難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

青い字幕

2006年02月14日 01時30分23秒 | 生活
060214_0037~001.jpgトリノオリンピックの男子スピードスケートのNHKの生字幕の青地に水色の字幕はとても見やすい
2月1日、共同通信が以下の記事を配信している。
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2006年02月01日
◎広がる生字幕放送/音声を自動的に文字化/ 高速ワープロも登場
 耳の不自由な人のために、テレビの音声を文字で表示する字幕放送が広がっ ている。コンピューターで音声を文字化するシステムや高速入力可能なワープ ロの登場などで、生放送にも対応できるようになってきた。
 ▽字幕キャスター
 「演技が終わりました。割れるような拍手です」。十日開幕のトリノ五輪で は、NHK総合のフィギュアスケート生中継のテレビ画面に、こんな字幕が現 れるはずだ。
 スポーツをはじめとする生番組はテンポが速い上、文法を外れた話し方や出 演者同士の掛け合いも多い。そのまま字幕化すると分かりづらいため、NHK は「字幕キャスター」方式を開発した。
 専門のアナウンサーがスタジオで映像を見て実況や解説を聞きながら、情報 を整理してしゃべる。音声認識システムが自動的に文字に変換し、モニター画 面に映し出す。修正係が句読点を打ったり、誤った部分を削除したりして出力していく。
 システムには字幕キャスター一人一人の声の特徴、競技ごとの選手名や専門 用語が登録してあるので、正しく変換する確率が高いという。
 字幕キャスターを務める風見雅章(かざみ・まさあき)さんは「いかに要約 するかが勝負。神経を集中させる作業なので、十五分で交代している」と語る。
 ▽読む速度と同じ
 東京・渋谷のビルの一室。テレビとパソコンがずらりと並ぶ。ニュースを中 心に、NHKや民放各局から生字幕制作を請け負っているスピードワープロ研究所だ。
 「ステノキャプショナー」(字幕速記者)と呼ばれるスタッフが、ニュース の音声を聞きながら特殊なキーボードをたたき、原則二秒以内に専用線で放送 局に送信する。
 キーボードには文字キーが十個しかない。例えば「会社」は、ローマ字入力 では「kaisha」と六回打たなければならないが、これなら特殊なルール に基づいて、複数のキーを同時に押すことで一回で済む。
 従来のワープロだと毎分百文字程度が限界だったのに対し、このキーボード なら三百五十字程度と、アナウンサーが原稿を読むのとほぼ同じ速さで入力で きるという。
 同社はステノキャプショナー養成学校も運営しているが、「一人前になるの に二―三年かかるので、人手が足りない」と柴田邦博(しばた・くにひろ)社長。
 ▽バリアフリー
 字幕放送はアナログ放送では対応型受信機が必要だったが、デジタル放送の 映るテレビならボタン一つで表示できる。一九八五年に一部の局がドラマなど 録画番組でスタート。二〇〇〇年には生番組でも始まった。ただ総務省の〇四 年度調査によると、総放送時間のうち、字幕付き番組はNHK総合で36%、 民放キー五局で22%にとどまる。
 障害者団体でつくる障害者放送協議会事務局の原田潔(はらだ・きよし)さ んは「字幕放送は、ろうあ者や難聴者だけでなく、お年寄りや知的障害者にも 理解しやすい」と指摘。「より見やすい字幕の出し方など、当事者の意見を聴 きながら、『情報のバリアフリー』化を進めてほしい」と訴えている。

ラビット 記





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