世界選手権(3月20~24日・東京体育館)で初出場優勝を目指す浅田真央選手(愛知・中京大中京高)がエキシビションで今年初めての演技を披露し、99・5点で優勝した。
昨年末の全日本選手権で初優勝した浅田真選手は、世界ジュニア選手権を制したときの「オズの魔法使い」のプログラムで、飼い犬と登場する主人公のドロシーになりきり、愛犬エアロを抱えて演技した。
途中で姉の舞選手に愛犬を手渡すと、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)などを決めて、大きな拍手を浴びた。
本人も「すごく緊張したし、エアロも目が点になっていたけど、こういう体験は初めてでいい思い出になった」と喜んでいた。
関係者によると、浅田真選手はインターハイ出場を見送り、1月中旬に調整のために渡米予定だという。
ゲスト出演したトリノ冬季五輪3位のイリーナ・スルツカヤ選手(ロシア)が世界選手権欠場を明言し、五輪2位のサーシャ・コーエン選手(米国)も休養宣言しており、GPファイナル優勝の金妍児選手(韓国)も腰痛で出場が微妙となっている。
優勝の可能性が膨らんでいる浅田真選手は「2007年はもっと練習をいっぱいして、自信をつけて試合に臨めるように頑張りたい」と意気込んだ。