ハワイの風さんからの便りです
「成功する難聴者が持つ4つの特徴」というのは刺激的だ。
自分の体験を振り返っても、難聴は特別な障害でないこと、努力が必要なことは教わったが自信を持つこと、努力の具体的な方法は教えられなかった。
ろう者と違い、ピア・メンターやロールモデルになる難聴者との交流はない場合がほとんどだ。
中には血涙を絞るような努力をして、社会の一線にいる難聴青年もいなくはないが、コミュニケーション支援制度など社会資源の利用、開拓をせず、コミュニケーション・スキルの低いままでいる難聴青年の方が多いだろう。
普通に、社会の中で力を発揮できるように学校の中で力を身につけてもらいたい。エンパワメントで難聴者は力を発揮できる。
ラビット
………………………………
ラビットさん
昨日から明日まで、6年生のフィールドトリップで近くのキラウエア山へハイキングに毎日行っています。ハイキングコースがたくさんあるのです。一度ぜひいらしてください。
例の私が関わっている難聴の男の子のことです。
> アメリカの難聴の子供でも個人教授があるのですか?
難聴の為に学習が遅れてしまう点もあると思いますが、彼の場合、変な発音を笑われて以来友達ができずいつもポツねんとしています。休み時間なども一人でいることが多いです。
もしかしたら軽い欝か情緒障害があるかもしれません。授業にも身が入っていない様子。本当の学力はあると思いますが、勉強する気がでていない様子です。
難聴のために学習が遅れることは直接はないと思いますが、疎外感からやる気を失って徐々に学力低下、というコースは大いに考えられます。
私の役目はとにかく、私も難聴であるけど、情報保障さえちゃんとしてもらえば普通社会でちゃんとやっていけることを彼に伝えることだと思っています。
情報保障の一つとしての手話も言語の一つとして把握し誇りに思ってもらいます。クラスメートにも手話に関心を持ってもらうためいつでも手話を使っています。
勉強への意欲はこうした環境を整えてから初めて起こることです。聞こえないことをノーマライズする。
つまり聞こえなくても人間としての価値は減らない、ということを彼自身を含め周りのピアにも理解させること、が私の役目です。もちろん勉強も手伝いますが。
難聴児の親や先生方への講演会ではぜひ、上記のようなことに加えてセルフエステイーム 、ピアサポート、メンター、ロールモデルなど心理的側面についてもお話ください。
私も聴講(参加)してもいいですか。
先日送信されて来たHLAAのニューズレターに、今年のHLAAオクラホマ大会であったシンポジウムの記録がでていまして、それはまさに、一般社会にうまく適応し成功している難聴者の条件は何か、といったテーマでした。
パネラーの一人、クリコス博士の発言によれば、適応能力があって成功する難聴者には大別して次の4つの特徴があるといいます。
1)自覚と認識ーー自分が難聴であること、難聴がもたらすチャレンジ(障壁)の両方を認識している。
2)問題解決への責任を負うーー難聴になったのは自分のせいではないが、難聴であることから起こる問題に対しては自分に解決する義務があるという姿勢。
周りのせいにしない。問題解決への所有責任を持つ。
3)必要で適切な援助を周囲に求めるーー問題解決のために行動を起こす。つまり、周囲(カウンセラー、友人、家族など)にヘルプを求めたり、新しい知識を学ぶ(本、後援会
> 、ピアサポートグループなどに参加する)。
4)外交的、楽観的、リラックスしているーー難聴だからといって人間としての価値は減らないという自尊感情(セルフエステイーム)を持っている。心配したり悲観ばかりしない。
クリコス博士がいうには、上記の4要素を持っているかどうかは聴覚障害の軽重に全く関係ない、ということです。
難聴の度合いが軽くても悲観的で落ち込む人はいるし、重度の聾者でも立派に社会で適応できている人がいるのを見れば明らかですね。
こういった4条件を備えるには、障害の程度よりも性格と難聴になった年齢がむしろ関係しているといいます。そして、積極的な家族や友人のサポートがある難聴者の方がより適応能力が優れている、ということです。
ということは!!!難聴児には明るい未来がもう開けているのです。若いうちから難聴なのでそれだけで適応能力が備わっている、ということです。
それに、両親や周りの人の難聴に対する態度次第(周りのサポート)ではいくらでも楽観的、積極的な大人になれるということです。
いまから悲観しているご両親へは叱咤激励をしてあげなければなりません。
難聴児にいくら優れた積極的な資質があっても親がそれを潰してしまうようじゃ元も子もありません。
ロールモデル、メンター、親の積極的楽観的な態度、サポートすべて必要です。
そういう社会環境を小さいときから作ってあげることが親としての最大の責務と思います。
おっしゃるとおりで日本の難聴児教育はいまだに補聴器のフィッティング、人工内耳、スピーチ訓練ばかり科学的な面ばかる強調していて片手落ちです。
心理的社会的側面を取り入れたバランスのとれた教育システム、養育環境を確立することが急務です。
ハワイの風
「成功する難聴者が持つ4つの特徴」というのは刺激的だ。
自分の体験を振り返っても、難聴は特別な障害でないこと、努力が必要なことは教わったが自信を持つこと、努力の具体的な方法は教えられなかった。
ろう者と違い、ピア・メンターやロールモデルになる難聴者との交流はない場合がほとんどだ。
中には血涙を絞るような努力をして、社会の一線にいる難聴青年もいなくはないが、コミュニケーション支援制度など社会資源の利用、開拓をせず、コミュニケーション・スキルの低いままでいる難聴青年の方が多いだろう。
普通に、社会の中で力を発揮できるように学校の中で力を身につけてもらいたい。エンパワメントで難聴者は力を発揮できる。
ラビット
………………………………
ラビットさん
昨日から明日まで、6年生のフィールドトリップで近くのキラウエア山へハイキングに毎日行っています。ハイキングコースがたくさんあるのです。一度ぜひいらしてください。
例の私が関わっている難聴の男の子のことです。
> アメリカの難聴の子供でも個人教授があるのですか?
