旧・坂本ひろし活動日誌(2005~2014.8)

日本共産党・坂本ひろしの活動や日々のつぶやきを掲載。OCNブログ人サービス停止に伴いgooブログに記録。

氷点下4度、布団もストーブも何もない部屋で一晩明かせというのか。

2014-02-06 01:25:00 | 県政・市政など地方政治のこと
家賃未納となっていた事で住居明け渡しを命ぜられた方から、「明日13時半に強制執行されたら行き場が無い」との相談が舞い込んだ。

翌日11時、党高岡市委員会の高瀬充子さんとともにお宅にうかがい話をきいた。
が、すでに万策尽きているという感じだった。
そのうち、裁判所の執行官なる方や民生委員さんらと執行に立ち会った。玄関のカギが取り替えられ一度出るともう戻れないところまできてしまい、その場からバッグ2つに生活用品を詰め込めるだけ詰め込んで、市役所へ生活保護申請に駆け込んだ。
住居の確保を最優先したが見つからず、昨晩はサウナで一泊してもらった。今日は朝から生活保護申請手続き、アパート入居、緊急貸付金申請など、高瀬さんが付きっきりという対応であった。
何とか、確保できたアパートはガランとして何も無い。
もちろん布団や暖房器具はなし。

今日は終日0度前後で、夜は氷点下4度くらいになる。
本来、ストーブや布団などの家具什器類のいわゆる最低限必要な生活物資は支給の対象となるはずだが、そのような権利や制度があるとは市はまったく教えてくれない。市の担当者は、今日は今冬一番の冷え込みになることは分かっていたはずだ。何も持たない人が、この寒さの中、何も無いアパートで一晩でも過ごせると思っているのだろうか。同伴した支援者の善意によって「急場はしのぐのだろう」と木で鼻をくくったような対応である。非常に冷たい、上から目線の対応だ。

生活保護を受けざるを得ない人というのは、いろいろ問題をもっている場合が多い。病気、生活の乱れ、借金、アルコール依存、犯罪、知的障害など、「はい、申請は受け付けました、よかったですね。あとは、さあ自分でどうぞがんばって下さいね」ではすまない人たちだ。ありきたりの言葉だが、「温かい」サポートが絶対に必要な人たちである。

残念ながら、そういう方々をしっかり支援しながら、自立できるような援助体制や制度がなかなかない。あったとしても周知されておらず、また、とても使い勝手の悪い制度であったり、縦割り行政の弊害でたらい回しということも少なくない。
また援助する側も、制度がよくわからないから、要領もわるい。

今晩は、うちの党事務所にあった1台のストーブと私の小型電気釜と古い布団を貸してあげて、ひと袋のお米や飲み物などを提供し、一晩はがんばっていただくことにした。
きちんと使える制度をつかって、生活再建をするための土台をきちんと構築する。暖かい部屋と布団、温かい食事、相談できる人、これがあってはじめて人は安定する。精神的に安定してはじめて、次の生活再建にむけた前向きな思考が得られるのだと思う。

経済はいっそう深刻化するだろうし、社会保障がズタズタにされていく。格差社会の進行で、安定した生活から貧困へすべり落ちていく人々が増えていく。個々人の責任に還元できない事例がいっそう増えていくだろう。それら人々を力強くサポートする制度や組織が強くならなければダメだ。

同時に、そういう社会の貧困を生み出す原因を根本から変革するようなたたかいが、今の日本には必要だとつくづく思う。
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