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【検証】 ハマスはいかに10月7日のイスラエル攻撃を準備したのか

2023-12-30 07:29:29 | シオニスト・ナチ国(イスラエル)問題
日本版「黒は美しい(ブラック・イズ・ビューティフル)」運動、2013年末始動
トンデモ和製英語「ブラック」の言葉狩り継続中・・・。なおこのブログの記事の無断転載歓迎。住所は明記。

【検証】 ハマスはいかに10月7日のイスラエル攻撃を準備したのか

2023年11月29日【検証】 ハマスはいかに10月7日のイスラエル攻撃を準備したのか - BBCニュース 
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-67553380

アブデラリ・ラガド、リチャード・アーヴァイン=ブラウン、ベネディクト・ガーマン、ショーン・セドン BBCアラビア語、BBCヴェリファイ(検証チーム)


画像提供,TELEGRAM
画像説明,
複数のパレスチナ武装勢力は2020年以降、合同武力演習を繰り返していた

パレスチ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスは、どのように小規模の武装勢力をまとめ、戦い方を磨き、10月7日のイスラエル襲撃を実行したのか。BBCアラビア語とBBCヴェリファイ(検証チーム)が証拠を集めて分析した。


10月7日に行われたイスラエルへの奇襲攻撃は、ハマスの単独作戦ではなく、ほかに五つのパレスチナ武装勢力が参加していた。BBCニュースの分析では、複数のパレスチナ武装勢力が2020年以降、合同の武装演習を繰り返し、訓練を重ねていたことがわかった。

複数の勢力がガザ地区で繰り返した合同演習では、今回の襲撃に使われた戦術とよく似た戦い方を予行し、その様子をソーシャルメディアに投稿していた。イスラエルとの境界から1キロ以内の場所での訓練も、そこには含まれた。

人質の拉致、集落の奇襲、イスラエル防衛態勢の突破などが、訓練内容に含まれた。最後の演習は10月7日のわずか25日前に実施された。

「団結の証」

ハマスのリーダー、イスマイル・ハニヤ氏は2020年12月29日、作戦名「強い柱」という全4回の演習の初回を、ガザ地区内のさまざまな武装勢力の「団結の強いメッセージであり証だ」と宣言した。

「共同司令室」が全体を統括する戦争ゲーム形式のこの演習には、パレスチナの11の武装勢力が参加。その中でハマスは最も強大で、他を圧倒する勢力だった。

複数の武装勢力を中央司令部のもとで調整するこうした構造は、2018年につくられた。


動画説明,
複数のパレスチナ武装勢力が10月7日に先立ち、合同演習を行っていた(英語キャプション)

2018年の前にはハマスは正式に、ガザ2番目の規模をもつ武装勢力パレスチナ・イスラム聖戦機構(PIJ)と連携していた。PIJはハマス同様、イギリスなど複数の国でテロ組織に指定されている。

ハマスは過去の紛争でほかの組織とも共闘したが、2020年の合同演習は、多岐にわたる勢力の団結を示すプロパガンダだとみなされていた。

これに対してハマスの指導者は、最初の演習は武装勢力が「常に臨戦態勢にある」ことを反映したものだと述べていた。

2020年の演習を皮切りに、3年間で4回にわたり演習は行われた。その都度、その様子を紹介する、巧みに編集された動画がソーシャルメディアに投稿された。

BBCは、通信アプリ「テレグラム」に投稿された「強い柱」演習の映像から、ハマスと共に訓練している10の組織(PIJを含む)を、その特徴的なヘッドバンドや記章から特定した。

10月7日の攻撃後、このうち五つの組織が、自分たちも奇襲に参加したと宣言する動画を投稿している。そのほか三つの組織がテレグラムで、参加したと主張している。


動画説明,
ハマス、イスラエル襲撃の訓練重ねる 数年前から

ハマスに対しては現在、10月7日にハマス以外の勢力によってイスラエルから拉致された数十人の女性や子供たちを見つけるよう、圧力が高まっている。それだけに、奇襲に参加したハマス以外の組織が、どのような役割を果たしたのかに、注目が集まっている。

PIJと「ムジャヒディン(イスラム戦士)旅団」と「アル・ナセル・サラ・アル・ディン旅団」がいずれも、当日にイスラエル人を人質にとったと主張している。

ガザにおける戦闘一時停止合意をどこまで延長できるかは、こうした他の組織に人質にされたイスラエル人を、ハマスがどこまで発見できるかにかかっているとも言われる。


各組織の思想的背景は、多岐にわたる。強硬なイスラム主義から、どちらかというと世俗的な組織もある。しかしいずれも、イスラエルに暴力を駆使するという意思が、共通していた。

ガザに存在するさまざまな武装勢力の間には、共通テーマがあるのだと、ハマスは繰り返し強調した。合同演習において自分たちは対等なパートナーなのだとも、示唆していた。ただし、イスラエル攻撃計画において先頭に立ったのは、一貫してハマスだった。

最初の合同演習の映像では、顔を覆った指揮官たちが一カ所に集まり、演習の指揮をしているように見えた。そして、ロケット弾の応酬が始まった。

続く映像では、重装備の戦闘員がイスラエル国旗をつけた模型の戦車を襲い、兵士を拘束して捕虜として連行する様子が映っている。建物に奇襲をかける様子も出てくる。

10月7日の動画や、悲惨な目撃者証言から、どちらの戦術も兵士や民間人の拘束と攻撃に、実際に使われたことがわかっている。当日には約1200人が殺害され、約240人が人質にされたと推定されている。


画像提供,TELEGRAM
画像説明,
最初の「強い柱」演習を映したプロパガンダ動画には、中央司令室の様子も含まれていた

世界に伝える

2回目の「強い柱」演習は、ほぼちょうど2年後に行われた。

ハマスの軍事部門エゼディン・アル・カッサム旅団のアイマン・ノファル司令官は、2021年12月26日の演習は「抵抗勢力の団結を確認する」ことが目的だと述べていた。

この演習は、「ガザの境界にある壁や仕掛けは、お前たちを守らないと敵に伝える」ことになるとも主張していた。

ハマスは別の声明でも、「合同軍事演習」は「ガザ付近の集落の解放を模した」ものになると説明。ハマスはイスラエル人コミュニティーを「ガザ付近の集落」と呼んでいる。

演習は2022年12月28日にも繰り返された。その際には、軍事基地に模したものを舞台に、建物や戦車の襲撃を練習する戦闘員の映像を公表している。


演習の実施はイスラエルでも報道されていた。それだけに、広範囲を対象とするイスラエルの複数の情報機関が、重点監視していなかったというのは、考えにくい。

イスラエル国防軍(IDF)はかつて、ハマスの演習を妨害するため空爆を実施している。2023年4月には、最初の「強い柱」演習に使われた場所を空爆している。

10月の攻撃の数週間前、ガザとの境界付近を監視する女性兵たちは、ドローン活動が異例に増加していることを報告していた。自分たちの位置を模した模型を使い、監視塔を占拠する訓練をしているとも、報告していた。

