このところ女性の「おひとりさま」というのがトレンディならしい
私もひとりで行動するのにはなんの抵抗もない、、ということで今日はちょっと自分への「ご褒美」ひとりで横浜みなとみらいへ「フジ子・ヘミング」のコンサートに出かけてきました。
はやめに着いたのでロビーでグラスワインをいただいたりしてひとときの贅沢気分。
さて、フジ子・ヘミングさんですが、ショパンとリストで有名なピアニストキャリア途中で聴覚障害を負い、その後デビューCD「奇跡のカンパネラ」が99年に注目されたことで知られるようになりました。一度生で聞いてみたいと思っていたのが今日実現したというわけです。
ゆっくりとステージに登場されたフジ子さん、、、黒のふわっとしたフェミニンなお洋服のところどころに赤のお花がついていて髪にはかわいらしいリボンが、、、ピアノのお隣でニコっとされて腰かけられました。
プログラムはショパンの有名なノクターンに「華麗なる大ワルツ」と続きます
ショパンの弾き方って特にピアニストによってさまざま。本当に好みの問題だと私は思う。
彼女の場合、わりと感情をおさえて表現するような・・・あん、音楽を文章にするのってむずかしい特に、今日のワルツもテンポはおさえ気味、、若いピアニストならばもっと華やかさを強調したのではないかと思う。
次にラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」ファンの多い曲だと思うけれど、、このあたりからは完全に彼女の世界
私はピアノは自分で弾くことが好きで、それほどピアニストの演奏を聞いてはいないし、ましてやそれを批評できるほどの実力も持ち合わせていないが、、、素人考えで思うに、ピアニストってだれにでも自分の世界があって、聴衆をどれだけその世界にひきこめるか、が実力なんじゃないかなぁって。
その意味では、もうこの時点で私だけでない、み~んな彼女の世界へすっかり入りこんでいた。
ラヴェルが終わったときに突然沈黙の空白が・・・・え?どうしたの?って思い双眼鏡で彼女の様子をながめてみる。頭をおさえたり、額に手をやったり、、、1分ほどの沈黙が流れる
だれもが思ったでしょう、「気分でも悪くなったのか?」「今日はこれで中止?」と。
ところが、その後小声が聞こえて、、、今日はプログラムで予定されていたリストの「春の夜」が弾きたくないと・・・そして彼女はまた童女のようにニッコリと笑った。
聴衆からも笑いがもれ、、もうだれも文句など言えない「彼女の世界」ができあがっていた。
弾きたくない「春の夜」のかわりに、今日はそんな気分だったのでしょう、ショパンの「エオリアンハープ」(エチュードの1番です)が演奏され、最後にはやっぱり「ラ・カンパネラ」
彼女の十八番とは言え、同じ演奏は2度とできないはず。今日の彼女の気分で、今日のピアノで、今日の聴衆で、、あの演奏ができたはず。絶対にCDなどでは味わえない、、、テクニックとかってことを超えた感動があった。
聴衆全体が同じ気持ちになったというような、彼女と同時代に生きて、今日同じ空間を共有できたことがとてもハッピーに感じられたのは私だけでなかったでしょう
最後にカルテットと一緒にショパンのピアノ協奏曲第1番聴力障害のせいか、すこ~し弦とずれているかと感じた部分もあったけれど、もうそんなことはどうでもよかった。
完全に彼女のとりことなって、アンコールのお土産までいただいて、ホールをあとにした
こんなに感動したコンサートは初めてかなぁ、、ってひとり思いながら外に出てみると、みなとみらいの観覧車がとってもきれいでした
たまにはこんな「おひとりさま」の贅沢もいいものですね。
フジ子・ヘミング 公式サイト
私もひとりで行動するのにはなんの抵抗もない、、ということで今日はちょっと自分への「ご褒美」ひとりで横浜みなとみらいへ「フジ子・ヘミング」のコンサートに出かけてきました。
はやめに着いたのでロビーでグラスワインをいただいたりしてひとときの贅沢気分。
さて、フジ子・ヘミングさんですが、ショパンとリストで有名なピアニストキャリア途中で聴覚障害を負い、その後デビューCD「奇跡のカンパネラ」が99年に注目されたことで知られるようになりました。一度生で聞いてみたいと思っていたのが今日実現したというわけです。
ゆっくりとステージに登場されたフジ子さん、、、黒のふわっとしたフェミニンなお洋服のところどころに赤のお花がついていて髪にはかわいらしいリボンが、、、ピアノのお隣でニコっとされて腰かけられました。
プログラムはショパンの有名なノクターンに「華麗なる大ワルツ」と続きます
ショパンの弾き方って特にピアニストによってさまざま。本当に好みの問題だと私は思う。
彼女の場合、わりと感情をおさえて表現するような・・・あん、音楽を文章にするのってむずかしい特に、今日のワルツもテンポはおさえ気味、、若いピアニストならばもっと華やかさを強調したのではないかと思う。
次にラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」ファンの多い曲だと思うけれど、、このあたりからは完全に彼女の世界
私はピアノは自分で弾くことが好きで、それほどピアニストの演奏を聞いてはいないし、ましてやそれを批評できるほどの実力も持ち合わせていないが、、、素人考えで思うに、ピアニストってだれにでも自分の世界があって、聴衆をどれだけその世界にひきこめるか、が実力なんじゃないかなぁって。
その意味では、もうこの時点で私だけでない、み~んな彼女の世界へすっかり入りこんでいた。
ラヴェルが終わったときに突然沈黙の空白が・・・・え?どうしたの?って思い双眼鏡で彼女の様子をながめてみる。頭をおさえたり、額に手をやったり、、、1分ほどの沈黙が流れる
だれもが思ったでしょう、「気分でも悪くなったのか?」「今日はこれで中止?」と。
ところが、その後小声が聞こえて、、、今日はプログラムで予定されていたリストの「春の夜」が弾きたくないと・・・そして彼女はまた童女のようにニッコリと笑った。
聴衆からも笑いがもれ、、もうだれも文句など言えない「彼女の世界」ができあがっていた。
弾きたくない「春の夜」のかわりに、今日はそんな気分だったのでしょう、ショパンの「エオリアンハープ」(エチュードの1番です)が演奏され、最後にはやっぱり「ラ・カンパネラ」
彼女の十八番とは言え、同じ演奏は2度とできないはず。今日の彼女の気分で、今日のピアノで、今日の聴衆で、、あの演奏ができたはず。絶対にCDなどでは味わえない、、、テクニックとかってことを超えた感動があった。
聴衆全体が同じ気持ちになったというような、彼女と同時代に生きて、今日同じ空間を共有できたことがとてもハッピーに感じられたのは私だけでなかったでしょう
最後にカルテットと一緒にショパンのピアノ協奏曲第1番聴力障害のせいか、すこ~し弦とずれているかと感じた部分もあったけれど、もうそんなことはどうでもよかった。
完全に彼女のとりことなって、アンコールのお土産までいただいて、ホールをあとにした
こんなに感動したコンサートは初めてかなぁ、、ってひとり思いながら外に出てみると、みなとみらいの観覧車がとってもきれいでした
たまにはこんな「おひとりさま」の贅沢もいいものですね。
フジ子・ヘミング 公式サイト
今日のフジ子さんの演奏は
きっと ハイジさんの中にいつまでも いつまでも
残りますね!!
