ハイジの徒然なるままに

なにげない日々にもたくさんのワクワクがあるはず・・・ある英語講師の毎日です♪

シャコンヌとドリー組曲

2005年05月23日 | ピアノ
舘野泉さんを追ったドキュメンタリー番組「奇跡のピアニスト」が放送されました感想としては少し焦点がしぼりきれていなかったような。西田ひかるのナビゲーションもいまいちか・・・私としてはもっと舘野さん自身のコメントや演奏を見たかったのだが。

中で興味を持ったのはブラームスが左手のために編曲したバッハのシャコンヌこれは当時シューマンの奥さんだったクララ・シューマンのために書かれたとのこと。ピアニストだったクララが腱鞘炎で右手が使えなくなっていたとか。それにしてもなぜそこまでして・・・・そう、ブラームスとクララは特別な関係だったそうだ(気ままなViolaさんのブログより)

お話変わって、私が最近弾いたフォーレ作曲の「ドリー組曲」(オリジナルは連弾曲ですが独奏版もでています。「ドリーの庭」が特にお気に入り)この曲もどうやら曰く付きもともとこの組曲はフォーレが知り合いのアマチュア歌手エンマの幼い娘(愛称ドリー)の誕生日を祝うために毎年1曲ずつ書かれたものだそうだ。でも単なる知り合いのお嬢さんに毎年曲をプレゼントおかしな話ですよねぇ~
エンマは後にドリーを連れてドビュッシーと再婚
ところがところが、、時が経ってドリーが亡くなってからわかったこと、ドリーは実はフォーレの実の娘だったとの説が有力となった。つまり「ドリー組曲」は父から娘へのメッセージだった

私がピアノを続けている理由はいくつかあるけれど、、ひとつには作曲家の気持ちを考えるのが好きというのもある。フォーレがどんな気持ちでこの曲を書いたのだろう?といろいろな思いをめぐらすのはとても楽しい

同様にバッハはどんな時代にどんな思いでシャコンヌを作ったか・・・そしてブラームスはどんな思いでクララ・シューマンのために編曲したのか・・・なんてワクワクそしてその曲を舘野泉さんがどんな思いで演奏されるのか・・・と考えると何倍にも楽しめるような気がします。

いつかそんな作曲家の国をたずね少しでも彼らの気持ちに近づいてみたい・・・常に私の人生の "to-do list"の中のひとつの重要項目となってます

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5 コメント

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ならばウィーンでしょう (てつ)
2005-05-23 14:45:02
数多くの作曲家、演奏家を生み出し、育てたのがウィーン。



盲目のピアニスト・梯さんは、「ウィーンの森を歩き、小鳥のさえずりを聞くと、『あー、ベートベーンやシューベルト、モーツァルトは、この音を聞いていたんだ」と話してくれました。



今年は、5年に一度の、ショパン・コンクールがワルシャワ(ポーランド)であります。



ハイジさんは、「戦場のピアニスト=the pianist」をご覧になりましたか?全編、ショパンのせつない、そして悲しい曲が流れ、なんとも言えぬ重たい映画です。



ウィーンには、日本人音楽留学生が1000人以上もたむろしています。ほとんど(99・9%)が、箔をつけるための留学で、音楽家としては大成しないのが現実。高い授業料を日本人から毟り取る人々(妖怪かな)が渦巻く町です。(日本の某大学の先生たちも、キックバックをもらっていると推定されます)。ま、ようするに、観光客を含め、ブランド好きの日本人を、よってたかって、「食い物」にしているのがウィーンという町です。



ちなみに、ウィーンに1年居ただけで、何もしないのに、某音楽教室で教えるピアノ教師のお手当は3000円上がるそうな。



まったく、日本人のブランド好きには、あきれます。



ブランドの鞄や服を着るなら、”運転手付き”の車に乗ってくださいってことですね。それも、ベンツかBMW限定(アウディ、ボルボも可)ですよと。





てつ
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その街の色 その街の音色 (ともちゃん)
2005-05-24 17:37:02
ヨーロッパを訪れて一番感動するのは

ここぞ まさに・・・今まで見聞きしてきた絵画や

音楽の故郷である・・という

再認識ができる事



この風景があったからこそ

あの絵は生まれた

この太陽の光りがあったからこそ

この色が生まれた



そこには 何の作為も無理もなく

ただ自然に生まれ

自然に育った・・という事を感じます



行く先々で それを感じる事ができた事を

なによりの欧州在住の宝物と感じています



音楽もしかり・・・ですね



ウィンナー ワルツは ウィーン子の演奏には

かなわない・・と言われますが

その真偽はいかにせよ



やはり

生活の中から生まれた音楽は

DNAに組み込まれているのではないか・・と思います



日本のように どこでもかしこでも

音が氾濫して

これでもか これでもか・・と

BGMを流せばいいものではなく



吹く風に

歩く石畳に

太陽の光りに

音楽は生まれるものだと思います



てつさん・・・



私も日本人のブランド嗜好には頭が痛い1人です。

いえ・・・片腹痛い1人です。



シャンゼリゼの ビトンの店の前に

長蛇の列を作る日本人・・・

皆 嬉々として並んでいるのですが

知り合いのフランス人に言わせると

黄色いサルの行列でしかない・・



あああああ・・・・・

恥かしい・・・



ヨーロッパのあちこちで そんな恥かしい光景を見ます

ブランドには ブランドをもつべき素養が必要・・

・・・あ・・

これ以上書くと

ハイジさんの趣旨からずれます・・・ごめんなさい



音楽は当然にして生まれるべくして生まれた街があり

それを受け取れる側としては

享受できる事を 幸せと感じずにはいられません。





ひとつの音楽から 

魂の揺さぶりを 

いつまでも感じていたいです

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街の色、街の音 (ハイジ)
2005-05-24 19:14:53
そうでした・・・音楽だけじゃないですね私は絵画などは全くわからず、、、あしからずでもきっと感じるものは一緒なのでしょう。



てつさん

「戦場のピアニスト」見るチャンスを逃してしまいました。なかなか3時間あけることが難しく、、しかも実は私ビデオもDVDもない生活をしていますこのあたり、とってもアナログ(単なる時代おくれ?)なのかも(笑)



ショパンコンクール・・・はやいですね。ユンディ・リーからもう5年とは今年はどんなショパンを聞けるのかとっても楽しみ
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「バッハ」に惹かれて (philjoy)
2007-04-20 19:11:07
 かってに面白そうな記事を読ませていただいています。バッハは最も好きな作曲家の一人です。中でも無伴奏チェロなどの地味な曲や、飽きずに実験を繰り返しているようなピアノ(チェンバロ?)曲が好きです。子沢山でお金にシビアだったなどと言われていますが、作曲しているときは完全に遊びきっているのが感じられます。DNA構造を直感でつかみとったか、そこに歩み寄った人というのが私の中で一番しっくりくるバッハのイメージです。
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「バッハ」に癒されて (ハイジ)
2007-04-21 14:00:45
philjoyさん♪
こんなに懐かしい記事までさかのぼっていただいて光栄です
自分でも、「へぇ~こんなこと書いていたのね?」って感じです。
バッハが「DNA構造を直感でつかみとった」というのは私の中でも近いイメージです。
疲れているときになぜかバッハを弾きたくなる。。。あの対位法によって私のDNAもキレイに並べかえられる?なんてハズはないですが
なぜか落ち着かせてくれ疲れを癒してくれます。
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