しかし、イスラエル国内の報道によると、女性兵たちは自分たちの報告は無視されたと話している。

かつてガザ地区を担当するIDF准将だったアミル・アヴィヴィ氏はBBCに対して、「(武装勢力が)こうした演習をしているという情報はたくさんあった。そもそも、演習動画は公表されていたのだし。(イスラエルとの)フェンスからほんの数百メートル先で、行われていたことだ」と話した。

しかし、IDFは確かにハマスなどの演習については知っていたものの、「何のために訓練しているのか、見えていなかった」のだと、アヴィヴィ元准将は話した。

IDFはエゼディン・アル・カッサム旅団のノファル司令官を10月17日に「排除」したと発表した。今回の紛争で殺害された最初のハマス軍事司令官だった。


公然と隠れる

ハマスは、演習の本物らしさを確保するために、多大な労力を払っていた。

2022年の演習現場は、ガザとイスラエルを結ぶIDF管理下のエレズ検問所からわずか2.6キロに作った、イスラエル軍事基地の模型だった。

ガザとイスラエルの境界からちょうど800キロ離れた、ガザの最北端にあるこの演習拠点を、演習動画と空中撮影映像を照合することによって、BBCヴェリファイは特定した。2023年11月の時点で、この場所はビング地図でいまだに見ることができる。

演習施設は、イスラエル軍の監視塔と、高さのある監視ボックスから、1.6キロの範囲内にある。イスラエル軍はそうした監視設備の設置に、何百万ドルもの予算を費やしてきた。


基地の模型は、地表から数メートル掘った高さに設置されている。そのため、付近のイスラエル軍監視兵からはただちに視認されなかったかもしれない。それでも、立ち上る爆発の煙は絶対に気づかれていたはずだし、IDFが上空監視を行うことも知られている。

ハマスはこの拠点を使い、建物襲撃のほか、銃を突き付けて人質をとる訓練、防御バリアの破壊訓練などを行っていた。

BBCヴェリファイは人工衛星画像を含む公開情報をもとに、ガザ域内9カ所に散らばる14の訓練拠点を特定した。

国連の援助機関から1.6キロ以内にある拠点さえ、2度にわたり演習現場となっている。国連機関が2022年12月に公表した公式映像の背景に、その様子が映り込んでいる。


陸海空

2023年9月10日に、自称「合同委員会室」は自分たちのテレグラム・チャンネルで、軍服姿の男たちがガザ境界沿いの軍事施設を監視している様子の画像を公表した。

その2日後、4回目の「強い柱」演習が実施され、10月7日の異例な攻撃で使われるすべての戦術は、それまでに訓練を終えることになった。

10月の攻撃では、トヨタ自動車の白いピックアップ・トラックに乗った武装勢力がイスラエル南部を走り回った。9月の演習動画でも、戦闘員は同じような車を乗り回していた。

演習のプロパガンダ動画では、武装勢力が模擬の建物を襲い、中にいるダミーに向けて発砲している。ボートとダイバーを使った海岸上陸作戦の訓練もしている。イスラエルは、ハマスが10月7日にボートを使ってイスラエルに上陸しようとしたのを阻止したとしている。


画像提供,TELEGRAM
画像説明,
4回目の「強い柱」演習で、建物襲撃を訓練する武装勢力

しかし、ハマスはオートバイやパラグライダーを使った訓練を「強い柱」演習の一環としては宣伝しなかった。

10月7日の3日後にハマスが公表した訓練動画では、オートバイが通過できるようにフェンスや障壁を破壊する様子が映っていた。これはハマスが実際に、イスラエル南部のコミュニティーにたどり着くために使った戦術だ。この訓練を撮影したそれ以前の動画は、見つけられていない。

パラグライダーを使う戦闘員の様子も、10月7日の襲撃が始まるまで公表されていなかった。

襲撃当日に公表された訓練動画では、滑走路上に作られた模擬のキブツ(農業共同体)に戦闘員が着陸する様子が映っている。この訓練現場の位置を、BBCはガザ南部ラファの北郊にある拠点だと特定した。

BBCヴェリファイは、2022年8月25日より前に撮影された映像だと確認。動画は、ハマスが空の作戦部隊を呼ぶ時に使っている「イーグル戦隊」という名前のコンピューター・ファイルに保存されていた。このことから、パラグライダーを使った作戦は1年以上前から計画されていたことが、うかがえる。


意表を突く

IDF司令官などの話をもとにした情報では、10月7日以前のハマスは、ガザ地区に約3万人の戦闘員を擁していると思われていた。それに加えて、小規模グループから数千人は招集できるとも、考えられていた。

他組織の支援がなくても、ハマスはパレスチナ武装勢力の間で、他のどの組織よりはるかに強力だ。それだけに、他勢力を巻き込もうとしたのは、自分たちの増強というだけでなく、ガザ内で幅広い支持を確保しようとしてのことかと思われる。

IDFはこれまでにハマス以外から1500人が10月7日の攻撃に参加したと推定している。イスラエル紙タイムズ・オブ・イスラエルは今月初め、IDFは今ではその人数は3000人に近かったとみていると報じた。

実際の人数がどうだったにせよ、ガザで活動する武装勢力のうち攻撃に参加したのは比較的少数に過ぎなかったことがわかる。10月の攻撃や「強い柱」演習に、小規模勢力から実際に何人の戦闘員が参加したのか、正確に検証することはできない。

攻撃に向けてハマスは複数組織を横断する勢力を、築き上げていた。しかし、レバノン軍の元准将で今では中東研究センターで安全保障を研究するヒシャム・ジェベル氏は、計画の最終的な目的を知っていたのはハマスだけで、「他の勢力には当日になって参加を呼び掛けた可能性」もあると言う。


動画説明,
ガザ地区で奪取されたイスラエルの戦車の様子とされる映像(英語キャプション)

英キングス・コレッジ・ロンドンで安全保障問題を研究する講師のアンドレアス・クリーグ博士は、「まとまって計画を立案する中心となる存在はあったものの、作戦の実行はばらばらだった。各部隊がそれぞれの判断で、作戦を実施していた」とBBCに話した。

博士がハマス関係者に話を聞いたところ、イスラエルの防衛態勢があまりに弱かったと驚いている人たちもいたという。イスラエルの監視技術をくぐりぬけるため、戦闘員たちはオフラインで連絡をとりあったのだろうと、博士はみている。

ブリュッセルのシンクタンク、欧州外交評議会の中東アナリスト、ヒュー・ロヴァット氏は、イスラエルはハマスの合同演習に気づいていたはずだが、「そこから間違った結論を導き出していた」のだろうと話す。パレスチナ自治区内の準軍事組織による「通常の」活動に過ぎず、「大規模攻撃が迫っている兆候」とは受け止めなかったのだろうと。

この記事が指摘する複数の問題点について質問すると、イスラエル国防軍は「自分たちは現在、テロ組織ハマスの脅威排除に集中している」のだと回答。失敗があったかもしれないという指摘については「後日、検討する」と答えた。

