キネオラマの月が昇る~偏屈王日記~

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太陽を盗んだ男

2003年07月26日 | 映画
 大傑作!! 私的邦画ベスト10に堂々殿堂入り! どうやらDVDしか出ていないらしいんだが、観てない人、今すぐ観なさい!
 どうして、こんな怪作が当時フツーに上映できたんだろう? 映倫も乙なことをやる・・・。
 中学校の理科教師(沢田研二)が、プルトニウムを強奪。 原爆を作って日本政府を恐喝・・・というとんでもないストーリー。 物語開始早々、右翼の老人(伊藤雄之助)にバス・ジャックされるのには、驚き。 「犯人役はジュリーじゃねえのか!?」なんて、突っ込みたくなる、意外なオープニング。 
 アクションの方も、時代的に多分CGとかほとんど使ってないと思うんだけど、大迫力。 ジュリーが窓ガラスをぶち破るシーンなんて、「ダイ・ハード」ばりだし、ラストの○○なシーンは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のラスト近くに似てて笑えたな。 そして、ハリウッド映画にも引けを取らないカー・チェイスは大画面で観たかったぜ、ホント。
 ジュリーが本当に、男ながら若くて美しいんだが、刑事役の菅原分太、これがサイコー!! やっぱり、文太兄ィには、シェフの役なんかより、ヤクザ(・・・まがいの刑事)の方が、似合ってるぜ。 ジュリーに「死ね!」と腹の底から怒鳴るシーンには、スカッとしたな!