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ヘナチョコ革命 2020年版

世界を変える・・・

差別語「ブラック」を使うモノカキ・平野啓一郎、差別語「ブラック」でいじめに加担

2022-10-05 05:41:30 | 言葉刈り言葉生み

 名誉白人低国の「左翼」完全崩壊の予兆は労働運動や市民運動が率先して差別語「ブラック」を拡散し出した時だったかもしれない。半世紀前の「ブラック・イズ・ビューティフル(黒は美しい)」運動など無視する、ある意味歴史修正主義者とも言える愚行を「左翼」がやったのだ。黒人弁護士ブライアン・スティーヴンソンの著書『Just Mercy』が「黒い司法 死刑大国アメリカの冤罪」と出版社が最低最悪の書名の選択をしたことからも、その知的頽廃の底なし状況は伺える。アメリカでは白人が特権を行使するから司法は当然、「白い司法」と表現すべきだ。そうでないと論理矛盾だ。だが日本低国の「左翼」は十分過ぎるほど愚者なので、差別語「ブラック」が氾濫する社会に媚びて黒にあらゆる悪を含意させて満足する。日本低国には黒を含む名前も多い。大黒 、小黒、 目黒、 石黒、 黒坂、 黒岩、黒崎、黒川、黒柳、黒沢、黒沼、黒沢、黒瀬、黒田、黒石、黒須、黒木、黒江、・・・、要するに、起きていることは、自らをも攻撃して白人におべっかを使う、ただの愚か者の所業でしかないのだ。


 名誉白人は一度でもいいから、ネットフリックスでエイヴァ・デュヴァーネイ『13th -憲法修正第13条-』・『ボクらを見る目』を見るべきだ。差別語「ブラック」使用者は加害者側にいることを自覚すべきだ。


 
 


■平野啓一郎氏、自殺報道について私見「原因となったいじめやブラック企業を放置していいはずがないだろう」
2022年10月3日 13時12分スポーツ報知
https://hochi.news/articles/20221003-OHT1T51093.html?page=1
・・・
 この日、「自殺という方法で、学校でのいじめや職場の過労を『表現』してしまうことがある。手段としてそれを肯定してはいけないので、報道の仕方には規制がある」とつづった平野氏。
 「しかしだからと言って、原因となったいじめやブラック企業を放置していいはずがないだろう。再発防止とは何なのか」と続けていた。


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分断して統治せよ! フランツ・ファノンの体験から

2021-11-26 03:32:59 | 言葉刈り言葉生み
 今現在、超富裕層が特権を行使して人口削減計画始動中ですが、カネが支配する世界では金持ちは何でもできるということです。私が「1億円くれても「ワクチン」接種をしない!」と言い張るのは、このカネで支配された社会への皮肉もこめているのです。多数派は無料で人体実験に参加していますが、理由は新型コロナの恐怖を煽られたためです。人は慌ていると理性を忘れますから、日頃言っていた「政府は嘘をつく」という言葉さえ忘れて、政府の行動計画──「ワクチン」打て打てキャンペーンに参加してしまいます。治験途中の危ない「ワクチン」でさえ、多数派が無料で人体実験に参加した事実は、特に左翼にとっては重い失敗体験として尾を引きそうです。もっとも日本低国に左翼が存在するのかどうかは定かではないのですが・・・。

 この新型コロナ大騒動下でも超富裕層による「分断して統治せよ!」という戦術が採用されています。そう「ワクチン」接種者と「ワクチン」未接種者との分断です。未接種者が新型コロナを拡散しているという大嘘も、このご時世では一定の効果があるのです。


 さて表題についてですが、名誉白人低国では多数の人が嬉々として白人の美意識に従属するのです。だからこそ金髪コンビ(荻上チキ・内田良 )──内田良はこの頃髪を赤く染めている(もちろん髪を染めるのは自由だが、私は白髪を黒く染めている)──は愚劣な校則を差別語「ブラック」を使って「ブラック校則」などと呼ぶのでしょう。
 フランツ・ファノンは文化的強制(フランスの植民地マルティニーク島)によって名誉白人になった黒人ですが、この名誉白人低国では強制ではなく自発的に白人の美意識に従属して名誉白人になるので、そこのへんは区別しておきましょう。
 で、ファノンの祖国フランスがナチス・ドイツに占領されて、ファノンは自由フランス軍に参加します。