10月7日の虐殺を防ぐ機会を、果たして自分たちは逃したのか。イスラエルがこのことに正式に向き合うまでに、数年はかかるかもしれない。

その場合、軍や情報機関や政府に与える影響は、大地震のようなとてつもない規模のものになる可能性がある。

(追加取材: ポール・ブラウン、クマル・マルホトラ、アブディラヒム・サイード)

(英語記事 How Hamas built a force to attack Israel on 7 October)


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この神話は、1882年にパレスチナへやってきたユダヤ人が紀元70年頃にローマ軍によって追放されたユダヤ教徒の子孫だというもの

2023-12-29 14:41:44 | シオニスト・ナチ国(イスラエル)問題
2023/12/29
この神話は、1882年にパレスチナへやってきたユダヤ人が紀元70年頃にローマ軍によって追放されたユダヤ教徒の子孫だというもの
 シオニスト・ナチの蛮行は虐殺奨励文学書の聖書を使って行われているが、日本低国では天皇教というカルト宗教をはじめあらゆる邪教がはびこっている。「宗教はア、変!」だから、当然そうなるのだが、虐殺奨励文学書の聖書については、道徳の指針書と誤解されているので、なおのこと厄介だ。
 オウム真理教関連の事件の時に、以下の佐倉哲の記事を見つけた。これは虐殺奨励文学書の聖書の本質を見事に暴いてくれた。


佐倉哲:殺せ!と神が命じるとき 宗教殺人について - 日本版「黒は美しい(ブラック・イズ・ビューティフル)」運動、2013年末始動 (fc2.com)



宗教殺人を考える  ~飢えた旅人には、自らの食をさいてもてなすというインディアン古来の慣習が・・・~ - 日本版「黒は美しい(ブラック・イズ・ビューティフル)」運動、2013年末始動 (fc2.com)


次に、■リチャード・ドーキンス『神は妄想である 宗教との決別』(垂水雄二訳、早川書房、2007/5/25)関連──
  1. 人種主義者のシオニストが公開ジェノサイドをする時、聖書が必要。
    ★米物理学者スティーヴン・ワインバーグ:宗教は人間の尊厳に対する侮辱である。宗教があってもなくても、善いことをする善人はいるし、悪いことをする悪人もいるだろう。しかし、善人が悪事をなすには宗教が必要である。 虐殺奨励文学書・聖書を使うシオニストは問わず語りで人種主義者であることを白状している。★ラビ
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  2. 聖書は、殺人・虐待・強かんを賛美することまでしているから邪悪なのではない?!
     虐殺奨励文学書・聖書はウィリアム・イングドールの本など問題外で大量に流通している。これが優生学の親玉アメリカ問題(ナチスの親玉アメリカ問題)が世界を支配する手助けになっている。 今現在、ユダヤ・ナチ(厳密に言えばシオニスト・ナチ)の蛮行を日々パレスチナ人に繰り返す人種主義・植民地主義のテロ国家イス
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      hinokiharappa@g_ore_t@NonbeeKaerusanリチャード・ドーキンス『神は妄想である』参照──1.子どもに幼少期(宗教に判断を下すには幼すぎる)にラベル(「カトリック教徒の子ども」、「プロテスタントの子ども」など)を貼る。2.宗派別に学校で分離。3.異教徒との結婚の禁忌(反
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       CMLではこの月(2013年12月)が論争の最盛期で、翌月になると激減します。よって④で紹介する記事はすくなくなります。★[CML028420]言葉に無頓着な愚か者のモノカキ・林田力は名誉白人をめざすhinokihara2013年12月23日(月)07:16:24JSThttp://list.jc
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    7. 科学と歴史の捏造の狭間で・・・、ヨーロッパ人も昔は黒かった
       差別強化のためにエセ科学が使われた歴史もあり、科学をなのっていても、人は常に眉唾で見るべきものなのだが、例えば「ヨーロッパ人も昔は黒かった」という科学ニューズなどは、すんなり受け入れるだけの最低限の科学的素養は身につけていなければならないだろう。そう最低限の科学的素養さえあればサッカー場観戦に行っ
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    8. さしあたっての必読書、数冊とは?
      ★マルコムX――奴隷制度がしかれていたあいだ、考えてもみなさい、強姦者である白人の奴隷主の手を逃れえたわれわれ黒人の祖母、われわれの曾祖母、さらにわれわれの曾々祖母は、まずいなかったのです。▼マザーズ特別養子縁組と真実告知第10回日本放送文化大賞テレビグランプリ受賞作品NNNドキュメント'
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    9. 成功した改革や進化した道具を無視すること、「掘っ立て柱」と「三つ紐伐り」
       「三つ紐伐り」とは樹木の伐倒方法のひとつであり、伊勢神宮の遷宮の時に使うヒノキの伐採時に披露される技術でもある。現代では樹木の伐倒といえば、日本の場合は主にチェンソーであるが、「三つ紐伐り」の場合は斧のみを使う。樹木伐倒道具の歴史的変遷は石器、鉄斧、鋸、チェンソーであるから、現代においては「三つ紐
      blackisbeautiful2013.blog.fc2.com//blog-entry-1101.html
    10. マザー・テレサの神の存在への疑念について
      ▼マザー・テレサ、神の存在への疑念を手紙に記す2007年08月27日07:42 発信地:ニューヨーク/米国http://www.afpbb.com/article/life-culture/religion/2272720/2044213 マザー・テレサについて語るには、以下の事件も押さえておくべき
      blackisbeautiful2013.blog.fc2.com//blog-entry-7293.html

      1. 汝の隣人を愛せよ?
         都会の一部の人間が憧れる「田舎暮らし」というものがある。で、その田舎暮らしでもっとも難しいものの一つに「近所つきあい」というのがあるだろう。田舎でも隣同士が「犬猿の仲」というのも良くあることで、つきあいが濃ければ濃いほど、何かの行き違いで関係がよりこじれるのはある意味必然である。よって近所とうまく
        blackisbeautiful2013.blog.fc2.com//blog-entry-7382.html
      2. 宗教が虐殺を容認するのか?
        私は「宗教はア、変!」と確信しているので、聖書の虐殺奨励も別に違和感はない。そういえば道元も介護放棄をすすめている。 以前、現在のイスラエルの蛮行をそのまま記述すれば「新新聖書の誕生」になるとかいうようなことを書いたが(『新新聖書の誕生?』http://blogs.yahoo.co.jp/henat
        blackisbeautiful2013.blog.fc2.com//blog-entry-7386.html


 ★米物理学者スティーヴン・ワインバーグ:宗教は人間の尊厳に対する侮辱である。宗教があってもなくても、善いことをする善人はいるし、悪いことをする悪人もいるだろう。しかし、善人が悪事をなすには宗教が必要である。
 
