山の手コラム  ー植物の色つれづれー

日本の染料植物の保全と栽培のネットワーク

灰汁建ての色

2011-09-25 | 染織、染料植物
灰汁建てと炭酸カリウム建てを比較した。
どちらも発酵建てで、すくも藍、ふすま、貝石灰は同じものを使う。
絹を染めた時に違いがでる。数種類の絹布を染色後、1年間布を放置して色を確認、水洗いを繰り返した。
炭酸カリウムで建てた液で染めた絹は、後から黄色みが浮いてくる。
灰汁で建てたのはそういうことが見受けられない。
他の工房を訪ねた時もこの話題がでたので、比べてみた。

絹練りの度合いでも違いがでるが、灰汁で練っている人は、その効果もでる。

麻や綿は他の天然染料でも黄色色素は染まり難く、
灰汁と炭酸カリウムの違いは絹ほど無い。

天然染料、灰汁、水の関係は染める時も、染めた後も続くとあらためて感じる。


すくも藍灰汁発酵建

2011-09-24 | 染織、染料植物
ぐっと冷え込んできて藍の液温が17度になった。
未だ加温していないが、すくも藍建ては発酵を続けている。
3月18日に建ててから6ヶ月過ぎた。
その間、ふすまの添加は 約50ccを湯と合わせて4回、灰汁は3回、貝灰は30ccを10回ほど添加。
今月29、30日、10月3、7日に藍型染をするが、
そろそろヒーターを入れようと思う。