旧・坂本ひろし活動日誌(2005~2014.8)

日本共産党・坂本ひろしの活動や日々のつぶやきを掲載。OCNブログ人サービス停止に伴いgooブログに記録。

まだ間仕切りがない避難所

2011-04-28 22:52:00 | 活動報告

R8209475_1280_3 釜石市議の坂本良子さんとご一緒に、車に野菜を積んで市内を回りました。

途中で立ち寄った釜石市内の避難所(旧釜石第一中学校の体育館)です。ようやく数日前に水道が使えるようになったということでした。

ここにおられた85歳の女性は、人生で4度目の津波だが、こんなひどいのは初めてだった、と話していました。近所の人に負ぶってもらい助かった。

R8209483_1280 マットの上に布団を敷いて、ゴロンと横になっておられるお年寄りの姿。

避難所には、1ヶ月半以上もたった現在でも、間仕切りがつくられていませんでした。これでは着替えすらなかなか出来ない。

坂本市議の知人が避難しておられました。食事当番だという事でしたので、野菜をお分けしました。とても喜んでいただきました。少しだけでしたが新鮮な野菜が皆さんに提供できて本当に良かったです。

R8209460_1280 釜石港付近にある高台の避難場所より撮影。津波が建物や車を押し流す場面、避難場所で人々が呆然と、あるいは泣き叫んでいる場面は、ここで撮影されたもの。


要望をきき、物資届ける活動

2011-04-27 22:16:00 | 活動報告

R8209386_1280  27日は日中、釜石市内に建設された仮設住宅(120戸)をたずねて、入居者のみなさんのご要望・ご意見などをお聞きしながらまわりました。スタッフが三組にわかれ1軒1軒回りました。

あわせて、次の日曜日(5月1日)に党東部地区災害対策本部が開催する仮設住宅住民対象の無料フリーマーケットのご案内も行いました。地区委員会に全国から届いている様々な生活用品、食糧などをお分けする計画です。

ある高齢の女性は、「自営の美容院が流され、2年半無職の息子は数ヶ月入院の大けが。わずかな年金収入しかなく、これからどうしたらよいのか。仮設住宅は2年しか住めないし・・・」と涙ながらに話してくれました。また「共産党の人には今回避難所でもお世話になって、正直共産党というと悪い印象しか持っていなかったのですが、見直しました」

R8209388_1280「避難所にはプライバシーも無くどうにかなりそうだった。何とか仮設に入れてほっとしています」

「夫婦で着の身着のまま逃げのびた、乞食になってしまった。これからどうしようか」

「津波から逃げのびて、一日かけて避難所にたどり着いた」

「87歳のおばあちゃんを愛媛の妹に預けて、いまここにいる」

「仕事がない」

「夫の実家に身を寄せていたがようやくここへ来た」

などなど、それぞれの方にはそれぞれの事情があり、生活再建へ展望がまったく見えないという不安の中で過ごしているという感じでした。

携帯電話の使い方を教えてもらっている高齢女性姿が印象的でした。また、カラーボックスの組み立てに困っているという方のお宅には、あとからスタッフがドライバーをもって駆けつけて完成させるお手伝いもしました。

仮設住宅には、テレビ、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、炊飯器、ポットの6点が提供されていますが、住宅が寒く、こたつを買ってきたという方もおられました。

その後、党員の方々のお宅もおたずねし、米・野菜などの支援物資を届けて回りました。

R8209404_1280 「富山からはるばるこんなところまで、本当にありがとうございます」という言葉に、逆に励まされました。

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R8209411_1280 釜石市片岸町。230戸のうち30戸ほどしか残らなかったとのこと。付近では自衛隊が重機をつかって、つまみ上げるように丁寧にがれきを除去。行方不明者を捜索中でした。


災害支援で釜石へ あまりの現実にため息

2011-04-26 23:35:00 | 活動報告

急きょ、党富山県委員会の災害ボランティア(第1次。先遣隊的な役目)のメンバーの一員として、25日から29日まで、釜石市入りすることになりました。

25日午後出発、途中、猪苗代で素泊まりののち、26日朝から東北道を北上し、ようやく昼12時半に釜石へ到着しました。R8209164_1280_3支援物資(野菜)が後部に満載されていたため、前輪に荷重がかからず、ちょっとした横風でハンドルがとられることが多く、高速道路上ではひやひやしながらの運転でした。

受け入れ先は、党の岩手県東部地区委員会。昼休憩を挟んで、積み込んできた野菜を地区委員会のガレージへおろしました。その後、釜石の党市議・菊池孝さんの案内で、津波被害のひどかった地域を見学にまわりました。

R8209168_1280 おろされた野菜。

R8209203_1280 釜石港からちょっと入ったところ。壊滅状態。

R8209206_1280 車や建物にスプレーで印があり、犠牲者があったことがわかる。

R8209210_1280 巨大な船が乗り上げている。(釜石港)

R8209243_1280 明治29年の三陸大津波の水位の到達地点。これよりさらに上へ津波が到達した。当初、がれきでこの碑が埋もれていた。(両石地区)

R8209249_1280 付近には、がれきの中から家財道具など必要なものを一カ所にまとめていた。貼り紙には、「勝手に点検、持ち出ししないで下さい。両石町●●-●●、所有者○○○○」と書かれていた。あまりに切ない。(両石地区)