 シオニスト・ナチの露骨な人種差別発言を見ていると、とても善人には見えない。で、要するに人種主義者の悪人が虐殺奨励文学書の聖書を使いパレスチナ人の民族浄化(大量虐殺、強制移住などの手段で特定の民族を殲滅させる)を訴えるのがネタニヤフである。


★蓮見博昭『宗教に揺れるアメリカ』:アメリカはその55年後の1900年にスペインとの戦争の結果フィリピンをも併合するが、当時のアメリカ共和党上院議員アルバート・J・ベヴァリッジは、同年フィリピン訪問から帰った後、次のように演説し、フィリピン併合を正当化していた。「神はわれわれをば、混沌とした世界に一つの体制を樹立すべき支配的組織者とされたのである。(中略)われわれが野蛮人や古い無力な民族を統治するよう、神はわれわれにすぐれた統治能力を与えられた。このようなわれわれの力がなかったならば、この世は野蛮と闇夜に陥ってしまうであろう。しかも、全人類のなかでも、神はアメリカ人を選ばれ、この世界の救済において先立ちをする選民とされたのである。」


★ベンヤミン・ネタニヤフ:「アマレクがあなたにしたことを思い出してください」(申命記25:17)。 私たちは思い出し、戦います。
旧約聖書:サムエル記上:15章: 3節 今、行ってアマレクを撃ち、そのすべての持ち物を滅ぼしつくせ。彼らをゆるすな。男も女も、幼な子も乳飲み子も、牛も羊も、らくだも、ろばも皆、殺せ。
 
■藤永茂『アメリカ・インディアン悲史』朝日新聞社、1974年第1刷、1994年第15刷
頁28──
感謝祭(サンクス・ギビング)はアメリカの国定祝日の一つである。通常、秋11月の最終木曜。この日、親切なアメリカ人の家庭に招待されて、七面鳥や、パンプキン(かぼちゃ)パイ等のご馳走になった経験をもつ人も多いことであろう。1621年11月、アメリカで最初の感謝祭がマサチューセッツ州プリマスで祝われた。1年前の1620年11月にメイフラワー号でアメリカ大陸に着いたイギリスからの移民の一団は、プリマスの地をえらんで新世界での開拓生活をはじめたが、その冬はことのほか厳しいものとなり、疾病、食糧欠乏にさいなまれて、総員101人のうち、その半数が春を待たずに死んで行った。大部分が野外農耕生活の経験をもたぬ都市生活者であったことも致命的だった。春の到来とともに、生き残りの人々は、森をひらき、畑をととのえて、農作物の種子をおろした。苦難の労働にあけくれた夏もすぎ、やがて豊穣の秋を迎えた。わずか数十人の開拓民たちにとって、その最初の感謝祭は感無量のものがあったであろう。祝宴には、近くから多数のインディアンが加わった。当時の記録によれば、「多数のインディアンがやって来たが、なかでも、かれらの偉大な王、マサソイトは部下90人を率いて祝宴に加わり、我々はかれらを3日間にわたって歓待した」。インディアンたちは、森から5匹の鹿や野生の七面鳥などをたずさえて野外の宴に参加し、白人たちとともに、みのりの秋の好日をたのしんだのであった。農耕にほとんど経験のない白人たちに、とうもろこし、じゃがいも、かぼちゃ等の栽培法を教えたのはインディアンであった。魚のとり方、さらには、あまった魚や海草を肥料にすることを教えてくれたのもインディアンであった。
*  *  *
当時、マサソイトの直接の影響下にあったインディアンは、優に1000人をこえ、プリマスの一握りの開拓民達の命運は、まさにマサソイトの手中にあった。ピルグリム・ファーザーとよばれるこの白人の一群が、あとにつづく侵入者の尖兵として新大陸に辛くも橋頭堡を確保したのだという認識にマサソイトは欠けていたといえよう。ともあれ飢えた旅人には、自らの食をさいてもてなすというインディアン古来の慣習にしたがって、彼はピルグリムを遇した。しかし、ピルグリムたちの「感謝」は、インディアンの親切に対してではなく「天なる神」へのみ向けられていたことが、やがて痛々しいまでに明らかになる。
■蓮見博昭『宗教に揺れるアメリカ』日本評論社、2002年第1版第1刷
頁7──
・・・アメリカはもともとヨーロッパで宗教的・政治的な差別や迫害を受けた人々が移民してきて建国したことは広く知られている。植民地時代には、ニューイングランド地方などでピューリタン(清教徒)たちが、新大陸にキリスト教国家を建設するため、政教一致の政治(「神権政治」「神政政治」)を行い、政治と宗教が一体となっているのは当たり前のことだった。ピューリタン指導者でニューイングランドにマサチューセッツ湾岸植民地を建設、初代総督になったジョン・ウィンスロップ(1588~1649年)は、1630年に移民船上での説教で、「平和の絆において霊の一致を保つことができれば、主はわれらの神となり、われらを神の民として、われらの間に喜んで住み給うであろう。(中略)われらは丘の上の町となり、あらゆる人の目がわれらに注がれると、考えねばならぬ」と強調していた。「丘の上の町」(新共同訳聖書では「山の上の町」)とは、イエス・キリストが有名な「山上の説教」の中で使った言葉で、丘の上にある町は常に、四方八方から見られるように、キリスト教徒も模範的な「地の塩・世の光」になるように教えられたものである。ウィンスロップは、ニューイングランドをこの「丘の上の町」にたとえることによって、選民によるアメリカ建設のイメージを表現したものと考えられてきた。『ニューイングランドの宗教と社会』を著した大西直樹によれば、マサチューセッツ湾岸植民地では「教会の会衆を前にして、自分がいかに救済されたという恩寵の経験を告白し」て認められた「教会員」だけが、選挙権などの公民資格が与えられた。また、同植民地における教会設立には議会の承認が必要とされ、植民地政府の枠組みの中に教会が組み込まれていたことになる。