自由フランス軍 - Wikipedia

組織[編集]
自由フランス軍の将兵の多くはフランス本土出身ではないフランス人たちだった。約65%が西アフリカ(主にセネガル)の徴集兵であった。他にはフランス外人部隊、モロッコ人、アルジェリア人、タヒチからも集められていた。このため、1944年までパリを見たことのない者が多かったという。
1940年の対独戦では、セネガル人は約17,000人が戦死し多くが捕虜となっていた。白人だけで師団を編制することは困難であり、戦うためには西アフリカからの徴集兵が不可欠であった。また第2機甲師団は黒人で編成される部隊が25%に及んでいた。
1940年の対独戦終了時点で、イギリスにはフランスを脱出した海軍と空軍、それにダンケルクとノルウェーから撤退した陸軍の残余がいたが、休戦を成立させたヴィシー政権に忠誠を誓った者もいたため、この全てが自由フランスに合流したわけではなかった。自由フランスはまず自らの存在をフランス国民と連合国軍に認めさせることが必要であり、その第一歩としてまず領土の確保、具体的にはヴィシー政権軍の守りが手薄なアフリカ植民地の占領を最初の行動目標とすることになった。
*****
 で、戦場で以下のようなことが起きます。






 脱亜入欧にカジをとった日本低国で、1万円札野郎はアジア人蔑視を執拗に拡散しました。白人より下位だが、アジア人より上位だという意識を日本中にばらまいたのです。アパルトヘイト南アフリカ体制下の商社の社員の中には「ホンモノの白人に近づいている」と述べた人物もいますし、東京ではこんな奴が大量得票しています。
★首都東京では人種主義者の石原慎太郎(日本・南ア友好議員連盟(1984年発足) 幹事長)という名誉白人が熱烈支持されていました。 彼曰く――「アメリカでは黒人を使って能率が落ちている。黒人に一人一票やっても南アの行く先が混乱するだけだ、独立してもやっていけない」

 名誉白人の石原慎太郎なら、「おれたちをアジア人扱いにするな!」と叫んだかもしれません。

 というわけで白人の特権社会に生きている私たちは、この日本低国で名誉白人として奇妙な位置づけの中に生きているのです。これでは「人間は平等」という真理を叫ぶことなど不可能かもしれません。さらに反天皇教は数%としか存在しないのですから、この場に及んでも、この国では「人間は平等」という反撃の声が聞こえないのでしょう。

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(白人に手懐けられる──白人の犬になる──ことを渇望する人々が使う)差別語「腹黒い」を使わない黒柳さんはいるのか?

2021-11-09 05:57:04 | 言葉刈り言葉生み

 『あるいは裏切りという名の犬』というしゃれた名前で長い題名の映画があった。忠犬ハチ公という有名な犬がいるくらいだから、犬は飼い主を裏切らないものだ。だから「警察の犬」といえばスパイという意味あいにもなる。小沢一郎をアメリカの忠犬と私は表現していたが、彼の活躍(アメリカの指示で)で小選挙区制が日本に導入され、多党右翼政党独裁の様相を呈してきた。アメリカは二大右翼政党独裁だ。


 長いダサい表題だが、名誉白人は差別語「腹黒い」を使うが、さて名字に黒を含む人は、差別語「腹黒い」を使うのか、についての考察である。差別語「腹黒い」は平安貴族が作った言葉だが、差別語「ブラック」の大氾濫でこの頃息を吹き返してきた。よって差別語「腹黒い」を使う人は、貴族に従属し白人に従属しているということになる。
 貴族を含む超富裕層の人口削減計画始動中の最中では、まことに時宜を得た話題だということだ。



 特権といえば、この世界では超富裕層・白人・男が持っている。男の特権社会の惨さは女ならすぐ理解できるはずだが、男にはなかなか分からない。白人特権も説明も不要だろう。たとえば日本が行う外国人(アジア人)技能実習生制度はアジア人に奴隷労働を強制するものだが、欧米人には絶対強制できないものだ。アメリカでは黒人がベンツに乗っていると、警察に車に止められる。超富裕層特権はビル・ゲイツを持ち出せば十分だ。彼が菅義偉と電話会談をすれば「ワクチン」打て打てキャンペーンが始まる。彼を選挙で選んだ人は誰もいないのに。


