山の手コラム  ー植物の色つれづれー

日本の染料植物の保全と栽培のネットワーク

久しぶりのCoSTEP授業

2009-07-23 | 科学
昨年の染料薬用植物フォーラムから1年、シンポジウムとワークショップ、交流会を開催した北海道大学の理学部2号館で、CoSTEP代表 杉山教授の講義に出席してきました。出席者23人,1時間半はあっという間でした。今年のCoSTEPの取り組みにWorld Wide Views on Global Warming地球温暖化について考える世界市民会議があります。
皆さん、参加しましょう。

ムラサキの種

2009-07-20 | 染織、染料植物
庭の2年めのムラサキに種がつき、
緑色から茶色に変わりはじめました。
まだ花もついています。
自生種に会いにいくのが楽しみです。
種を収穫したら根を掘出し紫根染をするか、
そのままにして3年目を観察するか・・・

タンニンの仕事

2009-07-14 | 染織、染料植物
今頃になって、タンニンは面白いなと実感しています。
綿布の下処理、先媒染として使うと藍や紅花の赤色以外では染まり難い綿を,びっくりするほど染まりやすくしてくれます。
日本の伝統的な媒染というと椿灰のアルミナがすぐに浮かぶけど、いろいろな木灰、泥や植物のタンニンが身近だったろうなと思います。
タンニンは染料としても鉄媒染すると紫色や渋い銀色に染まります。
八丈島の泥沼の色は不思議でした。
タンニンは色素や金属塩や繊維をつなぎ、染色後のすすぎ水に色をもどさない。

虫こぶや渋皮、幹材等を使えば濃淡やいろいろな色のバリエーションを楽しめてさらに色が堅牢になる、庶民の味方です。