頁54──先住民の武力制圧を正当化旧約聖書によれば、ヤハウェの神に選ばれた「契約の民」とされる古代イスラエル民族(ユダヤ民族)は、紀元前13世紀頃エジプト王国で奴隷状態に置かれていた。しかし、神の召命を受けた指導者モーセに率いられてエジプトを脱出、40年間荒野を漂流した後、ようやく「約束の地」カナン(現在のパレスチティナ)に到着、当時すでにそこに住んでいたカナン人を武力で「全滅」させて同地を占領、定住するにいたったといわれている。くだって16~17世紀にアメリカ大陸へ移住して植民地の建設を進めたウィンスロップなどピューリタン指導者たちには、自分たちの運命を古代イスラエル民族の出エジプトやカナン定住と重ね合わせて考える者が多かった。このため、彼らより前にアメリカ大陸に住んでいた先住民(「インディアン」)たちをキリスト教に改宗させようと努力して、あまり成功しないことがわかると、古代イスラエル民族がカナン人に対して強行したのと同様の武力制圧に転じた。しかも、これは、神から与えられた使命の一環であると主張したのである。当時のピューリタン指導者の一人ジョン・メーソンなどは、「こうして神は、われわれの敵を滅ぼして彼らの土地を遺産としてわれわれに与えることを喜ばれた」と述べ、先住民たちから土地を取り上げて移動させるための宗教的正当化のパターンをつくったとされている。その後かなり経ても、憲法修正第1条の信教の自由保護規定が先住民の宗教にも適用されるとは、明らかに解釈されていなかったという。先住民の政治結社、宗教的慣習、土地所有などが本格的に認められるようになり始めたのは、1934年の「インディアン再編成法」の成立以後であり、宗教的な差別がほぼ完全になくなるのは、1978年の「アメリカ・インディアン宗教的自由法」制定まで待たねばならなかった。
頁55──
神からの明白な使命
19世紀になると、アメリカは西部開拓をさらに積極的に進め、「帝国主義的」とも呼べる領土拡張政策を推進していった。これらについても宗教的な正当化が行われ、アメリカ人の使命感が強められた。メキシコ領だったテキサスを1845年に併合する時、このようにアメリカが領土を拡張していくことは、神によってアメリカに与えられた「明白な使命」(Manifest Destiny)であると主張されたことはあまりにも有名である。この言葉は、当時の新聞『ニューヨーク・モーニング・ニューズ』の記者ジョン・L・オサリヴァンが最初に使ったものだが、すでにアメリカに広まっていた国民的信念を代弁したにすぎないともいわれている。アメリカはその55年後の1900年にスペインとの戦争の結果フィリピンをも併合するが、当時のアメリカ共和党上院議員アルバート・J・ベヴァリッジは、同年フィリピン訪問から帰った後、次のように演説し、フィリピン併合を正当化していた。「神はわれわれをば、混沌とした世界に一つの体制を樹立すべき支配的組織者とされたのである。(中略)われわれが野蛮人や古い無力な民族を統治するよう、神はわれわれにすぐれた統治能力を与えられた。このようなわれわれの力がなかったならば、この世は野蛮と闇夜に陥ってしまうであろう。しかも、全人類のなかでも、神はアメリカ人を選ばれ、この世界の救済において先立ちをする選民とされたのである。」これは、前述した宗教的な奴隷制擁護論にも相通じるものがあるといえよう。どちらも、内外の違いはあれ、弱者に対する強者の自分勝手な論理にほかならないからである。


■イラン・パペ『イスラエルに関する十の神話』(脇浜義明・訳、法政大学出版局、2018年)


頁5──


 「民なき地」パレスチナという神話は、第二章で取り上げる。「土地なき民」という有名な神話と相関関係がある。ユダヤ人が最初のパレスチナ住民であり、今や世界に離散しているユダヤ人には彼らの「郷土」パレスチナへ「帰還」する権利があり、それはいかなる方法を用いても実現・支援されるに値するというもの。この神話は、1882年にパレスチナへやってきたユダヤ人が紀元70年頃にローマ軍によって追放されたユダヤ教徒の子孫だというもので、今や社会的通念の一つになっている。しかし、厳密な歴史的・科学的研究と検証によって、ローマ占領下のパレスチナにはユダヤ人が残り、最初はキリスト教徒に、その後イスラム教徒に改宗して暮らしていたことが明らかになった。これらのユダヤ人がどうなったかはまだ解明されていない謎である──ひょっとしたら9世紀にユダヤ教に改宗したハザール人だったかもしれないし、ひょっとしたらそのような質問への答えが不可能であるほど長年にわたる人種混合の産物になっているかもしれない。そんなことより重要なのは、第二章で私が論述しているように、シオニズムが生まれる前にパレスチナ・ユダヤ人と世界のユダヤ人を結びつけていたのが、宗教・文化・精神的なもので、政治ではなかったということだ。シオニズムの出現前に「パレスチナ帰還」・「ユダヤ人国家」という発想をしたのは16世紀以前のキリスト教徒であった。16世紀以後は、プロテスタント(とりわけアングリアン・チャーチ派)の中にそういう考えがあった。


■イラン・パペ『イスラエルに関する十の神話』(脇浜義明・訳、法政大学出版局、2018年)


頁67──


 ポスト・ヘルツル・シオニズム運動のパレスチナへの執着は、英国やヨーロッパのキリスト教シオニズムが強化されたために、より強くなった。聖書を研究する神学者から「聖地」を発掘調査する福音主義者考古学者まで、ユダヤ人のパレスチナ入植、つまり「ユダヤ人帰還」を神が定めた世の終わりの前触れであり、終末論信仰を証明するものと歓迎した。ユダヤ人のパレスチナ帰還を救世主の再臨と死者の蘇りの先駆けと考えたのである。このわけのわからない宗教思想のおかげで、シオニストのパレスチナ入植事業は大いに助けられた。しかし、この宗教思想の背後には昔ながらの反ユダヤ主義があった。ユダヤ人社会をパレスチナへ移すことは宗教的ビジョンであると同時に、ユダヤ人がいないヨーロッパを実現することにもなる。ヨーロッパからユダヤ人を追い出し、ユダヤ人のパレスチナ帰還(その後ユダヤ人がキリスト教に改宗し、改宗を拒否するユダヤ人は地獄の業火に焼かれる)によってキリスト再臨という神の構想の実現が促進されるという二重の利益を意味するのだ。
 それ以来、聖書はシオニストのパレスチナ植民地化を正当化する路線図になった。歴史的に見ても、シオニズム誕生から1948年のイスラエル建国まで、聖書は大いにシオニズムに奉仕した。すなわちイスラエルの国内向け及び国外向けの主要談話──つまり神がアブラハムに約束した国とイスラエルが同じ国であるという談話を証明する役割を、聖書が担ったのだ。聖書の「イスラエル」とは70年にローマ軍に滅ぼされ、その民がエルサレムから追放・離散させられたという国のことである。そのときエルサレムの第二神殿が破壊された。その日はユダヤ教の記念日とされ、喪に服する日とされた。現在のイスラエルでもその日は国民の服喪日とされ、レストランなどあらゆる娯楽産業施設はその前夜から休業しなければならない。




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村上春樹のエルサレム賞授賞について

2023-12-29 12:50:15 | シオニスト・ナチ国(イスラエル)問題
村上春樹のエルサレム賞授賞について
2009年02月23日付 al-Hayat 紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.html

■ 日本人作家とイスラエルの賞

2009年02月23日付アル・ハヤート紙(イギリス)HP文化面

【アブドゥ・ワージン】

エルサレム作家フェア開会の夜、我々アラブ文化人は、日本の小説家、村上春樹に今年のエルサレム賞を拒否してくれと切に願っていた。ガザでイスラエルによって流された子供たち女性たちの血に敬意を払う意味で、その賞を辞退せよと要請する声は日本にもあり、私達は、彼がそれに耳を傾けてくれると思っていた。アラブ紙の中には、性急に彼の辞退を広めたものもあった。しかしムラカミは、躊躇することなくエルサレムへ赴き、シモン・ペレスの手からその賞を受取った。罪無きパレスチナ人の血が未だ乾かぬその手から。その受賞について彼は、「言われた事とは逆の事をやったのだ」と文学的に描写してみせたが、それだけではないだろう。既にノーベル文学賞候補でもあるその作家は、世界的文学賞への途上にイスラエルが存在する事をよく知っているのだ。言い換えればイスラエルは、シモーヌ・ド・ボーヴォワールやミラン・クンデラのような大作家たちが以前に得た、その国際的な賞の一つを与えることにより、有名な日本人作家を釣ることに成功した。