 というわけで、差別語「腹黒い」を使うと、超富裕層(日本の貴族)の犬になり白人の犬になるということだ。


★【巨人】松原聖弥 師匠・亀井善行のゲキに「野球の勉強不足。使える頭が全然ないので、もっと引き出しを増やしていきたい」

https://hochi.news/comment/?comid=20211107-OHT1T51234
no nameID: 1eb35b
こういう有望な原石選手を磨き上げられる指導者が見当たらんのが今のGの弱みだが、来季からの亀井さんに、それを期待することとしよう。是々非々で一家言を持って、ハラグロに盾突いて欲しい。


日本には黒を使った名字が沢山ありますね──大黒 、小黒、 目黒、 石黒、 黒坂、 黒岩、黒崎、黒川、黒柳、黒沢、黒沼、黒沢、黒瀬、黒田、黒石、黒須、黒木、黒江、・・・。よって黒に悪を含意してつかってはいけません。「腹黒い」などという非科学な差別語は、平安貴族だけが使っていれば良いのです。


*****


 この返信に加えて、「名字の黒」と悪を含意された黒問題を深く考察します。例えば黒柳××さんが、「あいつは腹黒い」「黒い関係」などと発言したと仮定します。


★竹沢泰子──植民地化の被支配者層は「口を開くや否や彼は自分を責めたてることになる」あらゆる言語の中に白が善で黒が悪であるという価値観の浸透、白人の教師から黒人は学んでゆく。


 白人言語を学べば学ぶほど、非支配層(黒人、アジア人、アメリカ先住民など)は自らは無価値、醜い、悪という価値観を内在化するわけですが、差別語「ブラック」問題でも名誉白人にそれと似たようなことが起きているということになります。だって黒柳さんが黒に悪という価値観を与えている。


 「明治」以降、名字を選んだ人は、黒を含む名字を選んだのですから、黒にマイナスイメージを抱いていたわけではありません。だって江戸時代には黒はプラスイメージでしたから。ところが白人英語の流入によって、警察用語の「クロ」なども生まれます。


 子どもの名前に「悪魔」と付けた親がニュースになりましたが、自分の名字を気に入っている人が、例えば黒柳徹子がその場合には、「あいつは黒すぎる」とは言わないかもしれません。よって松本清張が「黒い霧」などをはじめ黒の書名を使い続けたのは、黒人への偏見とともに、名字が松本だったからという単純な理由があるかも知れません。「ブラック企業」というネット卑語を採用した今野晴貴ですが、彼がその言葉を選んだのは、彼の名字が今野で、名字に黒を含む人ではなかったからという理由もあるのかもしれないのです。


 名誉白人は特権を持つ白人に尻尾を振り続けますが、江戸時代には黒白の価値観が黒の方が上だったために、黒を含む名字の人も多い。しかし白人英語を伴った白人文化の流入によって、白人の美意識に従属し始め、黒人差別小説を書く遠藤周作とか松本清張のようなモノカキも現れた。松本清張の使用した書名「黒い霧」は流行語になり、メディアの記者が使い始める。この悪影響が続く中、差別語「ブラック」が大氾濫。よってメディアから黒に悪を含意した使用法が続くということでしょう。


 遊び心で結論はこうしましょう──だが、多分、黒に悪を含意させて記事を書く記者の名字には黒という文字は含まれない。松本清張がそれを証明している。


追記:差別語「ブラック」を使う金髪コンビ(荻上チキ・内田良 )は、子どもの人権を守る運動をしているはずですが、「ワクチン」打て打てキャンペーンが子どもにまで及んでいる今日、「人道に対する罪」と批判する人もいるのに、二人はなぜか抗議の声さえあげていません。これをどう説明すべきでしょう。何かやっている?私が知らないだけ?

