山の手コラム  ー植物の色つれづれー

日本の染料植物の保全と栽培のネットワーク

藍の色

2010-07-26 | 染織、染料植物
藍の色が冴えてきました。
左側は,仕込んで5日目の液での染め、
中央が3週間目の液での1回目の染め、
右は3回重ねました。

すくも藍と違って,沈殿藍で染める時は、
染色時間も酸化時間も長く取った方が良いです。

布や糸を入れたまま他の仕事をして、
しばらくして取り出して取り出して酸化、
そのままにして他の仕事をする。

私には丁度いい感覚と間隔です。


夏本番!蓼藍の沈殿藍建染め

2010-07-25 | 染織、染料植物
この10年ほど取り組んで来た蓼藍の沈殿藍建染めで良い色が出てきました。
1年草の蓼藍は染めの計画が建てやすく,栽培もし易く,
心構えがしっかりしていれば、誰でもチャレンジ出来ます。

マンション住まいの方や少しだけ建てたい方は蓼藍の沈殿藍を購入して建てることで、
藍の面白さ,不思議さを充分体感出来ます。
科学教材としても優秀、酸素の存在,水の力を実感します。

さらに自分で栽培した蓼藍を使って、絹や羊毛を生葉染してスカイブルーと紫色、
さらに生葉と水で沈殿藍を作り,それを建染めして綿を染める!
顔料と染料の違いがよく解ります。

材料は、街の園芸屋さんと菓子材料店で揃います。