山の手コラム  ー植物の色つれづれー

日本の染料植物の保全と栽培のネットワーク

黄蓮を使って綿を染める

2010-03-25 | 染織、染料植物
綿を黄色に染める場合、
植物はいろいろあるけれど,堅牢度高く,色の変化があまり無いものとなると難しい。
もちろん、豆汁で下地を作り,黄檗も良いが、抽出液に濁りがなく、染着力が高く、
日光にあてて変化が少ないのは黄蓮かなと思う。

生薬にするには,育てて使えるようになるまで10年はかかるという。

染料植物はもっといろいろな可能性があると思う。

綿の紫根染

2010-03-13 | 染織、染料植物
柔らかい紫色です。
柔らかいクリーム色と組み合わせたり、シンプルなワンピースが良いかもしれません。
すすぎ水には全くと言って良いぐらい色の戻りがありません。
ほぼ無色透明です。

安心して洗濯できます。
おしゃれ着ではなく、普段着にしたい。

紫色は化学染料より紫根の方が日光堅牢度は高い。

ムラサキと日本茜と藍の日光堅牢度

2010-03-01 | 染織、染料植物
この3種類の堅牢度はとても高い。

それぞれで絹布を染め、国連大学1階のGEICや北海道医療大北方伝統薬物研究センターの資料室でそれぞれ1ヶ月の展示をした。
両会場とも2方から自然光が入り、蛍光灯を1日中つけている。
1ヶ月間の展示を行ったが、この3種類は解説文を布に付けたが、付けていないところと全く色が変わっていない。

一昨日は直射日光があたるところに展示した。
黄檗の黄色は色に変化が合ったが,それ以外は変化していない。

素晴らしい色達である。