我々アラブの文化人を悲しませるのは、アラブ文化の首都にエルサレムが選ばれたその年に、イスラエルは、そうやってエルサレム賞を利用した。これは、アラブ文化に対するイスラエルの攻撃の最たるものであるばかりか、イスラエルの邪悪な仕打ちの中でも最悪なものである。イスラエルは、この「汚れた」賞を下心をもって適切な時期に与えてみせた。ガザ虐殺の直後である。日本人であれ、世界的文学者を歓待するような文明国がイスラエルなのだと世界に示すことが目的であった。

エルサレムがアラブ文化の首都とされた年にイスラエルは、その名を冠した賞を授与した。一方でパレスチナ国家、あるいは他の様々な関係団体は、イスラエルがガザに対して仕掛けた戦争のため、それを祝う式典を延期した。今年はどうなるのか分からない。「内部」では諍いが過熱し、辞任につぐ辞任。パレスチナ文化人たちの間でも益々亀裂が深まっている。これはイスラエルの望むところだ。このような好機を彼らが見過ごすはずはない。エルサレムにアラブ文化が顕著な姿で現れるのを阻止すべく、彼らは破壊に走っている。

村上春樹がイスラエルの賞を無視してくれたらどんなに良かっただろう。この60年代を描く作家はアラブの書店に場を得ている。アラブ人読者も多く、優れた日本人作家の一人としてその名はアラビア語の文芸誌によく登場する。レバノンの出版人で「アラブ文化センター」のハッサン・ヤーギーが、ムラカミ小説4編のアラビア語訳を出したところ好評で、アラブ人読者の間でお気に入りの作家の一人になった。またアラビア語のネットサイトでもその翻訳が行われている。イスラエルではこれ程広まってはいないだろう。ヘブライ語に訳された作品はアラビア語に訳されたものほど多くはない。アラブ圏では本を読む人口全般が減っているとされるが、そのアラビア語の読者と比べても、ヘブライ語の読者はほんの少数である。しかしヘブライ語というのは、ノーベル「クラブ」に入会するための「ビザ」のようなもので、それがあればノーベル賞関係者たちの満足も得られるというものである。

例えば「アラブ連盟」は、何故、世界の大作家たち向けにアラブの名を冠した賞を設立しないのだろうか。そうすれば世界の目が我々に向くかもしれないのに。アラブ文化にグローバルな一側面を与え、現代国際文化シーンの中心に持っていくこともできるのではないか?アラブ連盟は資金不足を言い訳とすべきではない。こぞって賞を設置するであろう数多くのアラブ文化団体と協力し合えばよいのだ。受賞者を讃えるために少しばかり費やしたとしても、それら団体の予算には響かないだろう。ムラカミが得たイスラエルの賞の賞金は1万ドル程度のものだ。

それでも、私達は村上春樹を愛し読み続けるだろう。そうでなかったとしても、私達は彼の犯した過失を許すだろう。実のところ彼自身も、これが過失であると分かっているだろう。明らかな目的があってそれを犯したのだ。アラブ・エルサレム委員会が、この偉大な小説家の目を覚まさせるような賞を授与しないものだろうか。しかし、「アラブ文化の首都エルサレム」を祝えるのはいつになるのだろう。その答えはほとんど見えてこない。

 

 

 

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( 翻訳者:十倉桐子 )
( 記事ID:15854 )
 


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反面教師としての宮武嶺(徳岡宏一朗)

2023-12-27 03:33:01 | 検閲
宮武嶺(徳岡宏一朗):ロシア軍の兵士を確保するために中絶の権利を否定。プーチン大統領の政敵ナワリヌイ氏は移送され行方不明。リベラル派の大統領候補は立候補禁止。このプーチン政権の人権侵害がウクライナ侵略を可能にしている。


ネオナチ政権のミロトヴォレツ「殺害リスト」に載らない記者 (檜原転石)2023-06-30 03:15:54あなたも騙されているネオナチ政権の偽旗作戦のブチャ虐殺。志葉玲と望月衣塑子も広報していました。
偽旗作戦は戦前のナチス政権である皇軍も何度も使用。
張作霖爆殺事件(1928年6月4日)
柳条湖事件 (1931年9月18日)
上海日本人僧侶襲撃事件(1932年1月18日)

ガザ、シリア、ドンバスで取材したエヴァ・バートレットの記事を追いかけていれば、ネオナチ政権の偽旗作戦には騙されない。
スコット・リッターはウクライナ人は平気で嘘を言っている、と。
■ブチャ再訪
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-1116.html
西側の主流メディアで活躍するいわゆる「ジャーナリスト」が直面している大きな問題の一つは、彼らほど有能なフィクション作家でさえ、ウクライナがステパン・バンデラ(Stepan Bandera)の胸がむかつくイデオロギーの生き写しであり、その殺人的倫理観がウクライナの政府、軍、治安機関のあらゆる側面を感染させているという新しい現実に基づいてみんなを納得させる物語を作れないということである。

 もう1つの問題は、ウクライナ人が簡単に言えば嘘つきだったことだ。

■何年にもわたってドンバスの民間人に対するウクライナの戦争犯罪について私が見たこと
https://ingaza.wordpress.com/2022/08/10/what-ive-seen-of-ukraines-war-crimes-against-civilians-in-the-donbass-over-the-years/

■カナダのメディアはウクライナの殺害リスト(私が載っている)について報道しますか?ジャーナリストの安全を非常に懸念しているカナダ政府は、それを非難しますか?
https://ingaza.wordpress.com/2022/06/04/will-canadian-media-report-on-ukraines-kill-list-which-im-on-will-government-canada-so-concerned-about-journalists-safety-condemn-it/
またとてつもない親露派陰謀論者がいらっしゃるようになりましたが (raymiyatake)2023-06-30 03:41:26あくまで陰謀論のサンプルとして掲載しますが、リンク先にウイルスがあるやもしれず、全く安全性を保障できないので、見に行くのは自己責任でお願いします。

以下の記事は、反面教師の意味あいで引用──。



■ロシア軍の兵士を確保するために中絶の権利を否定。プーチン大統領の政敵ナワリヌイ氏は移送され行方不明。リベラル派の大統領候補は立候補禁止。このプーチン政権の人権侵害がウクライナ侵略を可能にしている。
2023年12月24日 | ロシアによるウクライナ侵略

