま流れてきたこの曲を兄と聴いて大興奮、でも英語の曲紹介なので何もわからずようやく突き止めたのが40歳過ぎてから。「ウーイェー、ウーアーアー、チンタン、ワラワラ、ビンビン」と聴こえるリフは僕を小学生に戻してくれます。ちなみにこの曲の和モノ珍カバーとしては世志凡太のものがあります。CD東京ビートニクスに収録。
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東京レコード・CD祭り出品商品、その4、「Deep Throat」

2007-06-21 | 音楽
変わったサントラを見つけるとつい買ってしまう。音楽は二の次でジャケット買いだったり、その映画が好きだったりという理由だが偶然素晴らしい曲を発見することも多い、今ではサントラ音源だけで二時間はDJできるぐらいである。十数年前に知人が白金にあったギーガー・バーで戦争直後のボスニアに行って撮った写真展を開催したことがある。僕と米光(courtesy to LOVERS ROCK NITE)が生BGMを依頼されて二つのターンテーブルで普段はかけられない、思いっきり暗い欧州映画のサントラ(愛の嵐!)やラウンジっぽい(当時はまだそんな言葉は使われてなかったけど)曲、ダブなどを流した。 その知人はその後30代で亡くなってしまいもういない。

このレコードは1972年に制作された世界で最も有名なポルノ映画「DEEP THROAT(ディープ・スロート)」のサントラで2002年にイギリスで限定リリースされたアナログ盤。喉の奥に性感帯を持つ女、リンダ・ラヴレイスを描いているのだが、過激な内容から映画のフィルムと共にサントラのマスターもFBIに没収されてしまったという話もある。

ところが音楽は上質のRARE GROOVE、B級オルガン・ボッサあり、DEEP FUNKあり、会話やベル音のSEありでおすすめだ。2004年に制作された「Inside Deep Throat」というDVDも興味あり、最近は別ジャケのアナログリシューやCDも発売されたがUK限定アナログ盤mintは珍しいので¥2800でのお届けとなります!
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東京レコード・CD祭り出品商品、その3、「I'm Still Wating」

2007-06-19 | 音楽
Courtney Pineは1964年生まれ、アフロ・ブリティッシュのジャズ・サックス・プレーヤーですが1990年発売のこの12インチシングルはAswadがプロデュース、feat.Carrol Thompsonというレゲエ・グランドビートのラヴァーズ名盤。結構、ブートも出回っていましたが正規盤探しているDJも多いと思います。

曲は1971年ダイアナ・ロスの全英1位のヒット曲「I'm Still Waiting」のカバーなのですが、完璧なアレンジ、ミックス、ボーカル、サックス、大きな音で聴くとわかる素晴らしいレコード・カッティングと何拍子も揃った傑作です。7インチも持っていたんだけどずいぶん前に新宿二丁目「アイララ」に奉納、12インチはもうなかなか見ません。¥2800でも惜しいけど、出品(ちゃんともう一枚持ってます)。サビの歌詞もラヴァーズっぽくて可愛い!

"Little girl, please don't wait for me
Wait patienly for love
someday it surely come"
And I'm still waiting
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東京レコード・CD祭り出品商品、その2

2007-06-18 | 音楽
月末のレコード祭りへの出品商品、その2は1971年のアルバム、小坂 忠/ありがとう です。小坂 忠といえば「HORO」という人も多いのですが、ほとんど細野晴臣とのコラボ・アルバムともいえるこちらの方が僕は好きです。彼の声は「HORO」のようなファンキーなサウンドよりもジェームス・テーラー的なカントリー・ロックに合っているような気がします。このアルバムは荒井由実のピアニストとしてのレコード・デビュー、ミッキー・カーチスのプロデュース、マッシュルームレーベルからの発売、鈴木茂の素晴らしいギターと内容も盛り沢山。

