山の手コラム  ー植物の色つれづれー

日本の染料植物の保全と栽培のネットワーク

万葉の島~祝島

2009-01-29 | 染織、染料植物
以前から島の植物(日本も島ですが・・・)、特に染料植物や灰をとる樹木、糊やオイル分が採れる草や木の実、その島での使われ方、島の土壌などが気になって、石垣島や八丈島を訪ねましたが、昨年、山口の仲間から「見に来て~日本茜」と言われて、瀬戸内の祝島に行ってきました。

その時の様子は、昨年このブログに書いたのですが、先日夜中までパソコン仕事をしていたら、聞き覚えのある声がして,振り向くとテレビに氏本農園の氏本さんの顔!「海を渡った豚・・万葉の島・・・祝島」とテロップが出て、海と見覚えのある島の風景、犬のマキ?と人懐っこい豚がワイワイやっている。1晩しか泊まれなかったけど、島の当たり前の暮らしを思い出した。
島の中で循環する農業はそれだけで素晴らしく,自然と付加価値がついている。

日本各地で日本茜を増やそうと国内の染織仲間と研究会を立ち上げ、種を送ったり,染めたりしているところにタイミングよく登場、夜中に一人でニヤリ。ストーブの上で丁度添付の日本茜を染め続けていたので、染めの神様が見せてくれたのかも。

島に渡ったのは豚だけでなくピアノも渡ったのですね。島の茜は本当に正直に育っていて3月に行こうかと計画中です。

染料植物栽培研究会

2009-01-03 | 染織、染料植物
2008年12月から、現在日本で採取や栽培できる染料植物の資料作成を始めた。
植物ごとに今まで育て、増やすことが出来、いろいろ気付いたことをまとめている。
蓼藍は,育てやすいが、琉球藍やインド藍のナンバンコマツナギや日本茜、ムラサキは適した環境に近づけないと難しい。
すくすく伸びて来て、花が咲き,結実すると本当に嬉しい。多年草のものが年を重ねて来ると喜びは大きい。

そこから色をもらうときは,本当に感謝でいっぱいで,植物が枯れても色にして残せることが自分の一生の仕事だと最近思う。