キネオラマの月が昇る~偏屈王日記~

キネオラマとはシネマのこと 映画・本・音楽・お笑いネタ コメント・TBは承認制 コメント入力時の数字は半角でプリーズ

「漂流教室」を読んだ夏

2007年08月22日 | 漫画
完全ネタバレです。ご注意ください!



ホラーではなかった。
壮大なSF叙事詩であり、深遠な哲学を持つ人間ドラマだった。
「漂流教室」を一読。
その素晴らしさに舌を巻く。
手塚治虫の「火の鳥」に比肩し得る、傑作長編漫画。
楳図かずおという巨人について私は何一つ解っていなかった。



「漂流教室」では、大地震によって砂漠化した未来へ、学校の校舎ごと飛ばされた少年少女たちの言語を絶するサバイバルが描かれる。
設定こそ荒唐無稽であるが、物語は冷徹なまでのリアリズムを貫き通している。
人間がどんな風にパニックを起こすか、飢えが際まると人間はどうなるか、目を覆いたくなるくらいにその表現はリアルでグロテスクだ。
「何よりも人間が一番怖い」という楳図の言葉が思い出される。

地獄のような未来世界で、それでも、主人公、高松翔は人間らしくあろうとする。
小学6年生の彼から、我々大人は学ぶのだ。
人間は如何に生きるべきか、リーダーたるもの如何に行動すべきかを。
即ち、最悪の状況下でも人間は己に出来るベストを尽くさねばならない。
リーダーは最大多数の最大幸福のために、私利私欲を捨て努力せねばならない、と。

私が、そしてこの漫画を読んだ読者のすべてがショックを受けるのは、結局翔たちが現代へ「帰れない」ことだ。
実生活ではあんなに柔和で温厚な楳図かずおが、物語世界の神として君臨するときには、それこそ本物の神と同じくらいに峻厳で子供に対してすら甘えを許さないのには驚いた。

とてつもなく冷酷で厳しい結末でありながら、それでもなお、この漫画にこんなにも勇気付けられるのは何故だろう?
今、私がこうして文章を綴っているこのときも、未来世界では翔ちゃんや咲っぺや大友君たちが確かに頑張っているに違いない、と思えてならないのだ。

読み方がわからなくてつい尋ねてしまいそうな名字ランキング

2007年08月22日 | 雑感



読み方がわからなくてつい尋ねてしまいそうな名字ランキング - goo ランキング

こ、これは難しい・・・。

しかし、鼻毛って苗字に生まれたら厳しいものがあるよなぁ。

off-line meeting

2007年08月22日 | 雑感
先週の木曜日、初めて16mmさんにお会いして酒を飲みました。

随分前からお会いする話は出てたんですが、まあ懸案の海外出張が終わったことだし・・・ということで、ついにお目に掛かることが実現しました。

出不精の私には、県内で会ってくださるということで、非常に有難かったです。

お書きなってる文章から推察される通りの、大人かつ紳士的な方でした。

私も年相応に大人になろうと思いました。
(もう無理?)

出張のお土産としてルーカスフィルム社製のトランプ(レア物)を頂きました。

すみません、餞別ひとつ渡してないのに。

挙句に誕生日が近いということでご馳走までして頂きました。

すみません、重ね重ね。

半分以上は政治ネタで話してた様な気がします。

支持政党が違うのに和やかに。

16mmさん、遅くまでお付き合い頂き有難うございました。