キネオラマの月が昇る~偏屈王日記~

キネオラマとはシネマのこと 映画・本・音楽・お笑いネタ コメント・TBは承認制 コメント入力時の数字は半角でプリーズ

「眠れる犬」 ディック・ロクティ

2010年04月26日 | 
いやさあ、フルーツケーキのビデオの最初にブルテリア(という犬種の犬)が出てくるでしょ?
それ見て本当に久々にディック・ロクティのミステリ「眠れる犬」を思い出した。
作中にたしかブルテリアが出てくるんだよね。
ウォーレン・マーフィーの「酔っ払いのバラード」を始めとするトレース・シリーズと同じで、基本ハード・ボイルドなんだけど、軽くて明るいタッチなのが好きだったな。
ちなみに続編「笑う犬」はつまらなかった。

最近読んだ本

2010年04月07日 | 
「ほかに踊りを知らない。」 川上弘美

「70歳からのひとり暮らし 楽しくやんちゃに忙しく」 遠藤順子

「どこかの国にようこそ!」 大海赫

「ビビを見た!」 大海赫

「ここに幸あり」 中野翠

「幸せになれるさ!」 リチャード・カールソン

たったひとつの本物の魔法

2010年03月26日 | 
あいかわらず時はたっていく――こいつは世界でいちばん古い芸当で、ひょっとしたら、たったひとつの本物の魔法かもしれない。
          「刑務所のリタ・ヘイワース」 スティーヴン・キング

先に捨てる、先に与える

2010年03月10日 | 
多くの自己啓発本に書いてあるのが、

1)何かを手に入れたいなら、何かを先に捨てること。
2)何かを受け取りたいなら、自分から先に何かを与えること。

特に1)が難しい。
とにかく「捨てる」のは本当に難しい。
(少なくとも私にとっては)
捨てるよりも手に入れるほうが難しそうだけど、実は逆。
ああ、まずは、物をバンバン捨てられる人になりたい。


「ドコカの国にようこそ!」 大海赫(おおうみあかし)

2010年03月05日 | 
ドコカの国にようこそ! 大海赫(おおうみあかし)

子供の頃図書館で借りたものを読んで、ずっと忘れられなかった本。
長らくタイトル及び作者名が不明だったのだが、最近やっとその両方が判明した。

ちなみにこの本はどんな粗筋かというと、おねしょの癖のある小学生の男の子が主人公で、どういう風に知り合うのか詳しい経緯は忘れたけど、とにかく海賊が、もし自分の言うとおりに行動することが出来れば君のおねしょを直してやる、と言うんだよね。
で、子どもはわらにもすがる思いで、海賊の言うままにに冒険を始める。

その中に酷い指令があって、レストランに行って紙ナプキンを食べろ、って言うんだよね。
子どもはお腹がペコペコでカレー・ライスを食べたいんだけど、我慢して海賊の言うとおり紙ナプキンを食べる。
そのシーンをもう強烈に覚えてた。

で、グーグルに「児童文学 おねしょを直す 海賊 カレーライス 代わりに紙ナプキンを食べる」を入れて検索を掛けたらヒットした。
嬉しかったなぁ。

大海赫 復刊特集ページ

「床下の小人たち」 メアリー・ノートン

2009年12月26日 | 
子供の頃の愛読書の一つ、「床下の小人たち」がなんとジブリでアニメ化されていた。

こないだ「THIS IS IT」の二回目を観に行ったらシネコンの廊下に「借りぐらしのアリエッティ」のポスターがあってびっくり。
「借りぐらし」という言葉に、ああ、メアリー・ノートンの小人たちシリーズが映画化だ、とすぐに気付いた。
ちなみにアリエッティは主人公の小人の少女の名前。

私はシリーズ三作目の「川を下る小人たち」が一番好きだ。
すごい冒険スペクタクルでわくわくする。

本当はティム・バートンに実写化して欲しかったんだけど、まさかアニメ化するとは・・・。
「チョコレート工場のひみつ」映画化以来のドキドキ感。


「身につけよう!江戸しぐさ」 越川禮子

2009年12月04日 | 
「身につけよう!江戸しぐさ」 越川禮子 KKロングセラーズ

江戸というのはものすごく洗練された都市だったんだな、とつくづく感心させられました。
「衣食足りて礼節を知る」はずが、「衣食足りて礼儀知らず」ばかりになってしまった日本。
今こそ必読の一冊かもしれません。
教育というものがどんなに大事か実感させられました。

特に、自分の領分を知る「結界わきまえ」については色々と考えさせられたので、いつかもう少し詳しく書きたいですね。

時間に関する名言

2009年12月01日 | 
「時はすべてを隠し、また暴く」 ドイツ

「神は1つのドアを閉めても、1000のドアを開けている」 トルコ

「急いで行こうと思ったら、古い道を行け」 タイ

「幸せは去ったあとに光を放つ」 イギリス

まずは始めることだ

2009年11月14日 | 
「まずは始めることだ。
 そうすれば、仕事はおのずと完成する」



             『ファウスト』 ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

彼らが探しているものは、たった1本のバラか、わずかな水の中に

2009年11月13日 | 
 「きみの星の人たちは、一つの庭だけで5000本ものバラを植えているんだよね・・・それなのに、人間は自分の探しているものを見つけることができないんだ・・・」と、プチ・プランスが言った。
 「たしかに、見つけることができない・・・」と、わたしは答えた。
 「だけど彼らが探しているものは、たった1本のバラか、わずかな水の中に見つかるかもしれないんだよ・・・」
 「そうだね」
 さらにプチ・プランスはつけ加えた。
 「でも目ではよく見えない。心で探さなくちゃいけない・・・」


    『プチ・プランス 新訳 星の王子さま』 グラフ社刊 P.109より

彼がバラに喩(たと)えたのは、その祖国

2009年11月05日 | 
「星の王子さま」に出てくるおしゃれで高慢なバラが、サン・テグジュペリの妻、コンスエラの暗喩だというのは有名な解釈ですが、星の王子さまミュージアムで、バラのオブジェの前にあった解説のプレートにはこう書かれていました。

「バラはまた、サン・テグジュペリが亡命を余儀なくされた、祖国フランスの暗喩とも考えられます」

思わず、う~んとうならされました。
もしかしたら、この解説を読むためだけに、この美術館へ来たのかもと思うくらい新鮮な視点でした。
ふふ、話がちょっと「タイタンの妖女」じみていますか?