一途な理由 №２

一途に『そよ風』の庭造りを行えている理由はMonsieurの貧乏のコンプレックスが
心の根底にあるように思える　あの当時を振り返って見ると　今の季節　ガラスの
無いガラス窓　ガラス代わりに広告用紙が貼り付けられているガラス窓から雪が吹
き込んで来て・・・・布団の上にうっすらと雪が積もっていた事が有った

ガラスが無い理由は雨の日に・・・・monsieurは傘が無いために休学するのである
意地悪ガキ大将の連中一行が『山嵐』とmonsieurを外に呼び出すように叫びながら
石を投げつられた　この結果　ガラスが一枚割れ　又割られ　ガラス窓の全部が広告
用紙に変わったのである　山嵐とは剛毛で床屋に行かれなかったので付けられた綽名

貧乏は家族の結束が深まり・・・・辛くはなかった　けれど　悔しくて　悲しかった
売れない作家の父は臨時教員　役所の臨時事務員　精神病院の介護　季節によっては
トラベラーズ会社の添乗員　どれもが正社員になれなかった　今で言えば・・・格差
殊更　正義感の強かった父は職場から排除され　結果　アルコール依存症に陥った

この貧乏体験が悪い事ばかりでは無かった　人間の性格が会った瞬間　この人は良い人　
この人は優しい人　この人は意地悪な人　この人は乱暴で粗雑な人　この人は憎たらし
い人　この人は嘘を付く人である　この人は一緒に汗を掻いてくれる人　瞬間的に
解るのである　以後　この判断が間違った事は無い　Monsieurの最大の財産になった

１９９１年にH社を退社したけれど　この貧乏体験によって選りすぐりの個性豊かな集団
を得る事が出来た　最悪の貧乏は自分の収入によって子供の学歴格差を与える事である
普通は大起業を離れれば、収入は激減するのが当たり前　友人達によって超零細企業を
運営しながら　曽爺ちゃん　父　最低２代は続いた子供の学歴格差を解消できた

庭造りに一途にのめり込んで行けたのは貧乏によってである　人の持っているものが
欲しいものがいっぱいあったけれど・・・・持つ事が出来なかった　今なら出来る　人が
欲しがる物をゲットしよう　友人にお礼奉公が出来る施設を造ろう　創り上げながら・・
出来上がった施設から、一般に開放して　皆様に喜んでいただこう・・・・‼

父の墓　拝んで温くむ　春隣り（Monsieur）

父さん　貧乏を恨んだ事が有ったけれど　今は妻と一緒に『そよ風』を創っているよ　父
さんの正義感から評価されても　耐え得る『休みっぱ』が出来上がりつつあります　よ‼　


２０１５-２-１　Monsieur