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 メリー・クリスマス!と言いたいところなんですが、日本国内も世界も喜べることがほとんど見当たらない気分です。
 いまや、世界のならず者国家と言えばウクライナを侵略中のロシアと、ガザ地域に侵攻中のイスラエル。
 国連憲章に違反し、子どもたちの強制連れ去り・原発攻撃・無差別殺戮・強姦・拷問と処刑など数えきれない戦争犯罪も現在進行形で犯しているロシア政府とロシア軍。
 プーチン政権がウクライナのゼレンスキー政権とそれを支援する欧米諸国をネオナチと呼んで侵略を正当化していることもあって、第二次世界大戦でナチスドイツの侵攻を跳ね返したということで、ソ連時代の独裁者スターリンを積極的に評価して利用する政策が広がりつつあるのだそうです。
侵略国ロシアによるウクライナ4州の強制併合から1年。プーチン大統領が「数百万の住民が祖国とともにいるという選択をした」と違法・無効な併合を正当化。即時停戦して現状を固定することは侵略を認めることだ。
 
 
 プーチン政権ではウクライナ侵略戦争を、第二次大戦に次ぐ「国の命運を決める戦い」と位置付けてプーチン政権が国民の結集を図っていて、当時の指導者で大戦を勝利に導いたスターリンの「功績」の見直しを進め、リベラル派の弾圧に利用しています。
 スターリン生誕144年の12月21日には、体制内野党に過ぎずウクライナ侵略を支持しているロシア共産党のジュガーノフ委員長らはモスクワの「赤の広場」脇にあるスターリンの墓に献花し
「戦争に勝つには社会的公正を実現し国民を団結させなければならない」
と、日本共産党とは真逆なことを言い、スターリン時代の工業化と核戦力の増強が
「今も国民を守っている」
と強調したんだとか。
プーチン政権がロシアに入国した外国人にもロシア政府を批判しない「忠誠」を求める法案を準備。ロシアの軍事予算はソ連崩壊後初めて社会保障費を上回り予算全体の4割で22兆円。プーチンロシアは軍事独裁政権だ
 
 
 さらに、兵士数でウクライナ軍を圧倒して虫けらのように使い捨てて勝利しようとしているロシアでは、人口減が深刻化。
 ロシア正教会を利用してLGBT違法化と共に、女性の中絶する権利を否定する動きが盛んになっているそうです。
 プーチン政権では
「女性に中絶させることは、ロシアの人口問題を悪化させようとする西側の策略だと考えている」
とのことで、プーチン大統領は中絶禁止には反対するといいながら、中絶は国益に反すると発言し、人口問題を解決するために、女性には
「子どもの命を守ってほしい」
と訴えました。
ロシア軍はウクライナへの侵略を開始してからの2年弱で、現役の地上兵力のうち87%、31万5千人以上の死傷者を出して失った。それでも戦争を継続できるプーチン大統領の専制支配はもはや奴隷制だ。
 
 
 しかし、2023年11月28日にモスクワで開催された全世界ロシア民族大会議で演説したプーチン大統領は、ロシアは大家族が当たり前だった時代に戻らなければならないと語り
「わたしたちの祖母や曽祖母たちの多くは7人、8人、あるいはもっとたくさんの子どもを産んだ」
「この素晴らしい伝統を守り、よみがえらせよう。全てのロシア人の生き方として、大家族が当たり前にならなければならない。家庭は国や社会の礎というだけでなく、崇高なものであり、道徳の源だ」
「ロシアの人口を維持、増加させることがこれからの数十年、さらには数世代先のわたしたちの目標だ。これがロシアの世界、千年の歴史を持つ永遠のロシアの未来なのだ」
と時代錯誤かつ誇大妄想狂的なことを連発して言っています。
 プーチン大統領にとっては国民が子どもたちを作ることは臣下、未来の兵士の再生産にしか見えていないのです。
2022年6月、政治と権力について、プーチン大統領はピョートル大帝がロールモデル(模範)だと述べ、18世紀の大北方戦争を取り上げ
「皆さんは、ピョートル大帝はスウェーデンと戦い、土地を奪ったのだと考えているかもしれない」

「だが、その地域には何世紀にもわたってスラヴ系民族が住んでいた」

「大帝は何も奪っていない。奪い返したのだ!」

「今の私たちにも、奪い返して強化する責任がある」

と述べた。

「NATOの東方拡大」はプーチン大統領によるウクライナ侵略の「動機」ではあり得ても、ウクライナ戦争の「原因」とは言えない。ウクライナ戦争の原因はロシア軍によるウクライナ侵略以外にあり得ない。
 
 
 そんなプーチン大統領は2000年に47歳でロシアの大統領に就任したのですが、当時の憲法に従って1期だけメドベージェフ氏に大統領を形式的にさせた時期(プーチン氏は首相)を含めて、もう四半世紀近くロシアに君臨しています。
 そして、来年3月の大統領選挙に出馬することを公式に発表したのですが、10月7日で71歳になったプーチン大統領はここで再選されるとさらに12年間、2036年に84歳になるまで大統領を続けることができます。
 バイデンか!
 これが実現するとプーチン氏の大統領職在職期間中だけでも、ロシア革命後、スターリンを超えて最長不倒記録となります。
ロシア政府の言論弾圧が続いている。プーチン政権批判したバンドのライブ会場に治安部隊突入。LGBT運動を「過激派」に認定。ウクライナの子ども2442人を連れ去りベラルーシ国内でロシア愛国心再教育。
 
 
 これはウクライナ市民にとってだけでなく、世界にとっても悪夢のような話ですが、プーチン大統領は自分の再選に向けて着々と手を打っています。
 まず2021年1月の帰国から身柄拘束されているナワリヌイ氏が行方不明になりました。
 野党指導者でプーチン氏が最も警戒し、毒物で暗殺されかけるなどしてきたナワリヌイ氏は9年の禁固刑を受けて服役中にさらに8月に19年の刑を言い渡されて服役中なのですが、2023年12月初旬からどこにいるか所在が不明なのだそうです。 
 ナワリヌイ氏はプーチン氏以外の候補者に投票をという運動を進めようとしていましたから、プーチン圧勝を演出したいプーチン政権にとって邪魔だったのでしょう。
プーチン大統領がロシアの新しい「外交政策の概念」を発表。「ロシアは独特な国家文明で単なる国家ではなく、ユーラシアと太平洋地域の強国として特別な地位」「自国民の保護のため他国に侵攻する」(恐)。
 
 
 さらに、そのロシア大統領選挙に、平和と民主主義を掲げるリベラル派のエカテリーナ・ドゥンツォワ氏が12月20日、立候補を表明しました。
 しかし、中央選挙管理委員会は、同氏から必要書類を受理したことを認めていたのですが、12月23日、書類に不備が見つかったとして無所属での出馬を認めないことを決めました。
 プーチン大統領にとって邪魔な政敵は毒殺される、行方不明になる、そして生きていても立候補もできない。
 それがプーチン政権の世界です。
ロシア政府が強制的に併合したウクライナ4州でも地方選挙を強行して侵略を既成事実化。ウクライナに即時停戦を促す即時停戦派はウクライナ人に「たかが領土」は諦めて人命尊重を優先すべきだと正直に説くべきだ。
 
