難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

昨日、業務引き継ぎ終わる。

2012年03月24日 07時49分21秒 | 障害年金問題
昨日、業務引継書を元に、上司と同僚に業務内容を説明した。
これで、在職した仕事はけじめが付けられた。
その後、人事異動の内示が発表されて、後任が分かった。
これで、33年間と1ヶ月の企業人生も終えることが出来る。

難聴者として、企業の中で業務を遂行するのは並大抵のことではない。
電話やミーティング、会議、立ち話、飲み会などコミュニケーション不全の状況は業務にも自身のモチベーションや精神状態にも大きく影響する。
求められる職責が果たせないと見られれば昇格どころか降格やライン離脱もある。

難聴の進行の度合いにより、補聴器と指向性マイクの併用、ワイヤレスマイクの利用、手話通訳、要約筆記の利用などして来たが、いずれも限界を感じ、4年前人工内耳の装用に踏み切った。
結果的に、聞こえていた側の補聴器が使えなくなったので、反対側の人工内耳装用はタイミング的にも良い結果となった。

2006年から3年間、要約筆記をあらゆる会議に付けて、執務していた時が一番仕事にやりがいを感じていた時だった。しかし、コストダウンの対象に要約筆記者の派遣費が対象になり、これに抗することが出来ずになくなってしまった。
これを難聴者の日頃の努力や個人的な性格により、通訳や聴覚補償が左右されるとすればそれは「強い」難聴者、「要領のいい」難聴者だけがその恩恵にあずかることになる。

企業人生で、難聴者の就労の実態とその保障制度の方向を見据えた活動が必要なことが分かったのがもう一つの収穫だ。

ラビット 記

最新の画像もっと見る

コメントを投稿