緑の街の水先案内人

都城市で緑の街の水先案内人として移る日々を写真と日記で綴ります。

役目の見直し

2009年07月17日 18時14分57秒 | 文化
7月17日(金) 

梅雨が上がると妻には毎年同じ作業が待っています。梅干の日なた干し、三日三晩干すのだと言います。夕立も多い時期なので庭に干しても油断がならない。紫蘇で赤く染まった梅干は日光に干すことで梅干としての長持ちやスッパミが増すのでしょうか。とにかく大小の竹ザルに大粒の梅干が五百個ほど並べられて夏の陽を浴びています。雨のときはPC台の下まで部屋を占拠して甘酸っぱい梅干の匂いを漂わせます。味噌造りにはまだ挑戦していませんが、瓶詰め程度ならばかなりな数になります。


宮崎県日向灘のサーファー

家庭に女手が多いと言うことは自家製食品が増えていく事でもあります。祖母から母へ、母から娘へと受け継がれる伝統食品、こうしてみますとかなりな数の自家製食品が各家庭の食卓から姿を消しています。我々の健康度、そのうちに体内の食物添加剤含有量も先日総合病院で受けましたPET検査の検査項目に入るかもしれません。まだまだ人間の健康診断には検査項目が増えてくるとみます。外食と家庭料理、そこには食物添加剤の含有量の違いがあると気づく日が来ると予想します。



昨日、厚生労働省から発表されました「平成20年簡易生命表の概況について」によりますと男の平均寿命は79.29年、女の平均寿命は86.05年とあります。もちろん男女とも過去最高年齢であります。ちなみに平成20年簡易生命表(男)で年齢六八歳現役を見ますと平均余命が16.32年とあります。いや、まだ長生きすると言ってもプラス四年くらいで平均余命20年かなです。その辺がこの世に存在する当方の予想図です。
参照:http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life08/index.html



さらに我が末路を眺めますに「図4・死因別死亡確率(主用死因)」で自分の姿を予測して七五歳/九〇歳男女で見ますと、悪性新生物:男25.94%/14.91%、女16.39%/9.74%、心疾患:男15.43%/17.41%、女20.52%/21.51%、脳血管疾患:男11.24%/11.03%、女13.35%/13.46%、肺炎:男15.85%/21.00%、女13.13%/15.33%とあります。また糖尿病は男0.95%/0.65%とあり治療技術が進化しているのでしょうか。老後の病気も何かしら傾向があるみたいで悪性新生物はどこかの年齢で減る傾向にあり、心疾患は増える傾向にあります。



「生命には誕生と死がある」どこかで読んだ言葉ですが、こうして自分の将来図が図表で展開されますと、なんとかして「平成20年簡易生命表」を足場とした生活設計を考えざるを得ません。自分でもそんな知恵が出てくるのか疑問に思いますが、それはそれです。老後の全体像が数字で見えるだけでも幸いです。



与えられた命とは言え、何んぞこれから気張らずに出きる事は無いかな。有り過ぎて実力が伴わないだけだと罵倒が出そうです。最初に戻って梅干を家庭でつくる事は手間隙かかります。間尺に合わないわよと振り向きもされそうにありません。だけど愚妻は末娘の友人にも手製梅干を送っています。それも毎年ですよ。末娘が東京で職場でお世話になったと言う感謝の気持ちです。手間隙かかった梅干はそれなりに役目があるものです。自家製梅干の効能は「人が見直しの入口に立っている」と言うヒントです。さて、老後にこだわりますが、老後とは役目の見直しですな。


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