いじめ(虐め)で故郷を捨てた白石麻衣
■抒情小曲集
室生犀星
https://www.aozora.gr.jp/cards/001579/files/53241_49665.html
小景異情
その一
白魚はさびしや
そのくろき瞳はなんといふ
なんといふしほらしさぞよ
そとにひる餉げをしたたむる
わがよそよそしさと
かなしさと
ききともなやな雀しば啼けり
その二
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食かたゐとなるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや
その三
銀の時計をうしなへる
こころかなしや
ちよろちよろ川の橋の上
橋にもたれて泣いてをり
その四
わが霊のなかより
緑もえいで
なにごとしなけれど
懺悔の涙せきあぐる
しづかに土を掘りいでて
ざんげの涙せきあぐる
その五
なににこがれて書くうたぞ
一時にひらくうめすもも
すももの蒼さ身にあびて
田舎暮しのやすらかさ
けふも母ぢやに叱られて
すもものしたに身をよせぬ
その六
あんずよ
花着け
地ぞ早やに輝やけ
あんずよ花着け
あんずよ燃えよ
ああ あんずよ花着け
いじめ:自分より弱い立場にある者を、肉体的・精神的に苦しめること。
意地悪:わざと人を困らせたりつらくあたったりすること。またそうするさま、人。
■白石麻衣
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E7%9F%B3%E9%BA%BB%E8%A1%A3
群馬県の中学校に在学中、学校でいじめを受けて不登校になり[13]、卒業後は母親と共に埼玉県へ引越し[14]、同県の女子高等学校へ進学[10]。高校2年生の時まで保育士を目指し[15]、保育関係の選択授業や検定試験を受けていたが[16]、高校3年生の時に進路相談で音楽の専門学校を知り、夏休みに体験授業を受けたことがきっかけで音楽の専門学校へ進学[17]。両親からは短期大学を勧められたが音楽の道で頑張ることを約束し説得した[17]。専門学生時代は歌のレッスン、リスニング、音楽理論、ゴスペルを学び[10]、SPEEDやPerfumeのような小規模のダンスボーカルユニットを目標に勉強していたが[15]、担任講師から勧められ乃木坂46の1期生オーディションを受験する[18]。
■篠本634『乃木坂46物語』集英社、2015年
頁21──
故郷を捨てた少女 白石麻衣の場合
白石麻衣は、故郷にあまりいい思い出がない、と語る。彼女の出身は群馬県。しかし、それを口にすることは、ほぼない。
ラジオやテレビでほかのメンバーが「秋田県出身の生駒里奈です」「北海道出身の橋本奈々未です」。そう自己紹介していても、彼女だけ「23歳の白石麻衣です」と、出身地を削るのだ。
中学時代。
彼女は学校で同級生に“意地悪”をされていたという。それが原因で、不登校となった。 2015年現在、女性ファッション誌『RAY』のモデルとなり、誰もが憧れる彼女しか知らない者からすると、信じられないかもしれない。
「正直、東京に行きたくて仕方ありませんでした。それまでの生活も嫌いだったし、ちっちゃい頃から姉が買っていたファッション雑誌の中に写っている東京に憧れていたんです。洋服屋さんもいっぱいあるし、ショッピングする場所もある。原宿にも行ってみたかった。でも、雑誌に書かれている"楽しい生活"は、地元ではできると思えませんでした」
中学卒業後、彼女は、そんな故郷から飛び出し、母親とともに埼玉に移住。埼玉県内の高校へ進学する。新たな高校生活は夢のように楽しかった。友達もたくさんでき、“まぶしいくらいの青春時代”を送った。