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あるいは白人の犬という名前の名誉白人が使う言葉──差別語「ブラック」

2021-11-09 05:56:13 | 言葉刈り言葉生み

忠犬という名の犬裏切りという名の犬
白人の犬という名の名誉白人
本物の白人に近づきつつある名誉白人
白人に尻尾を振り続けて尻尾が短くなった名誉白人
残った一寸の長さの尻尾で尻尾を振り続ける名誉白人
一寸の虫にも五分の白人精神と嘯く名誉白人
人類の誕生がアフリカだとは知らない名誉白人
テロ国家イスラエルの先祖殺しのように──農民であったユダヤ人は改宗してパレスチナ人になっている──差別語「ブラック」を使い祖先を殺し続ける名誉白人


あるいは白人の犬という名前の名誉白人が使う言葉──差別語「ブラック」





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鳥井一平(「移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)」)の記事で安心する理由

2021-11-09 05:55:28 | 言葉刈り言葉生み

 新型コロナ大騒動下では差別語「ブラック」問題はあまり扱っていないが、寺島隆吉の著書で差別語「ブラック」を発見した時は、かなりショックだった。以下に引用する──。以下は、一部反「ワクチン」派のいう新型コロナ大騒動の究極目的は「世界の共産化」という主張への反論の記事の一部です。


■寺島隆吉『コロナ騒ぎ謎解き物語 コロナウイルスよりもコロナ政策で殺される』あすなろ社、2021年8月15日、第1刷発行
頁153──
 ですから、今の日本あるいは今の世界は、社会主義・共産主義思想とは真逆の方向に突き進んでいるように、私には思われます。つまり次のような流れがいっそう加速しているのです。

※ 生産手段の資本家による独占所有がいっそう強化され、労働者への搾取と奴隷労働はますます深刻化している。
※ 富の分配は「労働に応じて」おこなわれるごころか、ブラック企業がはびこり残業や首切りはやりたいほうだい。まして富の分配が国民の「必要に応じて」おこなわれるというのは、まったくの「絵に描いた餅」。



*****
 
 寺島隆吉といえば英語帝国主義にも反対する知識人でもあるし、ハワード・ジンの翻訳もしている。その彼が差別語「ブラック」を使っているのだ。だって「ブラック・イズ・ビューティフル(黒は美しい)」運動を熟知しているはずなのだ。マルコムXについても詳しいと思うのだが・・・。


 というわけで、差別語「ブラック」問題をやっていると、このような信じられない事件に遭遇することもある。差別語「ブラック」の大氾濫は、英語に堪能な寺島隆吉までにも「ブラック企業」という差別語を使わせてしまう場合があるのだ。この文脈では、鳥井一平(「移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)」)の記事で私が安心する理由は明白だろう。


 






■気がつけば「移民大国」
世界が「奴隷労働」とみる技能実習制度の虚構 「移民大国」日本・私の提言⑤
World Now
2020.12.20


鳥井一平氏=東京都台東区、織田一撮影

 



日本で働く外国人技能実習生は40万人を超え、外国人労働者の「主軸」となっている。長年にわたって「技能実習制度は人権侵害を生む」と廃止を訴えてきたNPO法人「移住者と連帯する全国ネットワーク」の鳥井一平代表(67)は、「新型コロナウイルスで実習制度の虚構があらわになった」と指摘する。外国人労働者の受け入れはどうあるべきか、聞いた。






とりい・いっぺい 1953年大阪府生まれ。93年に「外国人春闘」を組織化。2005年、外国人技能実習生が時給300円で働かされている実態を告発し、支援活動を本格化。13年、アメリカ国務省より「奴隷労働根絶、人身売買と闘うヒーロー」に選ばれる。近著に「国家と移民 外国人労働者と日本の未来」。


――ここ数年急増していた技能実習生は昨年末に41万人971人に達しました。「地域に住む外国人で技能実習生が最も多い」という自治体は38道府県でした。


人手不足が続いているためだ。農業や水産業など一次産業の人手不足の背景には、産地の地方の過疎化や後継者不在といった構造的問題がある。景気が冷え込みでも技能実習生は減らないだろう。


――政府は昨春、外国人労働者の受け入れ拡大を目指して、新しい在留資格「特定技能」をつくりました。「人手不足対策」として打ち出したのに、受け入れ人数は約9000人にとどまっています。


特定技能の労働者を雇用する企業は、膨大な書類を用意しないといけない。中小零細企業はベトナムや中国で直接リクルートできるノウハウも力もない。「それなら、慣れた技能実習生でいいや」となっている。技能実習生として3年働いた外国人は、基本的には特定技能の在留資格が取得可能なので、企業側は「まずは実習生で受け入れよう」と考えている。いまの特定技能の労働者の8割が元実習生ということからも分かる。




――企業が積極的に活用している技能実習制度の何が問題なのでしょう?


