難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

難聴のM子さんの高校生活

2006年05月09日 13時39分05秒 | 生活
くるみパン難聴のM子さんは、高校に入学して一ヶ月。先日、お母さんに会う機会があった。
M子さんが入学するにあたって、学校側がいろいろな配慮をしてくれたそうだ。
お母さんとボランティアが「M子さんの聞こえについて」という資料も作成し、関係者に説明が行った。教職員の皆様にご理解いただきたいこと、保護者の皆様にご理解いただきたいこと、聴覚障害の等級やノートテイクの方法、オージオグラムや人工内耳、FM補聴器の説明まである。
医学的な説明、聴覚障害の客観的な説明が効果があったと思う。

M子さんが「「クラスの皆さんへ」を、クラスの仲間の前で話した。お母さんによると、M子さんは少し涙ぐんでしまったそうだが、頑張って話したと。よ~し、頑張ったね。偉い!おじさんも負けないぞ。

「こんにちは。同じクラスのM子です。私はこの学校で、皆さんと高校生活を頑張ろうと思っています。でも、耳が聞こえないので、次の点に気をつけて頂くととても助かります。よろしくお願いします。

1.後ろ向きのとき、本を読んでいるときに話しかけられても、分かりません。
話しかける前に肩を軽くたたいたり、手を振ったりして教えてください。
2.唇の動きを読み取ることにより、言葉を理解しています。(口話といいます。)口元や顔をかくさないで離してください。
3.少しゆっくり、はっきり話してください。
話が分からないときは、「もう一度お願いします。」と言いますので、面倒がらないで、ゆっくり話してください。
4.話が通じないとき、時間がないときは紙に書いてください。」

5月16日に、高校で授業を保障するノートテーカーのスタッフ会議が開かれる。これには、中学校の担任の先生や中学時代のノートテイクのボランティアの方、新しいボランティアの方が参加する予定だ。

ラビット 記
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