山の手コラム  ー植物の色つれづれー

日本の染料植物の保全と栽培のネットワーク

臭木と黄檗

2009-11-28 | 染織、染料植物
やはりこの2つの相性は抜群。
両方とも野山に自生しているし、幼木も見る。
臭木の葉は食用にされていたし、
黄檗はお腹が痛い時にはお婆ちゃんがくれたというぐらいおなじみのもの。

色を見ていると、日本人の色の感覚は昔の人の方が良かったかもと感じる。

日本茜の実

2009-11-17 | 染織、染料植物
黒く熟している実を収穫して、そのまま土に蒔いて、冬を越します。
土の中では、根からはもう新芽が出ています。

緑色の実が全て熟すにはあと半月位かかりそうです.

12月5日、東京青山通りの国連大学1階にあるGEICで開催するサイエンスカフェには、
茜の実や根を持参して解説します。

井戸水でクサギ染め

2009-11-16 | 染織、染料植物
水質検査でカルシウム分が少し多い井戸水でクサギを煮出し始めました。
色が出始めるのが少し遅く、色はエメラルド色、
水道水で煮出した時は、液は青ですから、かなり違います。

染め色は薄めでしたが、クサギを潰して煮出したら、
いつものように色がぐっと出てきて、
布はあまり緑っぽくならずにターコイズブルーに近い色に染まりました。


綴織やシャギー絨毯に使う糸

2009-11-04 | 染織、染料植物
15年前に訪ねたフランスのタピストリーや中東絨毯の修復に使う糸を染めている
染色家が使っていた糸と同じ太さの糸を媒染や発酵染で50色染めている。
染めに数日~1週間~4週間かけるわけだが、織るのに数十日、
でも完成してからは数10年~100年近く使われることになるから、
色の発色と定着,堅牢度が一番大事であるから、染めたら出来るだけ放置する。

今回でまた、藍と茜が好きになってしまった。