旧・坂本ひろし活動日誌(2005~2014.8)

日本共産党・坂本ひろしの活動や日々のつぶやきを掲載。OCNブログ人サービス停止に伴いgooブログに記録。

射水市全校での学校給食センター方式化は納得いなかい

2007-09-12 15:02:00 | 県政・市政など地方政治のこと

 射水市は、市内すべての小中学校、保育園・幼稚園の給食を、個々の学校単位で行う調理方式(自校方式)から、共同調理方式(センター方式)へ移行することを考えています。(現在、旧新湊市地区の学校はセンター方式で、旧射水郡地域の学校は自校方式です。)
 これは、どうしてもやめてもらいたい。

 センター方式にするメリットとは、「経費が削減できる」の一点に集約できるのではと思います。たしかに、「給食を提供する」ということだけで考えれば、全校をセンター方式にすれば人件費を大幅に削減できます。一番手っ取り早い方法です。

 しかし、そういう考え方でいいのか!!と言いたいのです。もっと総合的にみる必要がある。

 食育の推進に効果的かどうか、地域経済に貢献するかどうか、という視点も採り入れると、単純に経費の面からだけでは片付けられない、ということが想像できるはずです。

 自校方式の学校では、校内で子どもたちが「今日の給食は何だろう…」と献立表を見たり、調理室から漂ってくるにおいに想像力をかきたてられたりと、わくわくしながらすごしているはずです(私の子どものころもそうでしたから。)。給食のおばさんが大なべで調理をする場を見て感心したり。
 そして、出来たての温かい給食を配膳したり、大好きなカレーに喜んだり、嫌いな野菜がでて悩んだりするわけです。作っている「給食のおばさん」の顔もわかる。食と子どもの距離が大変近い、という感じでしょうか。
 理想を言えば、「今日出たキュウリは、あのおばさんの畑でとれたもの」とか、「今朝届けてくれたあのおっちゃんのカボチャだよ」とか、そんな会話ができる給食であればもっといい。農家の人も、学校の子どもたちの顔を思い浮かべながら野菜作りをすると、農薬や化学肥料がなかなか使えなくなる。変なものは作れません。虫にだって食われている見てくれの悪い野菜だったりもするけど。それがまた、本物なのだとわかる。ぜひそういう給食環境を子どもたちに作ってあげたいと思います。これが食育というものであり、地産地消というものではないのか。学校給食をつうじて、地域と学校がつながりあい、農業や産業の活性化にも生かされていく。地域力をつよめていくことになるはずです。いつかはそんな学校給食になればいいなと願っています。

 家庭では、コンビニ弁当あり、ファーストフードあり、単調なメニューだったりと、なかなか大変なご時世です。私の家もそういう傾向に流れがちです。残念ながら「せめて学校給食だけは、ちゃんとしたものを」という家庭がかなり多いという現実です。

 実際に、射水市の学校給食がセンター方式化すれば、市内の小学校16校、中学校7校、それに保育園・幼稚園21園(HP調べ)が加わって、1万食を超える給食を、一箇所で調理し、学校へ配送することになります。そうしたやり方が本当にいいのでしょうか。

 新湊地区では幼稚園、小中学校の3500食分を作っているといいます。一括調理後、学校ごとに仕分けしてトラックで配送しているそうです。一部の学校では、「出来上がってから2時間以内に給食できるように」という基準(食中毒防止のために定められた学校給食衛生管理基準)が守れていないそうです。さらに、揚げ物、焼き物になると、調理に時間がかかるために、早い時間から作らざるをえず、最大で調理後4時間たってようやく子どもの口に入る、という現実さえあるのです。(津本ふみおレポート№38より。07/9/9)

 「おいしく、温かく、安全な給食」を願う親の一人として、射水市が進めようとしている全校での学校給食のセンター方式は、どうしても納得できません。市教育委員会や市当局には、考えを改めていただきたいと思います。
 そのためにも、多くの市民が「自校方式の方がいい!」という意思表示を、いろいろな形で、急速に行っていくことが、いま本当に必要だと思います。


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5 コメント

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全く同感です。 (さくら)
2007-10-22 22:58:15
全く同感です。
私は旧大島町の行政関係者やPTA幹部に対しての絶望感の強い言葉を多くききました。親が守ってやれなかったという情けない気持ちを。
業者はかつて企業の弁当で食中毒をだしたとか。恐ろしいですね。旧新湊市と合併してからこのような水面下での行政の進行に市民が反論不可能なことが多く、不満が限界にという感じです。

小杉は情報を町と町民が共有できる透明性の高い素敵なところだった。でも今は海の臭いが鼻に付くなあと個人的に思います。
自校給食は今、こんな時代だからこそ行政が大切に守り続け子や孫に伝えていかなければならないのです。
海や山の資源が豊富な北陸の富山に住む子らが、利益をださなければ経営が成り立たない外部業者が作って4時間以上も経過した給食を食べることが、食の教育といえるのでしょうか。 行政のために都合の良い資料は楽々と作成できます。しかし、「子供達のため」を第一に考えないことを行政が子供に教えてよいのでしょうか。
子供の気持ちを考えただけではらわたの煮えくり返る思いです。
私は共同方式の給食を食べている新湊の子供達にも、自校方式の給食を食べさせてあげたい。すばらしさを伝えて、新湊の保護者の方にも射水市全体で何が何でも自校式を守る必要性を伝えたい。

