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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

大掃除の中でのちょっと長いつぶやき!(私は何か?7/10)

2011-12-27 | 第七章「光と復活体」

  先日読んだ「炎の女帝 持統天皇」の余韻もあり、永井路子さんの「茜さす」を読んでいる。この小説は、現代小説であるが、奈良・・持統天皇の時代も題材にとった小説でとても楽しい。「炎の女帝 持統天皇」では、小説の展開からか、天武天皇と持統天皇の関係があっさりしすぎていたが、そこを補完してくれるようで楽しい。

 持統天皇の小説は、ネットで調べると、ほかにもあり、思わず二冊小説を注文してしまった。この正月は持統天皇への想いを深めたい(でも、新平家物語もあるので・・・)!

 さて、自分がこれほど、持統天皇に惹かれるのは何でだろうかと、今日は考えている。U先生の「生き甲斐の心理学」の本免許の課題という直球もあるが、自分の成育史での未完の問題や、エリクソンでいう60歳以降の8つめの人格形成の課題(智恵、自我統合性、絶望感)と密接に関係しているようでもある。

 今年還暦を迎え60歳にもなると、死がより近くに感じられる(知人の死などで)。その中で、自分をどう位置付け、これからの残りの人生と、死後の世界(これは死んでみないと判らないが、何らかのビジョンがなければ、根なし草に)を生きるかということに軸足が移るようだ。

 ひとつの関心事は、自分もサラリーマン等を経験したが、組織とか官僚機構とか、そういう不思議な権力機構をどう消化するかということだ。大学生のころ、父のようにサラリーマンになっていく(両義的な感情の中)・・・そんな予感の中でカフカに惹かれた。彼はハプスブルグ流の官僚機構で仕事をし、夜小説を書き、独身の中で若くして病死する。ある意味で、現代を象徴する人生を歩んでいる。

 一方、持統天皇の時代は、外交問題が大きな問題で、国を守るためにも律令制国家の成立が重要なテーマであり、そして完成していく(鎌足や不比等により唐の律令制を参考に作られるという見方もできるが)。その完成へのプロセスは人間にとって何だったのか?その影響は1300年後の現代にもおよび、光もあれば影もあると思う。それは日本人、否私の人格形成にどのような影響を与えているのだろうか。

 まあ、年末年始の大風呂敷を広げる前に、大掃除をして(本を整理!)、「茜さす」を早く読もう!それが、近道!

 私は何か?7/10

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