技能実習制度の始まりは1990年に新設された在留資格「研修」。93年に1年間は研修生、1年間は技能実習生として日本に滞在できるように拡充され、その後、実習を2年に延長した。2009年の入管法改正で「技能実習」という独立した在留資格になり、本格的に技能実習生の受け入れにかじが切られ、飛躍的に増大した。


初めから「途上国の人材育成」という名目を使い労働者として働かせる狙いだった。多くの技能実習生は来日のために多額の借金を背負う。日本では原則、仕事場を替えることはできないので、どんなに劣悪な労働環境でも働き続けるしかない。そのうち善良な雇用主も「実習生には何をやってもいい」と変貌(へんぼう)し、賃金の未払い、パワハラ、セクハラ、といった悪質な事例が後を絶たなくなる。国際社会からも「奴隷労働」と批判される始末だ。




記者会見で過酷な労働環境を訴える外国人実習生たち=2019年、名古屋市
――「技能実習制度は日本産業を腐らせる」とも指摘されています。


技能実習生のなかには、単純作業を積み重ねるなかで、先輩の仕事をみてスキルアップする者もいる。会社にとっては手放したくない精鋭になるわけだが、多くは3年、長くても5年後には帰国する。そして、新人の技能実習生と入れ替わる。そのうち現場で技能を教える人がいなくなる。


技能実習制度は、事業を一時的に活性化させる「特効薬」にはなるが、産業の担い手づくりにはならない。


――新型コロナウイルスの感染拡大で人の移動が制限され、技能実習生が来日できない状態が続いています。


コロナ禍で技能実習制度の虚構がはっきりした。いま政府は実習生の職種の変更を認めている。「実習制度の目的は途上国への技術移転。それには、職場を固定し、職種も限定したほうが効率的だ」と主張してきたのにだ。帰国しようにもできない技能実習生の救済措置と言っているが、結果的に新たな実習生が来ずに困っている産業に移動してもらい、働いてもらっている。




こうなると、「技能実習生ってなんだろう?」となる。初めから、労働者として受け入れると明確にしている特定技能への試用期間、と言ったほうがまだ正直だ。




鳥井一平氏=東京都台東区、織田一撮影
――どのようにすべきでしょう?


日本のこれまでの外国人受け入れ政策は「場当たり」だった。1980年代の好景気の人手がほしいとき、正規の在留資格がない外国人の在留を容認。非正規在留者が約30万人まで増えると、「これはまずい」と、89年に入管法を改正して日系人が労働者として在留できるようにした。大勢の日系ブラジル人らか来日したが、リーマンショックで帰国させることにし、社会問題化した。そこで政府がひねり出したのが技能実習制度拡大だった。


早く技能実習制度をやめて、国が外国人の受け入れに責任を持つ「雇用許可制」に替えるべきだ。政府がハローワークを活用し、国内で労働者を求める企業と、送り出し国の政府機関を通じてマッチングし、外国人労働者の雇用を許可することになれば、人の移動の間に介在する中間搾取者を排除できる。実習生が多額の借金をするのも、送り出し機関や送り出し機関への紹介者など、多くの中間搾取者への支払いがあるからだ。


――人手不足でなければ外国人労働者を受け入れる必要はないんでしょうか。


私たちは「日本は外国人労働者を受け入れている国」と思っている。実は海外に永住したり長期滞在したりしている邦人は18年時点で140万人もいる。加えて、短期で海外に滞在する人がたくさんいる。当然、私たちが海外にいるとき、人権が守られ、労働環境が整っていることを望むだろう。同じ事を、この日本社会でも、国際的な人権、労働基準を担保しよう、ということだ。受け入れる、受け入れない、の議論に終始するのではなく、この社会を一緒に担う仲間をどうつくっていくのか、という発想に立った移民政策を練り上げる必要がある。外国人を労働力としか見ないで「共生」というのはごまかしだ。労働者と生活者を分けて考えるのは間違っている。






織田一
朝日新聞機動特派員


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