言の葉

気の赴くままに、ひたすら詩を綴っています。

牡丹桜

2011年04月21日 | Weblog

全てを奪いつくすような紅が
青いはずの空を覆っていた

掴もうとして手をのばしたら
指先が真紅に染まっていって
やがて線になってしまった

幾重にも重なる牡丹桜には
薄っぺらい僕の気持ちなど
けっして分かるまい・・・