『桑田式ピッチング』に取り組んだ巨人・戸郷「こういう意識なら…レベル上がる」心拍数上げて制球力養う
2021年2月8日 19時19分
ブルペンで桑田コーチ(左)と話す巨人・戸郷
https://www.chunichi.co.jp/article/198992
巨人の戸郷翔征投手(20)が8日、「桑田式ピッチング」に取り組んだ。桑田真澄投手チーフコーチ補佐(52)の強化指定選手に指名されている右腕は、ブルペンに入る前、こう言われた。
「俺に時間をくれ」
ブルペンで最初の30球は、10球投げてひと休みという形を3セットやるように指示された。そしてその10球は速いテンポで投げ、何球いいボールを投げられるか、そういう意識を持って投げるようにも言われた。
【写真】桑田コーチが照れながら上着を脱いで…「73」初披露
これは、桑田コーチが現役時代にやっていた練習だった。速いテンポで10球投げる意図は「試合ではカバリングやセーフティーを仕掛けられたりして、ちょっと心拍数が上がっても普通に投げられるように」と桑田コーチ。さらには「制球力を高めるには短時間で投げて体に覚え込ませるのが大事」とも説明。それを、戸郷にやらせた。
結果は、思うようにいかなかった。「いいボールは(3セットとも)10球中1球しかないな、って言われました」と戸郷。それでも、この練習はこの日に始めたばかり。今後も「取り入れてやっていきたい」という右腕は「こういう意識でやっていったら、コントロールもレベルも上がると思います」とも話した。桑田コーチには「10球中8~9球投げられる能力はあるから、そこを目指してやれ」と叱咤(しった)激励されたといい、戸郷も意識を高くしていた。
桑田コーチが強化指定選手にしてくれていることには「僕の面倒を見ていただき、そうやって指導してもらえて、ありがたいです」と意気に感じている。14日の紅白戦が初の実戦になる予定。どんどんギアも上げていく。
【巨人】桑田コーチ『足跡チェック』で桜井に説得力ある指摘「昨日は若干左…今日はいいところ」
2021年2月7日 17時29分
投球練習後、マウンドでの足運びなどについて桜井(右)に指導する巨人・桑田コーチ
https://www.chunichi.co.jp/article/198450
巨人の宮崎キャンプで7日、ブルペンでは連日の桑田真澄投手チーフコーチ補佐(52)による“レッスン"が行われた。「投げ終えたマウンドに答えは載っている」が持論の桑田コーチは、投手が投げ終えると踏み出し幅や踏み出し位置を入念にチェック。6年目右腕の桜井俊貴投手(27)とは、チェック後にしゃがみ込みながらじっくり話し込んだ。
「左足の踏み出す位置は、昨日は若干左にずれていたが、今日はいいところに着いていた。その感覚を忘れずにいこう」
桜井は35球のピッチングを終えると桑田コーチにこう言われたという。
練習前に、桜井は桑田コーチと前日のブルペンで感じたことを意見交換した。「左肩の開きが早いのを僕も感じていて、桑田さんもそう思ったそうで、『どうしていくか一緒に考えていこう』と言っていただきました」。踏み出し位置をかなり気を付けると、いい感じのボールも多かったようで、練習後はこう感想を話した。
「今まで踏み出し位置を、そこまでこだわることはあまりなかった。そこが大事な場面でいい投球ができる要因と思います」。球の力や馬力には定評のある桜井。大事な場面でのコントロールミスが減れば、さらに大きな戦力となる。宮崎での投手キャプテンにも指名された期待の右腕。授けられた桑田イズムを生かして、飛躍したい。
桑田コーチ「もっと強い球がいく感じする」“伸びしろ”指摘された高橋優貴 プレート位置で意見交換【巨人】
2021年2月7日 17時56分
投球練習後、マウンドでの足運びなどについて高橋に指導する巨人・桑田コーチ
https://www.chunichi.co.jp/article/176641
巨人の8日の紅白戦で紅組の先発として登板予定の高橋優貴投手(24)は「もちろん課題のものはあると思いますが、まずは結果にこだわりたい」と意気込んだ。
39球投げたブルペンでは、桑田真澄投手チーフコーチ補佐とプレートを踏む位置などの意見交換をしたといい、「もっと低めで強い球がいくような感じがするね」とも言ってもらったという。先発ローテ入りを目指す中、球の質を上げていきながら、とにかく結果を出す。
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なぜ原監督が桑田真澄を必要としたかというと、阿部慎之助の時代錯誤だと思う。体罰にしても罰走にしても、問題外の行為を心から反省しているとは思えない。野村克也でさえ選手への体罰(試合中頭をはたいた場面がテレビ中継された)を反省したのである。お笑い芸人の浜田雅功がテレビで芸人などの頭をはたく場面を何度も見せられたが、歌手の森山直太朗がはたかれた場面には度肝を抜かれた。浜田は吉本の最高会議でも不祥事の若手芸人を叩く役目を負っているようだから、ヤクザ映画でよくでてくる場面を想像されたらいい。で、ここからは叩かれた側の立場で考えてみよう。例えば、阿部慎之助に頭を叩かれた沢村が即座に反撃したら何が起こるのか?マウンド上で喧嘩が始まるのである。試合は中断し、結末はさてどうなるのか?通常ならかなりの確率で起こることがスポーツの世界では起きない。そう日本のスポーツの世界では。
スポーツの世界では上下関係はつとに厳しいのである。よって島岡とか星野などの暴君が存在した。この悪しき伝統は阿部慎之助はまだ引きずっている。悪しき伝統を変えられる人物はなかなかいない。改革を実行して、なおかつ成功させる人物でなくてはならない。となると、桑田真澄ぐらいしかいないのである。彼には横浜からの監督依頼の情報も過去にはあったが、どこかで頓挫したのであろう。あれほどの切れ者には敵も多いから。彼はテレビ解説でいまだにプロで指導者経験のないことを「何をやっているのか」と嘆いてみせたが、今は、水を得た魚のように毎日を過ごしているはずだ。桑田真澄をコーチとして採用した原監督は伝統の意味をちゃんと分かっているのだろう。
★イタリアのワインメーカー(エリオ・アルターレ)のカベにはこう書かれている――「伝統とは成功した改革の積み重ねである」と。