R8209251_1280壊滅状態の両石。ほとんど家屋は残っていない。あるのは基礎だけ。

R8209271_1280白い建物が避難場所だった。その2階に100人が避難したが、そこも津波が襲い20数人しか生存しなかったとのこと。 今週の「ドキュメント2011」でこの場所で、一緒に避難した母を目の前で失った男性の話を放映していた。不思議な感じだった。鵜居住(うのすまい)地区。

R8209334_1280 釜石湾。千数百億円かけて造られた防波堤(ギネスにのる世界一の深さのものらしい)がいとも簡単に破壊された。左側岬から延びているが所々切れている。

R8209328_1280防潮堤が軽々と破壊され、住宅を破壊していた。唐丹(とうに)地区。

R8209351_1280 スプレーで、「UK ISAR 16・3・11 15・06」とある。UK ISARという英国の国際救助隊らしい(ネットで検索)が、2011年3月16日、15:06に捜索終了という意味での印だと思われます。(釜石港近く)

R8209360_1280 東部地区委員会にて、深沢寿郎地区委員長(災害対策本部長、真ん中奥の男性)の報告をうけて、明日以降の相談を行う。市議(坂本良子さん、地区委員長の右隣)から、避難現場の実態なども詳しくお聞きしました。

27日、28日は、仮設住宅住民を対象にして、党事務所に届いている支援物資を無料配布する予定のフリマの案内、要望をお聞きする御用聞き、などを手分けして行います。


県の防災、原発問題で申入れ

2011-04-22 23:00:00 | 活動報告

仮に志賀原発でスリーマイル島級の事故が起きても、「大丈夫、心配はいりません」

富山県は(最短の氷見市でも)21キロメートル以上離れているので、避難対象区域ではありませんよ、だから大丈夫。ただし、事故が起きた場合には、不安からの混乱に気をつける必要があります。

県民のみなさんは、「自分の身は自分で守る」ことが大事なんですよ。

富山県の「地域防災計画事故災害編第6章原子力災害対策」(2006年)は、一言でいうと、こんな調子です。

今回の東電の事故でもはっきりしているように、原子力事故現場からの距離が半径何キロかというよりも、風向き一つでどんなに遠くても放射性物質は拡散していくのです。

わが射水市が志賀原発から約50㎞離れているので安全だとはとうてい言えません。そういうその前提で、県として防災対策を抜本的に見直すべきであることは言うまでもありません。

こうした問題もふくめて、今回の震災を教訓にした防災対策強化と、原子力・エネルギー政策等の見直しを求めて、県知事あてに申し入れしてきました。

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申し入ポイントは以下の通り。

  1. 政治の責任を明確にする「県震災予防条例」を作り、地震に強い富山県の実現に本格的に取り組むこと。
  2. 被災者を積極的に受け入れるなど被災者支援・被災地復興に積極的に取り組む。復興財源は消費税増税など庶民増税に頼らないよう国に求めること。
  3. 富山県内の地震・津波対策を抜本的に強めること。そのために県の地域防災計画は、国の防災基本計画の変更を待たずに、早急に見直しを図ること。
    ①呉羽山断層帯についてのさらなる調査・被害想定をすすめ、安全対策に全力を尽くすこと。
    ②大津波対策をしっかり確立すること。県としても津波のさらなる研究・調査すること。
    ③学校など公的施設・住宅の耐震化をはかり、消防力や防災力の強化・整備をはかること。
  4. 原子力発電所の安全対策を抜本的に見直す。原発に頼らないエネルギー政策への転換を国に進言し、富山県でも抜本的転換をはかること。
    ①EPZ(緊急時計画区域)の見直しをはかり、正確、科学的な情報を知らせる事。
    ②北陸電力の原発安全対策について県民にも公開した説明会を県主催で開催すること。
    ③志賀原発を含む全国の原発の総点検を求めるべき。
    ④原子力安全保安院を原発推進機関である経済産業省から独立させるよう国に求めること。
    ⑤原発依存の国のエネルギー政策を改め、太陽光・熱、風力、水力、地熱、バイオマスなど再生可能な自然エネルギーの転換を図るよう国に求める。県としても政策転換に積極的役割を果たすべき。

申し入れには、吉田修県知事政策局長が対応しました。

党からは、ひづめ弘子県議、反保直樹県委員長、折田誠県常任委員、はだら清美高岡市委員会女性担当、そして、私が参加しました。


長い選挙戦、結果は残念なものに

2011-04-10 23:55:00 | 活動報告

1日に告示された選挙戦。10日間のたたかいがようやく終わりました。

本日投開票された選挙結果は、以下の通り。

四方正治(自、現) 14,138票

永森直人(無、新) 13,458票

海老克昌(民、新) 5,898票

湊谷 茂(社、新) 5,694票

坂本洋史(共、新) 4,738票

私は、力及ばず、残念な結果でした。

大きなご支援をいただきながら、このような結果になったことに、心からお詫び申し上げます。

出馬を表明したのが1年前。その後、宣伝、対話活動などこれまでにない活動をすすめ、大きな手応えを感じ、最後の総仕上げとなる選挙戦に突入しました。結果については、まだ信じられないという思いですが、今後集まってくる様々な情報を整理・分析して総括し、今後の活動に生かしていきたいと思います。

引き続き、県民・市民の要求、声なき声をしっかりと政治へ届け、くらし最優先の政治にむけた活動に全力を尽くしていきたいと思います。