難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

難聴者は騒がしいところの聴き取りが困難

2012年01月23日 18時31分39秒 | 補聴器
昨日の人工内耳入門講座では多くの参加者があり、自分の聞こえと生活上の困難を口々に訴えていた。

医師と技師の回答は騒音下では人工内耳も補聴器も聞き取りが難しい、マイクを持ってもらうか近くで聞くようにという説明だったが何か違和感を感じた。

それは医療の立場では人工内耳、補聴器で騒音下の聞き取りは困難と言うしかないのだろうが、難聴者の生活を支援する支援者の立場からは、指向性マイクやワイヤレスマイクの使用、さらには磁気ループの利用、静かなところへの移動、筆談の対応、要約筆記者の派遣を求めるなど、場への働きかけをも提案する。

騒音下の聞こえは、暗闇の中にいるのと同じだから、明るいところに行くか、灯りを点けなくてはいけない。明るいところに移動するのが静かな場所に移ることで、スポットライトを点けることは指向性マイクやワイヤレスで目的の音を聞くことだ。
明るくするということは、騒音の元を止めたり磁気ループで静かな環境に切り替えることだ。

人工内耳入門講座にきた人たちにこうしたことも教えるべきだったか。これからは情報コミュニケーション機器の展示も行った方がいい。

ラビット 記
※バーガーキングのスパイシーハンバーガー。
辛いのでケチャップを入れてみた。

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3 コメント

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Unknown (タク)
2012-01-24 07:32:07
暗いところから明るいところへ・・・

日常生活の場所が、難聴者にとっては騒々しい場所、聞き取りにくい場所であることがあります。いつもの場所であることで健聴者にはその境目がわかりづらいと感じています。

筆談対応、要約筆記の派遣に加え、情報コミュニケーション機器の紹介、展示が必要・・・同意します。
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Unknown (eschalot)
2012-01-24 22:04:44
「音は聞こえているが言葉がわからない」というのが健聴者には想像しにくいことのようですね。

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難聴者の理解 (ラビット)
2012-01-26 04:14:30
タクさん、eschalotさん、コメントをありがとうございます。

難聴のことを単に「聞こえない」とだけでは理解されないです。
それで、関係性の障害、人と交わりにくい、関係が途絶するということを説明に加えるようにしました。関係性の障害として受け止めれば、福祉の対人援助で対応出来ます。

「音は聞こえているのに言葉が分からない」というのは、ちょうど知らない外国語を聞いているようなものです。
高い音が聞こえない感音性難聴者には言葉がシ、チ、キなどの高い子音を含むオンが欠けた虫食い状態に入ってくるからです。あるいは違ったオンで入ってくるからです。
「今朝の京王線で遅延があった。」
→「ケシャのセイオウセンデ○エンガアッタ。」
実際に、難聴者はアジア系の人が日本語で話されているのかそれとも中国語、韓国語、それ以外のかもわからないです。
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