難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

何というか、難聴者のコミュニケーション(2)。

2010年04月05日 00時02分21秒 | PHSから
この項は、まだメモ程度のもので、何かしら論考を述べると言うほどのものではない。

○難聴者、中途失聴者とろう者は、同じ聴覚障害者と言われる。
しかし、聴覚機能が一部残っているか先天的に失っているかという大きな違いがある。
そのことが言語を音声語と手話にわけることになったと思われる。
これは、同じ聴覚障害をもつ人の意識や行動に大きな違いをもたらした。言語は同一性(アイデンティティ)を規定する大きな要素だからだ。

○難聴者団体は難聴の理解を求め、補聴器、磁気ループ、字幕、要約筆記、読話と多様なコミュニケーション手段と聞こえのバリアフリーを要求した。
ろう団体はろう者の人権を主張し、手話を普及している。

同じ聴覚障害を持つ人がそれぞれの組織を結成して目的の実現のために運動している。

○しかし、聴覚機能の障害を持つことと関係性の障害を持つことは同じだ。
関係性の障害を補うために、片や聴覚機能の活用と補完手段を片や手話で対応しようとしている。

関係性の障害というのは医学モデルではない。社会的な障害モデルだ。
関係性の障害を共通に持つということはこの共通点を追求する中で、お互いに社会的差別の解消という大きな利益が得られるのではないか。


ラビット 記

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