キネオラマの月が昇る~偏屈王日記~

キネオラマとはシネマのこと 映画・本・音楽・お笑いネタ コメント・TBは承認制 コメント入力時の数字は半角でプリーズ

10・27デモ成功おめでとう

2009年10月27日 | 政治・経済
素晴らしい晴天に恵まれ、本日のデモ大成功だったようですね。
参加された全ての皆様、お疲れ様でした。
そして有難うございました。

隠れた名作 「ヒドゥン」

2009年10月27日 | 映画
ネタバレあり。ご注意下さい。

面白い!
異星人が人間に乗り移るという手垢のついたプロット。
1987年という時代柄、特撮もたいしたことはない。
それでも、素晴らしいスピード感で飽きさせずに、ぐいぐい最後まで引っ張っていくストーリー展開は見事。
残酷でいて、どこかユーモラスな風味もあり。
SFホラーだけでなく、刑事アクション、バディ(相棒)ものとしても観れる。
新味はないし、先の展開も読めるのだが、それでいて最後まで集中して楽しめた。
何より、ハードロックと真っ赤なフェラーリが好きな悪玉エイリアンという発想が楽しい。

やはり一番の手柄は、善玉エイリアンを演じたカイル・マクラクランか。
青白い肌に、整った容貌。
瞬きもせず表情にも乏しい、どこか人間離れのした雰囲気が、宇宙人にぴったり。

ハッピーエンドともバッドエンドとも言いがたい不思議なラストも味わい深い。
安い制作費でも、豪華なSFXがなくても、面白い映画が作れるんだという一つの到達点。

本物の料理上手は、冷蔵庫のありあわせの食材でとびきり美味しい一皿を作る。
本物の映画巧者は、手垢の付いたプロットからでもこんな面白い映画を作る。

「ターミネーター」や「13日の金曜日」同様、“偉大なるB級映画”。