難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

「なんくるないさー」を見て・・

2011年03月05日 12時57分09秒 | 難聴一般
日テレの耳の日特番、今井絵理子の「なんくるないさー」を見て、印象に残ったシーンは最後に礼夢くんがドラムスティックを叩いているところ。
母親の今井絵理子と離れたところで、ドラムセットの後ろでスティックを叩いている姿は自立した礼夢くんを暗示しているようだった。
母親と違った音楽に関わりかつ彼の独立した表現方法を身につけていくのではないか。

もう一つは、ろう学校の子供たち。
ほとんどの子供たちが補聴器をしていた。中には人工内耳の子供たちも多いだろう。
今井絵理子はマイクなしでしゃべっていたけれど声が届いていたか気になった。
こういう施設は必ず磁気ループがある。ピンマイクで歌えな伝わったかもしれない。

関東ろう学校のPTAで歌うシーンもPA(音響設備)がないアクシデントとかでていたが、あれは体育館のようなところはスピーカーの音は反響して聞こえないので使わないで、代わりに磁気ループが入っているのだろう。今井絵理子はピンマイクを持って歌っていたがそれが磁気ループ用のマイクでは。

家の中で今井絵理子が話しかけている礼夢くんが顔を見ていないのも気になった。人工内耳も含めて聴覚補償を考えても良いのではないか。
今の聴覚障害を持つ子供たちの中には聴覚補償と手話、読話とコミュニケーション手段を多角化したスーパーデフの子供たちが育っている。

コミュニケーション方法が手話だろうと聴覚補償だろうと今の社会で聴覚障害者が生きるにはどうしても差別を受けるのだ。
だから個々の障害に応じた合理的配慮を提供する社会を求めている。


ラビット 記

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