ロシア軍に殺害された息子の葬儀で嘆く女性=ウクライナの首都キーウ近郊のブチャで2022年4月18日、AP
ロシア軍がウクライナでクラスター弾を大量に使用し、2022年の世界のクラスター弾死傷者が前年の8倍に。しかしプーチン大統領は国定教科書を刊行して侵略戦争を正当化。ロシアはもはや戦前の大日本帝国だ。
 

プーチン重要論説集 (星海社新書)

ウラジーミル・プーチン、 山形 浩生 | 2023/9/21
  



国内での人権侵害や言論弾圧を放置していれば必ず対外的な戦争に至る。
ロシアでの教訓は我々日本に暮らす市民も他人事ではなく心しなければなりません。
またイスラエルでネタニヤフ首相に、日本で安倍晋三元首相の本質に着目しなければその国の政治と人権侵害の本質がつかめないように、彼ら以上の独裁者であるプーチン大統領の個性抜きに今のロシアの政治は語れないのです。
ナチスドイツにおけるアドルフ・ヒトラー個人の分析が必要なように。
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米国の生物学研究所に関するロシアの調査が終了

2023-12-27 02:36:49 | 生物兵器
米国の生物学研究所に関するロシアの調査が終了
<記事原文 寺島先生推薦>
Russia’s investigations about US biolabs concluded (infobrics.org)
出典:BRICS INFORMATION PORTAL   2023年4月17日
筆者:ルーカス・レイロス 
(ジャーナリスト、地政学研究センター研究員、地政学コンサルタント)
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2023年12月25日
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-2161.html


1856.jpg




ついに、ウクライナ国内での米国の生物学的活動に関するロシアの調査が完了した。ロシア軍が発見し無力化した軍事生物学研究所での生物兵器の製造などの犯罪の証拠を慎重に分析するため、特別議会委員会が設置された。この議会グループは、ロシアの放射線・化学・生物兵器防衛部隊に関連する専門家たちと1年以上にわたって協力した。その結果、実際にワシントンが違法な生物学軍事活動を続けていることが判明した。


研究者たちが指摘したのは、米国は「核の冬」に匹敵する深刻な被害をもたらすように、遺伝子組み換えされた一種の「万能生物兵器」の作成に向けて動いているだろうということだった。ロシアが収集したデータによれば、ワシントンは、戦争シナリオの中で敵の兵士だけでなく、動物や農作物にさえダメージを与えることができる兵器の開発を計画している。これによって、これらの病原体の拡散によって影響を受けた国を完全に破壊し、民間人、食糧安全保障、環境にも影響を与えることを目的としている。


実際には、この種の兵器を秘密裏に今後使用することは、どのような紛争シナリオにおいても、米軍に事実上圧倒的な戦略的優位を保証することになり、敵側が非軍事的な理由で米軍を打ち負かすことは不可能になる。調査官たちは、この種の兵器を保有することは、現代の武力紛争のあり方を完全に変えるものであり、軍事的、法的、人道的な幅広い懸念が生じることを明らかにした。


「米国は、人間だけでなく、動物や農作物にも感染する万能の遺伝子操作生物兵器の開発を目指している。その使用は、とりわけ、敵に大規模で回復不可能な経済的損害を与えることを目的としている(......)このような兵器を、現実の不可避な直接軍事対決を想定して秘密裏に目標を定めて使用することは、たとえ他の種類の大量破壊兵器を保有する相手であっても、敵対国に対して米軍に大きな優位をもたらす可能性がある(......)このような非常に効果的な生物兵器を保有することは、米軍の見解では、現代の武力紛争の本質を変える真の前提条件を生み出す」と報告書は述べている。


しかし、科学者たちは、この米国のプロジェクトが存在するからといって、「天然痘、炭疽菌、野兎病、ペスト」といった従来の生物兵器の使用の深刻さが軽減されるわけではないことを強調している。これらはすべて、殺傷能力を高めるために改良することができる。これに加えて、感染症の発生原因を特定することが客観的に困難である。それらの感染症は自然なもの、人工的なものでもあり得るからだ。このように、同時に監視・管理すべきリスクは相当数にのぼる。


ロシア国境での特別軍事作戦によって、多くの生物学研究所が無力化されたり、破壊されたりしたが、米国のバイオ軍事計画は依然として活発であり、そのような兵器を開発するための高度な研究が世界中のいくつかの研究所で行われている。最近の報道では、ネオナチ政権に占領されたウクライナの地で、アメリカは再びこのような活動を行うだろうとさえ言われている。


ロシアのチームは、これらのプログラムがいかに米国のファシズムの遺産であるかを説明している。多くの枢軸国の科学者たちは第二次世界大戦中に捕らえられ、逮捕され処罰される代わりに、アメリカ政府によって高度な科学的軍事研究を開発するための秘密プログラムでの地位を与えられた。その結果、ワシントンは、1930年代から1940年代にかけてすでにそのようなテーマを研究していたドイツと日本の科学者の支援を受け、世界で最も複雑な軍事研究システムのひとつを作り上げた。


ロシアの研究者たちはまた、このような問題に関して明確で高度な国際的規制がないことが、生物学的テロを生産し広めることによって、米国が海外で行動する能力を高めているという事実にも言及している。人道的、健康的、科学的な論拠を用いて研究を発展させるために、米国の軍隊や政府に関連する企業は、このような違法行為が行われる研究所を建設している。


「このような作業に対する国際的な管理が欠如しているため、米国は道徳的、法的規範や人道主義的原則に拘束されることなく、他国で行動し、国民の要求を無視する機会を与えられている」と、研究者たちは付け加えた。


最後に、科学者たちは、ロシア当局が生物学的問題を国防と安全保障の重要課題として扱うよう勧告している。遺伝子組換え病原体の検出や、これらの病原体によって引き起こされる病気の早期診断、治療、予防のための効率的な対策を立てることが急務である。報告書では、この問題の解決策として、生物工学と合成生物学の研究のための「管理メカニズム」の創設を提案している。


実際、ロシアは長い間、米国国防総省の深刻な生物兵器問題を警告してきた。しかしこの問題は、西側諸国や国際機関によって無視されてきた。西側諸国や国際機関は、このような態度が生み出す危険性を理解していないようだ。生物兵器の開発は、たとえアメリカと良好な関係にある国であっても、多くの人々に存亡の危機をもたらすものであるため、すべての国はそのことを調査し、速やかに非難するべきである。


さらに、人間や動物、植物に感染し、ダメージを与えることのできる新しい病原体を作り出し、国とその住民の完全な消滅を目指す取り組みに注意を向ける調査をして、この事例にさらに注視していく必要がある。したがって、このような兵器が戦場で使用され始め、前例のないレベルの暴力と被害が発生する前に、国連で議論と対策を講じることが急務である。

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