猟盤の日々改めDEADMAN IS ALIVE!

ヴィニル・ジャンキーの猟盤話から死んだ人の話を経て、呑み屋の話になったり、ギターの話になったり。。。

FLOWER TRAVELLIN' BANDのライブでYACCOさんと会った

2008-07-22 | 音楽
7月15日はフラワートラベリングバンドのSpecial Talk Live@原宿クロコダイル、演奏するかどうかもはっきりしなかったのだが1973年の日比谷野音での解散コンサート(本当の最後は京都だけど)も行っていた僕は足を運んだ。最初は近田春夫氏司会で本当にトークライブ、近田さんといえば「popeyeの時代」の中で塾高の制服を着てポパイの編集部を訪れる話が面白かった。

カナダから日本に戻ってきたのが1972年、翌年1月に来日するローリングストーンズの前座を務める予定だったが来日は中止になり大きなチャンスを逸してしまうんだけど、そのストーンズの前売チケット購入もたいへんだった。渋谷の東急デパート本店に前日から徹夜で並んで朝10時頃ようやく入手、そしてその後メンバーの過去の大麻所持の前科でキャンセルされてしまい金がなかった僕は払い戻してしまった。

トークライブのあとしばし歓談、と脇を見るとYACCO=高橋靖子さんがいるではないか。本を読んでいてフラワーのファンだったことは知っていたのでひょっとしたらとは思っていたのだが、びっくり。面識はないんだけど近寄って「表参道のYACCOさん」を読んだことを話し、昔グラフィック・デザイナーだった父親から彼女の名前を聞いていたので、その息子ですといったらよく覚えていてくれた。それから短い間ではあったけどいろいろ話しができた。

後日、メールで当時の面白い話をいろいろと教えていただいた。10/5の日比谷野音のフラワーのライブでまたお会いしましょう!

ところで歓談の後は待望のライブ、僕のリスペクトする日本最高のギタリスト、石間秀樹氏はシタール奏法ができる自ら設計した楽器「シターラ」を抱えて登場、いきなり「MAKE UP」!ネックがめちゃ幅広く一弦から三弦のチョーキングはその幅広いネックの弦の張っていない下方向に押し下げるという不思議な弾き方、チューニングも変則っぽい。ピックアップはシングルコイルがひとつなのだが、コントロール・ノブは四つ、時々ブリッジの下を触って調整するんだけど何だかわからない、誰か教えて!その後ニューアルバムから数曲、これがまたいい曲、アンコールは「SATORI PART2」。

YACCOさんにも初めて会えたし、Thanks! Flower Travellin' Band の夜。
 
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高橋靖子「表参道のヤッコさん」を読んだ

2008-07-09 | 本・雑誌
表参道のヤッコさん
高橋 靖子
アスペクト

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「popeyeの時代」を読んで以来、70年代アーカイブづいているんだけど、今度はこの高橋靖子さんの本、1970年代の青山・原宿の関しては写真・文ともどもこの本がいちばんすごい。忘れていた店、知らなかったこと満載である。冒頭いきなりT-REXのマーク・ボランとミッキー・フィンの間にいるYACCOのスチル写真(鋤田正義撮影)の後「イエイエ」のCM現場である。レナウンの「イエイエ」のCMはNET(今のANB)の日曜洋画劇場で毎週60秒CMが流れていた。曲は小林亜星、歌は朱里エイコ、今でも時々DJで回すグルーブ歌謡の名曲なんだけど惜しいことにアナログは存在しないらしい(下のコンピCDに収録)。それから原宿セントラルアパートの日本初のブティック「マドモアゼル・ノンノン」、荒牧太郎さんまだ元気です。マガジンハウス椎根さんもロンドンでやたら登場!というわけでしばらくはこの本を順に追っかけていくことにしよう。

昭和元禄トーキョーガレージ JAPANESE ROCKIN’PSYCHE&PUNK’65~’71*キング編~レッツゴー・ジャンジャン!

キング

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椎根和『popeye物語』を読み始めた

2008-07-01 | 本・雑誌
popeye物語―1976~1981
椎根 和
新潮社

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マガジンハウスのM氏から「前半はおもしろいよ」と薦められていたこの本、ようやく読み始めた。同じ会社にいたのに知らないことがたくさん書かれてるとM氏は言っていたのだが、とにかく面白い。登場する人も会ったことがある人も多く、ほとんど実名である。まだ半分ぐらい、読み終わったら続きを書きます。ポパイ絡みの他の本も読みたくなってきたぞ!

証言構成『ポパイ』の時代―ある雑誌の奇妙な航海
赤田 祐一
太田出版

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雲のごとくリアルに 長い距離を旅して遠くまで行ってきたある編集者のオデッセイ 青雲編 (P-Vine BOOks)
北山耕平
ブルース・インターアクションズ

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ポパイの創刊は1976年6月25日、その夏僕は大学のサークルで千葉の海岸で一ヶ月余り開いていたカフェ(それは十数年続けられているものだった)に二週間ほどいた。その店のBGM担当だった僕はレコード会社を回ってもらった膨大な量のサンプル・レコードから好きなものをターンテーブルにのせていた。村八分のライブ盤もあったけどヘビロテだったのは愛奴/二人の夏、シュガーベイブ/今日はなんだか、石川セリ/ふわふわワウワウというところだった。


平凡出版(後のマガジンハウス)からは大量のポパイ創刊記念ブックマッチをもらって店のマッチ代わりにした。今、手元にあるシュガーベイブの「SONGS」というアルバムはその時のエレックのサンプル盤だ。1969年のアンアン創刊からずっと読み続けていた僕には待望の創刊だった。それから数年僕はこの雑誌を読み続けた。(上の画像は創刊号の表紙、月刊の時はサイズがやや縦長だった)

「popeyeの時代」に意外なことが書かれている。創刊号の編集スタッフはその前に読売新聞社から「Made in U.S.A.」というムックを二冊出すのだが(今それはヤフオクで数万近くする)、それはCIAの工作員だったらしい正力松太郎が反米から親米に日本の若者を操作するために利用されたという文だ。その後のポパイを見てもアメリカという国のイメージアップに貢献したのは事実である。
日本テレビとCIA 発掘された「正力ファイル」
有馬 哲夫
新潮社

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