「これ『ありがとう』がなくちゃ、『風街ろまん』はできなかった。」
とは細野氏の発言ですが、まさに裏はつぴいえんどであります。
「機関車」も名曲で角松敏生、高橋幸宏、矢野顕子はもちろん、田端義夫(!)までカバーしています。高校二年の文化祭でこの曲と「ありがとう」のベースを弾いていたような記憶がありますが、実はこのレコード人に貸したのか二回無くしていて、それ以来3枚買っています。その内一枚は売却、今回一枚残して出品決定です。CDも廃盤状態、LP、CDともに一万円超でしょうか。今回は9000円にて出品予定です。

ありがとう 君のきまぐれにありがとう
ありがとう 君のでたらめにありがとう
お世辞も皮肉の言葉にも ただどうも どうも
口から出る言葉は ただありがとうだけ
                     細野晴臣 作詞作曲「ありがとう」
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東京レコード・CD祭りに出店決定!

2007-06-15 | 音楽
6月30日(土)と7月1日(日)の二日間、渋谷道玄坂のヤマハが一階にあるビルの8Fで「東京レコード・CD祭り」が行われるのだが、そこに店舗もないホーボーレコードが出店することとなった。関西の雄、キングコング、TIME BOMBはもとより東京のレア盤の宝庫PERFECT CIRCLE等の名店に交じっての参加である。きっかけは渋谷のたちのみや富士屋本店でホーボーレコード女子部と今回のレコまつ幹事、某中古レコード店のO氏らとのたちのみ話であった。僕としてはプロに立ち向かえるのかとの不安はあるものの敢えて出店してみたい気持ちにかられ、よくある飲み屋の莫迦話ではなくメンバーの賛同も得られ実現に至ったのである。

出店が決定するとなかなか大変であることがわかってきた。レコードの値付け、プライスカード、搬入・搬出、店番などなど。気がつけばあと2週間余り。一人200枚出品するレコードに悩みながら、持っていたいレコードを心を鬼にして売る決心をする日々である。

そんな惜しい一枚、Throbbing Gristle/20 Jazz Funk Greats 日本版帯付。「脈打つ軟骨」というグループ名のこのレコードを初めて聴いたのは今は亡き青山パイドパイパーハウス、1979年のことだ。壁に貼ってあった年代不明のジャケット写真にまず興味を持ち、店でかけていた音を聴いてまたびっくり。そのとなりに貼ってあったThis Heatもその次に聴いてインダストリアル・ミュージックというやつに目覚めたのだ。その後スロッビングのメンバーはサイキックTVを結成して益々過激になっていった。というわけで思い出深いこの一枚¥4800は高いでしょうか?
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京料理「菊乃井」に行ってきた

2007-06-13 | 食い物・バー
京都東山の京料理の名店「菊乃井」が三年ほど前に開いた赤坂のお店に接待で初めて行ってきた。21000円のコース、紫蘇の酒にはじまり新生姜の炊き込みごはんまで11品、鱧もおいしたったが、お椀とは別のじゅんさいの汁物に感動。量が多いとは聞いていたが完食、今度はプライベートで来るぞ。最後に三代目主人の村田吉弘氏があいさつにいらっしゃる。伝統的な料理文化や料亭の論客でもあり、シンガポール航空の機内食を変えた人でもある。

関西どっとコムに彼の動画インタビュー掲載されている、必見、玄関まで送っていただいたのだが5分ほど立ち話ができた。菊乃井のエントランスは10mたらずの細い竹林の路地なのだが入口の門から見るとずいぶん長く見える。それは京都の職人の技術のひとつで擬似的なパースをつけているとのことだった。奥に行くにしたがい路地を細くし、床石の大きさも徐々に小さくしているのだそうだ。

門を出て20mほど歩いて後ろを振り返るとなんと村田氏はまだ頭を下げたまま、偉そうな料理人が多い昨今珍しいことである。料亭とは、ただおいしいものを食べる場所ではないことを実感した夜であった。
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石の上にも20年(ロックの日)