難聴の為に学習が遅れてしまう点もあると思いますが、彼の場合、変な発音を笑われて以来友達ができずいつもポツねんとしています。休み時間なども一人でいることが多いです。
もしかしたら軽い欝か情緒障害があるかもしれません。授業にも身が入っていない様子。本当の学力はあると思いますが、勉強する気がでていない様子です。
難聴のために学習が遅れることは直接はないと思いますが、疎外感からやる気を失って徐々に学力低下、というコースは大いに考えられます。
私の役目はとにかく、私も難聴であるけど、情報保障さえちゃんとしてもらえば普通社会でちゃんとやっていけることを彼に伝えることだと思っています。
情報保障の一つとしての手話も言語の一つとして把握し誇りに思ってもらいます。クラスメートにも手話に関心を持ってもらうためいつでも手話を使っています。
勉強への意欲はこうした環境を整えてから初めて起こることです。聞こえないことをノーマライズする。
つまり聞こえなくても人間としての価値は減らない、ということを彼自身を含め周りのピアにも理解させること、が私の役目です。もちろん勉強も手伝いますが。
難聴児の親や先生方への講演会ではぜひ、上記のようなことに加えてセルフエステイーム 、ピアサポート、メンター、ロールモデルなど心理的側面についてもお話ください。
私も聴講(参加)してもいいですか。
先日送信されて来たHLAAのニューズレターに、今年のHLAAオクラホマ大会であったシンポジウムの記録がでていまして、それはまさに、一般社会にうまく適応し成功している難聴者の条件は何か、といったテーマでした。
パネラーの一人、クリコス博士の発言によれば、適応能力があって成功する難聴者には大別して次の4つの特徴があるといいます。
1)自覚と認識ーー自分が難聴であること、難聴がもたらすチャレンジ(障壁)の両方を認識している。
2)問題解決への責任を負うーー難聴になったのは自分のせいではないが、難聴であることから起こる問題に対しては自分に解決する義務があるという姿勢。
周りのせいにしない。問題解決への所有責任を持つ。
3)必要で適切な援助を周囲に求めるーー問題解決のために行動を起こす。つまり、周囲(カウンセラー、友人、家族など)にヘルプを求めたり、新しい知識を学ぶ(本、後援会
> 、ピアサポートグループなどに参加する)。
4)外交的、楽観的、リラックスしているーー難聴だからといって人間としての価値は減らないという自尊感情(セルフエステイーム)を持っている。心配したり悲観ばかりしない。
クリコス博士がいうには、上記の4要素を持っているかどうかは聴覚障害の軽重に全く関係ない、ということです。
難聴の度合いが軽くても悲観的で落ち込む人はいるし、重度の聾者でも立派に社会で適応できている人がいるのを見れば明らかですね。
こういった4条件を備えるには、障害の程度よりも性格と難聴になった年齢がむしろ関係しているといいます。そして、積極的な家族や友人のサポートがある難聴者の方がより適応能力が優れている、ということです。
ということは!!!難聴児には明るい未来がもう開けているのです。若いうちから難聴なのでそれだけで適応能力が備わっている、ということです。
それに、両親や周りの人の難聴に対する態度次第(周りのサポート)ではいくらでも楽観的、積極的な大人になれるということです。
いまから悲観しているご両親へは叱咤激励をしてあげなければなりません。
難聴児にいくら優れた積極的な資質があっても親がそれを潰してしまうようじゃ元も子もありません。
ロールモデル、メンター、親の積極的楽観的な態度、サポートすべて必要です。
そういう社会環境を小さいときから作ってあげることが親としての最大の責務と思います。
おっしゃるとおりで日本の難聴児教育はいまだに補聴器のフィッティング、人工内耳、スピーチ訓練ばかり科学的な面ばかる強調していて片手落ちです。
心理的社会的側面を取り入れたバランスのとれた教育システム、養育環境を確立することが急務です。
ハワイの風
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