山の手コラム  ー植物の色つれづれー

日本の染料植物の保全と栽培のネットワーク

染料&薬用植物フォーラム

2008-01-01 | 染織、染料植物
今年は北海道で染料&薬用植物フォーラムを開催する。
染料としても薬用としても歴史が長く、絶滅が危惧されている貴重な植物であるムラサキ-紫根を取り上げるが、現実には染色や薬用に使われている紫根は今やほとんどが中国からの輸入品である。

2001年に種をいただき国内外数箇所で育ててみたが、量が少ないのでまだ掘り起こしていなかったし、結局は交配種だった。昨年、本物の日本のムラサキの根=硬紫根に始めて出会えた。最初は感激して解らなかったのだが、目の前で掘り出した根を見て、そしていただいて帰って、乾燥していく様子、乾燥しきった根を何回か見て触り砕いてみた。
そして、今まで使ってきた中国からの輸入品の硬紫根とは違うと感じた。
先ず、日本の紫根はかなり堅いし中心が白い。

この写真は日本の紫根(硬紫根)です.

フォーラムでは、染色、薬学、農学、歴史学・・・の研究者や染織家、愛好家が国内外から集まるだろう。

ムラサキの保全のために分野や所属、国を越えて、意見が飛び交うことを期待している。