家庭でも、仕事でも人間関係に悩む人は多い。自分は自分、他人は他人と割り切って役割をサバサバと担っていければ良いのだが、そうもいかない。
やはり文化的な問題、生育史的な問題が背景にある。
さらに、倫理道徳的な面で、例えば、親子だと親は子を愛しまねばならないなど、行動の面だけでなく感情面まで縛りをかけるところがある。「生き甲斐の心理学」の理論的視点からみると、感情面での縛りが、意外と諸悪の根源になっていることも。
大切な人なのに、何故かイキイキとした友好的な感情が湧いてこない。
こういう時は、素直に、その大切な人が好きか嫌いかを振り返ってみるのよい。好きか嫌いかという感情は、意外に判りやすい(勿論、日々刻々変化するが)。それに気を留めたら半分は解決したようなものである。
嫌いであれ、好きという感情が湧かないであれ、何故なのか、じっくり考えてみる。倫理道徳抜きに考えてみる。すると、嫌いな理由が見えてくる。人は誰でも素直(感情に関しては)である。その嫌いになるギャップ(理想と現実)が簡単に埋められれば解決であるが、そうでない場合でも、生き甲斐の心理学の知恵を使い、共存共栄というか自他肯定的な着地点を冷静に探るのが大切なようだ。
写真の多摩動物公園のライオン夫婦。どんな会話?をしているのだろうか?
ホモサピエンスは、進化し、ある時点から、言語をあやつりをしゃべるようになり、数の概念を得、音楽を介するようになったという。人間もライオン以上にうまくやらねば。
明るい感情 4/10