カメラ大好きおばあちゃん

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サルコペニア(加齢性筋肉減少症)とは? (2017.12.17 付 毎日新聞)

2017年12月19日 | その他
全身の筋肉量が減ったり筋力が低下したりした場合、サルコペニア(加齢性筋肉減少症)が考えられます。身体が思うように動かしにくくなったり、 転びやすくなったりするなど日常生活の動作に影響が出ます。
国際的には病気と認められ、 治療薬の開発が進んでいます。骨粗しょう症など骨との関連が指摘されていますが、加齢により筋肉が減るメカニズムについては十分に分かっていません。
診断では、 筋肉の状態を握力測定と歩行速度で確認します。どちらかが基準以下であれば、四肢の筋肉量の測定か体組成を検査します。そこでも基準以下であれば、サルコペニアと診断します。
通常、筋肉量が減ると、体重も減ります。半年で体重が5%以上減ったり標準体重よりも20%以上減ったりした場合、低栄養や別の病気の可能性もあるので、さらに鑑別診断が必要です。
サルコペニアの予防は、バランスの良い食事と筋力を維持する運動の組み合わせです。栄養はカロリーだけでなく、たんぱく質を補う必要があります。 運動はバランス能力をつける片脚立ち(左右1分ずつ1日3回)、 下肢筋力をつけるスクワット(5~6回繰り返す、1日3回)がお勧めです。転倒しないようにつかまる物がある場所で行いましょう。
サルコペニアは肉体的な衰えを指しますが、 加齢に伴う活力低下には「フレイル」と呼ばれる心身の活力が低下し虚弱となった状態もあります。こちらは心の状態も含んでおり、健常な状態に回復可能な段階です。
75歳を超えると本当に個人差は大きくなります。病院や診療所を受診する以外は出かけるのが億劫になり、家に居ることが多くテレビのお世話ばかりしている人。逆によく出歩き、地域のボランティアをしたり、 家族以外の人との交流がある人。前者はサルコペニア・フレイル・認知症も出やすくなるので出るきっかけを自分で作る、また、周りが作ってあげることも大事です。