19日、晴れて横浜の一員になった工藤投手がさっそく始動だ。
羽田発の早朝便で、自主トレ地の沖縄に移動した。
「沖縄は、今回が実は2度目で、西武時代にナベちゃん(渡辺久信氏)と(自主トレで)来たことがあるだけなんだね。それにしても、暖かいね」と工藤投手は笑顔で語った。
2月1日に始まる宜野湾キャンプは、意外にもプロ26年目で初の沖縄キャンプなのだそうだ。
それに先立っての名護自主トレだという。
やっと巡り会えた“沖縄”に対しては、強い思い入れがある。
「これから沖縄にお世話になるので、地域に対して貢献できたらと思い、少し早く入りました」との言葉通り、この日は那覇空港に到着後約1時間30分かけて、すぐ名護に移動した。
その後すぐに『名護すいらんマーリンズ』の小学生40人を対象に、約3時間野球教室を開催したという。
キャンプでお世話になる前にと、工藤サイドの申し出で実現したプランだそうだ。
キャッチボールや腕の振り方など基本動作の熱血指導に、瞳を輝かせる少年たちの姿はまさに憧れそのものだ。
サイン会、撮影会も行い「横浜のキャンプ、絶対見にきてよ!」と締めくくったそうだ。
実際、昨春キャンプの観客動員は巨人の合計17万2300人に対し、1万5700人だったが、工藤投手の加入でアップは期待できるが、その上で独自の企画を考案中だという。
佐々木球団社長が「戦力としてだけではなく、無形の効果も期待」と話していたように“営業部長”ばりの活躍を見せることになる。
「沖縄の人たちにベイスターズを知ってもらうことが大事。キャンプも多くの人にきてもらいたいんです」と生き方そのものが手本と言われる43歳の工藤投手の人生経験を礎に横浜のイメージアップに一役買うつもりの様だ。
横浜は着実に変わり始めている・・・。