山の手コラム  ー植物の色つれづれー

日本の染料植物の保全と栽培のネットワーク

A Good Day to Dye

2010-06-19 | 染織、染料植物
チェリストのヨーヨーマ氏がディレクターを務めるSilk Road Project, その中の教育的プログラムが
Silk Road ConnectSilk Road Connect

その中のA Good Day to DayやIndigo Goes to Schoolをご覧下さい。

インド藍と自由な絞り技法を使ったワークショップはIndigoの可能性を感じさせます。
流れる音楽に心が弾み,創作イメージも湧いてきます。

ヨーヨーマ氏が自分のチェロを弾き、そして楽器を見せながら、ここの部分は何で出来ているか、何処で作られているかを話していますが、シェラックも出て来ていました。

黄檗(キハダ)の皮を剥く

2010-06-14 | 染織、染料植物
黄檗の皮を立ち木の状態で切り込みを入れて剥がしました。

参加者も私もこの作業の臨場感と色の美しさに感激、
皆さんからは「参加して良かった、でもこの木はどうなるのですか?」とか、
「育てて使うということがよく解りました」などと言って頂き、
樹齢20年余りのキハダも報われたと思います。

ホームページにも画像を数枚掲載しています。 

キハダの皮の採取

交雑したムラサキ

2010-06-10 | 染織、染料植物
京都で交雑したと思われるムラサキを見ました。
「交雑しているようですね~」
「そうですか?!」
「抜いた方が良いですよ」

この11年ほど、毎年個人や植物園や畑で栽培されているムラサキや自生地のムラサキを見たり、
自分でもいろいろなところから頂いた種を蒔き、育てては成長過程を観察、根を抜いては乾燥させ、色を見てはがっかりしたり喜んだりして、染色を繰り返してきました。

2000年に最初に頂いた種を蒔いた時、随分発芽率が良く,大きくなりました。
花は未だ白かったのですが、花は小さく,これはもうすでに交雑していました。

ムラサキの花は,真っ白で直径1cmぐらいあるのです。

ムラサキの種蒔きに使った紙ポット

2010-06-05 | 染織、染料植物
紙ポットが確実です。

このまま移植します。
この紙ポットは、最初はジャバラ状なのですが,水で濡らすと1つずつ外すことができます。

冬になる前に土を耕して直接このポットを置き、上から土を入れてから種を蒔き、土をかぶせて冬を迎えます。
春になって芽が出たときも確認しやすく,移植もポットのままします。

ムラサキの場合、翌々年発芽することも多いので、じっとそのまま1年待つことになりますが,諦めずに待つと発芽することが多いのです。