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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

浮遊する感情を、自分の奥底の傾向と渇望で整える!(こころの仕組みを活かす 7/10)

2012-11-28 | 第七章「光と復活体」

 私はかつて、自分を理知的な人間だと思っていたふしがあるが、「生き甲斐の心理学」を学んでからは、大きな間違いだったと気付いた。

 防衛機制の中で、感情転移というのがある。

 感情というのはどうも浮遊する性格があるのかもしれない(笑)。自分に向ける感情を他人に向けたり(これは投影)、Aさんに向けるべき感情をBさんに向けたり(感情転移)。Aさんから向けられた感情をAさんに返したり・・・

 そして、自他混同、他他混同しがちな自分に気付くようになったのである。とくに私はその傾向が強いかもしれない。他の防衛機制も同じだろうが、こんな中で、しっかりと生きるには羅針盤、最近ではGPSかもしれないが、正しい位置感覚と方向感覚が大切だろう。

 そうすれば、感情転移やその他の防衛機制も、楽しい人生の友に変身する(感情転移や投影などは他人に迷惑をかけることが多いので注意が必要だが・・・)。

 さて、持統天皇のことを考えてみよう。持統天皇の羅針盤、GPSは何か。奥底に流れる、傾向と渇望と言い換えてもよい。最近読んだ「飛鳥の風」でも考えたが、両親や祖父母の幼少期での影響が大きいのではないかと思う。

 持統天皇の両親は、越智郎女、天智天皇、祖父母は4人だが3名は分っている。蘇我倉山田石川麻呂、皇極天皇、舒明天皇。

 持統天皇の権力志向は恐らく誰もが認めるところで、U先生も先日のブログで言及されていた。その傾向と渇望(ロジャースの第4の命題)が何処から由来するのかを考えるのは楽しい。

 万葉集は、藤原家や持統天皇などの意志でまとめられたと思うが、その冒頭には雄略天皇の歌があり、二番目は舒明天皇(持統天皇の祖父)の歌である。これも大変有名である。

 大和には 群山あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば 国原は 煙立ち立つ 海原は かまめ立ち立つ うまし国そ あきづ島 大和の国は

 香具山から海原が見える?奈良のアースダイバー地図が欲しい感じであるが、大きな池が周りにあったので、それを海原としたとの解説もあった。それは、とにかく、この歌と、持統天皇の政権奪取後の有名な歌を比べると、何ともいえない気持ちになる。持統天皇も、この歌を読む時に舒明天皇の歌を思い出したと思うが・・・

 春すぎて夏来たるらし白妙の衣ほしたり天の香具山

 持統天皇も、謀略渦巻く世の中で感情転移等にも負けず生き抜いたのは、天の香具山のイメージがあったからかもしれない。

 私にとっての傾向と渇望はなんだろうか?今日は、勉強会なので考えてみたい。

 こころの仕組みを活かす 7/10

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