山の手コラム  ー植物の色つれづれー

日本の染料植物の保全と栽培のネットワーク

沈澱藍発酵建てテスト

2007-04-12 | 染織、染料植物
昨年の夏に蓼藍の生葉から作った沈澱藍30ccほどを500ccの椿灰汁と蜂蜜、酒、貝石灰で建ててみた.
この椿灰汁に対する藍成分の割合は少ない方だと思う.
最初は蜂蜜の還元力で染まり始めたと思うが、2週間経過して発酵しているようで、染まる状態を持続しており、綿や絹を染めてみた.

藍はやはり面白く、酸素や水と天然素材が持つ様々な微量な成分が相互作用して発酵しており,合成物質では代用できない素材の創造性がある.
五島列島の藪椿,福岡の地酒と蜂蜜,徳島の蓼藍、北海道のホタテ貝石灰と水・・・.

暖かくなったら100Lほど沈澱藍を建ててみよう.