そうした 心に残る演奏・・って
「やったぁ 今日は儲けたぞ!」なんて 思ってしまいます
心が打ち震えて
感動するコンサート・・
絶対にCDや DVDでも伝わらないものがありますね
私も 忘れられないコンサートがいくつかあります
日曜日に 茅ヶ崎市民会館で
チェコの国立劇場の日本公演でオペラ「カルメン」を見てきました
ヒトの声もまた
繊細にして 大胆な
表現豊な楽器と同じですね
私もハイジさんを見習って
いい音楽をもっと聴きます
彼女のように自分の世界を創り上げて、人々を引き込んで、お腹いっぱいに満たしてくれる人は素晴らしいですよね。多くの人をhappyにしている。
そういう意味ではトム・クルーズもサイコー!
同性ながら彼の笑顔にはやられちゃいます。。(変な意味じゃないですよ!)
だから微笑ましい話題の限りではPR込みの努力を私も見守りたいと思いますね。(前の記事と混ぜてスミマセン)
勉強になり、楽しく読ませてもらってます。
今後ともヨロシクです!
>ともちゃんへ
プラハの国立歌劇場では、日本の若手歌手が活躍しています。彼女の十八番は、蝶々夫人。今年が3シーズン目で、来シーズンも歌うことが決まりました。
海外で活躍する日本人は多いですが、実業の世界と違って、音楽の世界は、飛びっきり厳しいだけに、頭が下がります。
と、思っていたら、こんな意見も。
欧州の人々は、いわゆるクラシック音楽だけでなく、東洋の音楽などにも興味を拡散させていて、その穴を埋めるのが、日本人、中国人、韓国人などの東洋人との指摘。なんで、日本人は、邦楽に興味を示さず、欧州のクラシック音楽を有難く思うのか?明治以来の脱亜入欧がいまだに、続いているのか?との指摘をする人に出会いました。
欧州のクラシック界で活躍している人たちは、いろんな意味で、よそ者です。地元の人にいろんな嫌がらせを受けながら、日々修練するとともに、邦楽の著名人を紹介する努力を続ける人もいます。
私は、難しく考えずに、「いいものは、いい」というスタンスです。ハイジさんの感動ぶりを知り、それでいいんじゃないかな?と思いますがが、皆さんは、いかがでしょうか。
追伸:今日からオスロに来ています。もう夜の12時なのに、まだ真っ暗になりません。
てつ
ご自身が持たれている豊かな個性が演奏にも繁栄されて、きっと聴く人達をひきつけ感動させるのでしょうね
フジ子さんの人生そのものがピアノに表現されて
いるのかも知れません…なんて、少し大げさかしら
激しくも哀愁をおびた「ラ・カンパネラ」
フジ子さんのライブで一度聴いてみたいです
又、是非当方ブログへ遊びにいらして下さい。
海外で活躍する日本人は多いですね
てつさんの聞いた話のような事を私も聞いた事があります。
でも そうした考えも分からないでもないのですが
寂しい考え方だと思います
良いものに 個性を吹き込む・・・
これは イタリアオペラをロシア人が演じようと
いわんや 日本の三味線をアメリカ人が奏でようと
そこに新しい何かが生まれたら・・・
それこそ 素晴らしいものだと・・・
そんな風に応援したくなります
それは 真似する事ではないですね
新しい何かをまた 創造する事だと思います
クラシックは 古いものの演奏を繰り返す事じゃなく
新しく出てきた演奏家が
そこに新しい想像を膨らませて創造していく
新しい芸術の表現方法だと・・・
な~~んて 熱く語ってしまいました
今日はさっそくイメージが消えないうちに・・・と思い、勝手に「ハイジ・ヘミング」を決め込み(笑)「エオリアン・ハープ」の楽譜を取り出してきました
う~~ん、イメージは完璧なんだけどなぁ、、弾いてみると、そこにはものすごいギャップが
でも、こんなものですね、人生って・・・
なんでもイメージどおりにいったらおもしろくもないし、努力することも忘れてしまいますよね、、って相変わらずのプラス思考でまとめてみました
トラバさせて下さい。