夢だといわれるかもしれない、でも今子供達のために私が出来ることはやる。やらないで後悔するよりいいとおもうから。


さくら 様 (坂本ひろし)
2007-10-23 10:26:07
さくら 様

 「夢だといわれるかもしれない、でも今子供達のために私が出来ることはやる。やらないで後悔するよりいいとおもうから。」

 私も同じ思いです。三児の親として、後悔しないようにしなければと思います。

 いま大事なことは、センター方式がまだ正式に決まったわけではないので、もっと世論を喚起して、自校方式のよさや食育とはなにかという問題を、全市民的な問題にしていく事だと思います。
 ただし時間が迫っています。市はセンター方式という結論を強引にだそうとしている事がはっきりと伺えます。9月議会での教育長の答弁が非常に重大な答弁だったのです。「市の学校給食のあり方について市民からアンケートをとるなどして意見を集めたらどうか」という質問(津本市議)に、教育長は他の専門的な人々のところで充分協議をしており、「いったいアンケートで…なにがわかるのであろうか」と、その提案を頭っから否定するものでした。

 友人・知人や近所の人、つながりある人にこの問題をどんどん話したりメールを送ったりしましょう。教育委員長や委員、市長などへ市民から意見がどんどん届くような状況をつくることも大事かもしれません。署名運動も必要になるかもしれません。

 「最後は世論の強さが事を決する」ということを信じて、がんばりましょう。
給食センターで調理なんて反対です。 (Mio)
2007-10-30 17:02:47
給食センターで調理なんて反対です。
保育園にいる子どもたちは、毎日登園すると給食室を覗き込んでお昼ご飯を楽しみにしています。食べることは、作る現場をみることから始まっているのです。
射水市には度々手作りおやつを要求してきましたが、回数は減るばかり。安心安全だからという理由で既製品ばかり。これって食育ですか?
また、小学校の給食メニュー、ごはんが少なくてがっかりです。私たち大人が昼食をとる時には、たいていごはんですよね。手抜きでたまに麺類やパンがあったりするくらいです。国産の米が余っている時代に、輸入小麦を使ったパンや麺類が多いなんて、子どもたちの未来を考えていないとしか思えません。外国産の野菜を使っているのもどうかと思います。家庭では考えられません。
どうか、大切な子どもたちの未来のため、生きることに直結する「食」を守るため、頑張ってください。私たち親も戦います!
 「自校方式を守りたい」、「子どもたちによりよ... (坂本ひろし)
2007-11-02 02:13:16
 「自校方式を守りたい」、「子どもたちによりよい食の環境を」と考え、「何かしなければ」と思った人が、まず自分の出来ることからやっていく事が大事だと思います。私は近所の親御さんを訪ねて、声をかけてきました。
 教育長や教育委員、市長、射水市行財政改革推進会議の会長や委員などへ、メールや手紙を出す。タウンミーティングが11月10日夜・新湊中央文化会館と11月17日・小杉文化ホールであるようですが、そこで意見を述べる、などなど。
 行革推進会議の議事録などをみると、教育長は完全に共同調理方式強行という態度のようですが、委員の中には自校方式の存続を訴えてかなりがんばっている人もいます。会議での論議の圧倒的部分がこの給食方式に関する問題であり、もっとも白熱している部分です。それだけに、市民の声がどれだけ強いのかが、今後を決めるうえで決定的だという印象です。
 自校方式を守る取組みで、何らかアクションが計画されれば、可能な限りこのブログでも紹介したいと思います。
 いっしょにがんばりましょう。
初めまして。昨年の11月よりこちらに関する記事は... (rascal)
2008-07-26 23:09:21
初めまして。昨年の11月よりこちらに関する記事はどう進展していますか?先日、大島小学校保護者と教育委員会等の行政との給食に関する懇談会が開催されました。
坂本先生の“射水市全体がセンター化へ移行”いう意見で昨年より私共も認識しておりましたが、他の保護者の方の発言で、今年度改築中の小杉小学校は自校方式が存続するというお話を伺い、来年度から改築に入る大島小だけがとりあえずのセンター化の対象だという話を聞かされました。「なんで旧新湊方式に大島が巻き込まなければならないのか?」「効率化以外にメリットはなんですか?
」現センターの残食率の問題をあげ、「残食の%を教えて欲しい」と行政に質問しても、笑いながら「私共では把握していない」というお粗末な回答。この段階でも保護者を説得もできずに説明会に望む役人共に、大変怒りがこみあげました。単にマンモス校の大島を巻き込めば、距離もさほど遠くなく、少しでも単価を下げられるから、それだけなのでしょう。

時代に逆行なんかせずに、理想論ではなく、「射水市内すべてを自校方式に持っていこう!」と言う役人はいないのか。
《人格を形成し、豊かな心を育むため、21世紀を担う子供たちに自校での給食が効率的な投資になるんだっていうこと》を何故わかってもらえないのか、今は本当にわかりません。
今後も話し合いの場を持ちたいと閉会しましたが、行政はすでにそういう方向に動いてしまっている状況を悟りました。
合併後、《財政難の新湊市》とはだからくっつきたくなかったんだという声を色々な問題が起こる度にあちらこちらで聞かれ、あきれるばかりです・・・。
給食の件につきまして、その後の情報がございましたら、先生のお力をお借り致したくよろしくお願いいたします。

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