2007-06-11 | 音楽
DJ Kings結成20thイベント無事終了いたしました。
「あなたとともに20年、おかげさまで20年」ありがとうございました。
僕が人前でレコードを回しはじめたのが1988年、だから本当は19thなんだけど最近芸能界でもサバ読むのがはやっているので20thということで渋谷スンダランドカフェでDJイベントです。みうらじゅん氏が「何事も続けることが大事だ。『まだ、やっているの?』というのは最大の誉め言葉だ」というようなことを書いていましたが、30歳ちょっと過ぎて今は亡き青山サルパラダイスというお店で初めてレコードを回した時は、まさか50過ぎてもやっているとは思いませんでした。

ところでDJでレコード選ぶ時っていつもこれは違う、あれも違うと悩むのですが、ひとつテーマが決まると後は早いものなのです。誰も気がつかなくてもいいんだけど今回の裏テーマは「SoftbankのCM曲」であります。

Nolans/I'm in the mood for dansing
Dusty Springfield/Spooky
Nancy Sinatora/Suger town
Bent Fabric/Jukebox
Barry Manilow/Copacabana
John Travolta/Greased Lightnin
Aerosmith/Walk This Way

キャメロン・ディアスやブラッド・ピットが携帯で電話しながら歩いているバックに流れるあれで、SpookyはAtlanta Rhythm Sectionヴァージョンを用意(でもかけられず)。こんな曲にインスパイアされてSheena Easton/9 to 5やZARD(合掌)/Can't take my eyes off you、Supremes/You can't harry loveまで行ってしまいどこがロックだとまたもや批判を浴びたのでした。ゲストDJには文屋 章氏(courtesy of HOBO RECORD)、60年代の王道のロック、ありがとうございました。次は9/7「逆ロックの日」!
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肝臓に気をつけましょう

2007-06-08 | 音楽
千歳船橋の漢方薬局のウィンドウです。みなさん呑みすぎに注意しましょう。
もう一枚もその近くのカラオケ屋の店頭のVoice ladyです。
みなさん唄いすぎに注意しましょう。
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遠藤賢司の還暦ライブに行ってきた

2007-06-06 | 音楽
今年還暦を迎えた遠藤賢司のライブに行ってきた。ひょっとすると73年11月17日の慶応三田祭で見ていらい34年ぶりかもしれない。1971年のはっぴいえんどとレコーディングした「満足できるかな」は凄いアルバムで何回聴いたかわからない。彼がオーナーだった渋谷のワルツという店でも「銀河」という名の一升瓶の焼酎をいつもキープして呑んでいた。1980年の「地球防衛軍」までは買っていたし、1982年に公開された映画「ヘリウッド」も渋谷のドームに観に行っている(最低な映画だったけど)。というわけで結構ファンだったのだ。

その後は気にはなっていたもののCDを買ったりライブにいくことはしていなかった。去年NHKのBSで深夜、偶然くるりとのジョイントライブを観た。「対バンっていううのは勝負なんだよ、戦いなんだ」とつぶやきながら歌う遠藤賢司は相変わらず素晴らしかった。そういえば73年の三田祭の時は確か頭脳警察かウエストロードが大乗りにさせた後、ギター一本で出てきていきなり真剣に「私の彼は左きき」を歌いはじめ、会場がバンド以上に盛り上がってしまったのを覚えている。

今回は前半はソロ、アコースティックからグレッチ・ロックジェットの轟音ギター、後半は細野晴臣、林立夫、鈴木茂(ティンパンアレイ!)という豪華なバックでの「待ちすぎた僕はとても疲れてしまった」が始まった時はちょっと鳥肌ものでした。三時間余りのステージで、彼はこう叫んで歌舞伎の「引っ込み」で去っていきました。

遠からん者は 音にも聞け
近くばよって 目にも見よ
我こそは 千代に八千代に
我が代の男
姓は遠藤 名は賢司
人呼んで 天下御免の純音楽家




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